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TOPICS~病気・治療法の解説~

希望の切れ目のない総合的がん医療について  腫瘍内科、腫瘍センター  醍醐 弥太郎

がん診療における腫瘍内科と腫瘍センターの取り組み

 今日のがん診療においては、診断・治療技術が高度かつ多彩になってきたことに伴い、病気の進行段階に適切に対応した個別化医療と多職種からなる医療専門家チームによる総合的かつ全人的な医療が求められています。我が国においては、これら高度ながん医療と臓器横断的ながん診療のマネージメントを行い、体と心の両面からがん特有の症状に対するケアを行う医療体制の整備が進められていますが、一方で、標準的ながん治療の効果がなくなった患者さんは新しい治療法を求め、「がん難民」という社会的問題が生じています。

 私たちは高い倫理性と科学性に基づいた最新の標準的がん薬物治療と緩和ケアを提供し、さらには新しいがん医療の開発を推進することによって、このような患者さんへ希望の切れ目のない医療を提供することも大きな課題の一つと考えています。滋賀医科大学臨床腫瘍学講座が統括する腫瘍内科および腫瘍センターは、がんと診断されたときから切れ目なく続く質の高い総合的がん医療の推進に取り組んでいます。

希望(vol78)

腫瘍センターの活動(vol78)

滋賀医科大学腫瘍センターの活動

  • 腫瘍センター化学療法室の運営と標準的薬物療法、高度集学的医療の提供
  • 化学療法プロトコール審査委員会・化学療法委員会活動
  • 緩和ケア委員会・緩和ケアチーム活動
  • キャンサーボードミーティングの開催
  • がんプロフェッショナル養成基盤推進プランの支援
  • がん拠点病院活動
  • 先進医療開発推進

全人的チーム医療の実践

 腫瘍センターにおいては、厚生労働省指定の地域がん診療連携拠点病院として、がん医療を包括的に支える7部門(化学療法、緩和ケア、がん登録、がん相談支援、診療連携、教育・研修、先進医療推進の各部門)が、社会の要請であるがん専門医・医療スタッフによる高度なチーム医療の実践に努めています。

 例えば、化学療法部門では、がん専門の医師および医療スタッフが外来で行う年間約5000件程度の様々な種類のがんに対する薬物治療を安全かつ適切に実施しています(図1)。 緩和ケア部門では、緩和ケアの経験が豊かな多職種の医療スタッフで緩和ケアチームを編成しており、がんと診断された時から、体の苦痛となる症状、患者さんと家族が抱える精神的苦痛への専門的ケアを年間1800件程度行い、生活の質(QOL)の維持・向上に向けた支援を行っています。

 一方、がん相談支援部門では、患者さんや家族が治療を受ける上での不安や悩み、仕事や暮らし等について、がん専門相談員が相談をお受けしています。

 本院では、さまざまな臓器のがんの専門医が在籍しており、例えば治療方針の決定は一人の医師の判断ではなく、腫瘍センター教育・研修部門を中心に病気ごとのキャンサーボードミーティングを行い、最善の治療方針を決めています。

 また、患者さんや家族が、がんになったとき「ともに生きるチカラ」を高めていただき、がんと向き合って自分の人生を切り開いていけるよう支援することを目的とした、腫瘍センター主催のがん教室(年6回)、腫瘍センター講演会(年3回)、がん医療公開講座(年2回)等を開催しています。

化学療法室(vol78)

先進的がん医療の推進

 腫瘍内科においては、腫瘍内科医による各種の臓器のがんに対する外来での最新の薬物治療や緩和ケアに加えて、新しい治療法の開発のために、これまで、治験・先進医療や各種のオーダーメイド治療等を通じた滋賀医大の特色あるがん医療を提供してきており、全国のがん患者さんや病院からの先進的がん医療に関する相談・診療依頼を受け入れています。

 また、滋賀県がん診療高度中核拠点病院の指定を受けて、滋賀県内や近隣府県のがん診療連携拠点病院および全国の大学・病院と連携したがんの新薬とオーダーメイド治療の開発に関わる各種の臨床試験や治験等を実施しています。現在は、新しい分子・免疫療法等の開発を進めていますが、その一つの試みとしては、非小細胞肺がんに対するがんワクチン療法の治験を開始し、手術後の肺がんの再発予防に向けた臨床開発等にも取り組んでいます(図2)。

 また、がん治療に関わる専門診療科と連携して、がんの標準治療と先進的医療から緩和ケアによる生活の質(QOL)の維持を含めた希望の切れ目のない総合的がん医療の提供を行っています。

がんに対する免疫(vol78)

がん相談支援部門(vol78)

がん相談支援部門について

 たとえば、「がんと診断されたがどうしたらいいか?」「セカンドオピニオンを聴きたい」「治療費のことが心配」「仕事は続けられるのか?」など、さまざまな相談をがん専門相談員(看護師・医療ソーシャルワーカー)がお受けしています。

 当院の患者さん以外でも、どなたでもご利用いただけます。相談は無料で、相談者の了解なく相談内容が相談員以外に伝わることはありません。

  • がん相談支援部門: 077-548-2859  gsoudan@belle.shiga-med.ac.jp
  • 相談時間: 月~金 午前9:00~午後5:00 *原則60分以内