毎年、年末になると新聞各紙が年間の10大ニュースを発表しておりますが、昨年の国内第一位のニュースは「阪神タイガース18年ぶりの優勝」とのことでありました。阪神フアンの小生にとっては嬉しい限りですが、ジャイアンツのV9を凌ぐ「V10?」への第一歩に過ぎないと考えれば喜んでばかりはいられません。
滋賀医科大学での10大ニュースとなればどうでしょうか?私見ではありますが、間違いなく「法人化」がトップニュースでしょう。法人化に関する全学集会は3回開催され、教授会が重要事項として取り上げた回数は10回を越えています。更に、法人化に関する各種委員会は数十回にも及び開催されています。まさに、法人化で明け暮れた一年であったように思います。
さて、その「法人化」ですが、いよいよ本年4月1日にスタートすることになっております。残り100日足らずのことです。教職員が全て非公務員化されることもあり、新法人としての新しい組織・業務の整備のみならず、就業に関する規則の改正・制定、大学・病院における施設の整備等々様々な課題が未解決です。4月1日までの短い期間内に多くの懸案を解決して行かなければならない状態であり、関係委員会の委員の方々のみならず全学の教職員が一致団結して対応して頂けるよう切望しております。
フランスの画家ゴーギャンは晩年「我らいずこより来るや、我ら何者なるや?我らいずこへ行くや?」と云うテーマの絵を描いたそうです。「法人化後、滋賀医科大学はどうなるのか?」とよく尋ねられますが、まさに、「我らいずこへ行くや?」です。ただ、この質問に対する解答を得るためには、先ず「我ら何者なるや?」に答える必要があるのではないでしょうか。「滋賀医大はどんな(特徴を持った)大学なのですか?」、「社会(第三者)はどのように思っているのでしょうか?」、「私たち職員は大学にとってどのような存在なのでしょうか、また、大学に対し何が出来るのでしょうか?」。更に云えば、「我らいずこよりきたるや?」、つまり、「滋賀医大はどのような意図、目的で創設されたのでしょうか?」との原点に帰った自問自答が必要かもしれません。こうした自らの現状認識が的確になされて初めて、社会の理解と支援が得られる未来への歩みを踏み出すことができるものと思っております。
法人化を機会に、本学が進化した未来への第一歩を踏み出していけることを祈念すると共に、教職員・学生諸君の心からのご協力をお願い致します。 |