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女性診療科

女性診療科

診療・業務内容

〈診療方針〉

 大学病院であるだけでなく、地域の基幹病院でもあることをスタッフ

全員が肝に銘じ、女性生殖器の疾患、疾病に対し幅広く、いつでもどこ

からでも積極的に受け入れる体制を整えています。各疾患、疾病を系統

的に分類して診療グループを編成し、より専門性の高い知識、技術を提

供するようにしています。

 当科のスタッフ紹介を見ていただくとお分かりいただけますように、

婦人科腫瘍・生殖内分泌・不妊症・内視鏡・性器脱・尿失禁・更年期などの専門領域を異にするメンバーが

揃っています。滋賀県下でこれほど専門性を細分化し、診療している医療施設はありません。

 がん等の生命にかかわる重大な疾患の患者さんだけでなく、子宮筋腫や腟炎などのよくみられる疾患や、

さらには子宮がん検診や子宮頸がんワクチン接種を希望される方も積極的に受け入れています。また、当院

の漢方外来や女性泌尿器外来とも連携していますので、更年期ののぼせやイライラ、尿失禁や下垂感などの

心身の不調を感じられた場合にも気軽に受診していただきたいと思います。

診療内容・専門分野

〈不妊治療〉

 当院が、体外受精を開始して20年以上が経ちました。20年というと短く感じられるかもしれませんが、世

界初の体外受精施行から考えると早期から当院は体外受精に取り組んでいます。

 滋賀医科大学附属病院母子・女性診療科には多くの優秀な生殖医療専門医を輩出し日本の生殖医療を支え

てきた伝統があります。滋賀医科大学の長年の研究テーマであった「胚による子宮内膜着床能への影響」は、

2段階胚移植法として結実し、多くの難治性の不妊患者さんに待望の赤ちゃんをもたらしました。

 現在、4名の医師が体外受精の実務にあたっていますが、その成績は年々向上し、凍結融解胚移植では移

植あたりの妊娠率は50%を超える良好な成績を残しています。

 また、総合病院である特性を生かし、手術適応のある患者さんには手術療法も積極的に行っています。そ

のほとんどが腹腔鏡、卵管鏡、子宮鏡などの内視鏡手術であり、その件数も年々増加しています。

 現在、以下の取り組みに力を入れています。

①卵巣予備能低下者に対する卵胞発育、高年齢者および卵巣予備能低下者の卵質改善

②子宮内膜症患者および着床障害患者に対する子宮内膜検査および着床能改善

③卵巣凍結保存

 当院では、「若年女性悪性腫瘍および免疫疾患の妊孕性を志向した卵巣組織凍結」を実施しております。

抗がん剤や放射線治療により卵巣機能が低下しますが、その前に卵巣を凍結保存し、原疾患の治療後に卵

巣を融解し、患者さんの体に移植する技術です。日本では、本治療を行っている施設はまだ少ないのが現

状ですが、母子女性診療科内にがんや自己免疫疾患などの患者さんの妊孕性温存外来(がん・妊孕外来)

を開設し、滋賀医科大学が呼びかけ施設となって滋賀がん・生殖医療ネットワーク(OF-Net Shiga)を

2015年7月7日より立ち上げました。

 詳しくは、滋賀医科大学産科学婦人科学講座 生殖医療ホームページをご覧下さい。

 

(http://www.sumsog.jp/consulting-a-doctor/reproduction

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