平成29年度 滋賀医科大学附属 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,004 392 503 905 970 1,299 2,694 3,358 1,457 161
定義
平成29年度退院患者さんの人数を10歳刻みとし、年齢階級別に集計をしています。
解説
当院の入院患者さんは、50歳以上の占める割合が全体の70.4%、70歳以上の占める割合が全体の39.0%となっています。各年齢層で70歳代の患者さんが他の年齢層より多く、高齢に偏る傾向が少し見られます。60歳以上では、白内障が最も多く、大腸ポリープ、前立腺の悪性腫瘍が主な疾患です。また、平成25年に総合周産期母子医療センターの指定を受けましたので、10歳未満の患者さんも全体の7.9%を占めています。




診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 64 4.95 6.32 0% 6.41
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術処置2なし 39 14.33 11.49 0% 0
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 39 5.64 6.18 5.00% 0
小児科では神経・発達障害、血液・腫瘍、内分泌・代謝、循環器、腎臓、新生児、リウマチ・膠原病、救急集中治療の総ての専門分野にスタッフを配置して、滋賀県内の関連病院からの紹介患者さんを中心に、専門治療を行っています。入院数の多いてんかん患者さんについては、長時間ビデオ脳波モニタリング検査やFDG-PET等による精密検査の入院を年間50例以上行い、てんかん専門医による診療を行っています。また、総合周産期母子医療センターとして多くの新生児を受け入れ、高度かつ専門的な周産期医療を提供しています。その他、各領域の専門医による診療を幅広く行い、地域医療に貢献しています。
乳腺・一般外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術処置2なし 43 10.42 10.15 0% 62.12
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術処置2なし 23 5.70 6.37 0% 57.83
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術処置2なし 20 11.55 11.45 0% 62.90
乳腺・一般外科には、乳腺外科チーム、小児外科チームがあります。
乳腺外科チームでは主に乳癌の治療を取り扱っており、乳房手術症例は年間約100例近い(乳房再建を除く)です。乳癌に対する乳房部分切除術、センチネルリンパ節生検の場合は、おおむね術後2日で退院になります。乳房再建術を選択する場合、腋窩郭清を行う場合は在院日数が長くなります。
小児外科チームでは、鼡径ヘルニア手術が多いですが、短期滞在手術のため、この表には表示されません。
成人の鼡径ヘルニア手術に関しても同様です。





整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 87 24.77 25.09 0% 72.79
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 63 23.60 23.14 0% 65.02
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 43 13.67 11.41 0% 26.16
変形性膝関節症に対する治療は人工膝関節置換術(全置換術・単顆置換術)に加え骨切り術(脛骨・大腿骨)・骨軟骨移植術といった関節温存手術があります。また変形性股関節症・骨頭壊死に対する治療にも人工股関節置換術の他に各種骨切り術(臼蓋骨・大腿骨)があります。これら手術の中から、最適な方法をそれぞれの患者さんの病態や生活様式に合わせて選択します。また手術が困難な人工関節の再置換術も行っています。
膝靭帯・半月板損傷、反復性肩関節脱臼、腱板断裂、膝・肘離断性骨軟骨炎などの膝・肩・肘のスポーツ障害に対しては関節鏡を用いて非侵襲かつ正確な手術を行っています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx05xxxx 乳房の悪性腫瘍 組織拡張器による再建手術(一連につき) 乳房(再建手術)の場合等 12 10.00 8.02 0% 49.00
当科は平成28年10月より診療開始しました。形成外科では体表すべての問題を取り扱います。まだ開設してわずか2年ですが、乳房再建においては滋賀県内有数の症例数を誇ります。上記の数は形成外科単独で行った再建症例なので、実際は乳腺外科と合同で行う手術は年間40件以上あります。当院は滋賀県内で数少ないインプラント認定施設であり、当院で乳癌切除から再建まで治療できます。さらに自家組織による再建も行っており、患者さんのあらゆるニーズに対応可能です。
さらに県内随一の大学病院であることから唇顎口蓋裂、合多指症等の先天性疾患も増加傾向です。他科と連携することで、質の高い医療を提供することを目標にしています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術処置1あり 手術処置2なし 31 3.26 3.14 0% 59.10
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 29 22.79 19.10 55.17% 61.86
010010xx01x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術処置2なし 定義副傷病名なし 19 18.95 21.61 0% 51.47
当科では、従来の直接頭を切開する手術より侵襲の少ない治療として、カテーテルによる血管内治療に積極的に取り組んでいます。とくに未破裂脳動脈瘤に対するコイル塞栓術や頚動脈狭窄に対するステント留置術を施行しています。また数の多い疾患ではありませんが、脳腫瘍に対する手術・薬剤・放射線治療を合わせた集学的治療を他科と協力しながら行っております。かならずしも手術を必要とする疾患だけではなく、脳出血に対する早期リハビリテーションを含めた急性期治療にも力を入れています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術処置2なし 137 15.30 12.35 5.00% 67.56
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 61 12.16 11.99 0% 71.74
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1あり 手術処置2なし 26 3.85 3.59 0% 72.38
呼吸器外科では主に肺がんに対し手術による治療を行っています。抗がん剤や放射線による治療の進歩は目覚ましいものがありますが、現在でも肺がんの根治を目指せる最も有効な治療法は手術です。傷口の小さな手術(胸腔鏡下手術)や、切除する肺を少なくしてより多くの肺を残す工夫(区域切除)により、高齢の患者さんにも手術を提供できるようになっています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術処置1なし 手術処置2-1あり 定義副傷病名なし 35 19.63 23.93 17.14% 67.94
050161xx97x11x 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術処置2-1あり 定義副傷病名あり 34 22.62 43.85 26.47% 64.62
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術処置2-1あり 33 19.24 21.40 3.03% 74.73
心臓病で不安を抱えているとき、「手術が必要です」などと言われてしまうと絶望的な気分になってしまうでしょう。しかし、考え方を変えてください。手術でも治らず薬も効かない心臓病もたくさんあります。しかし「手術が必要です」ということは“手術で治る”ということです。手術を受ける患者様の9割以上の方は劇的に状態が安定し、その後の生活、生命予後が改善します。病棟の看護師はじめスタッフは、患者さんにとって入院生活が少しでも楽しいものになるように努力しております。心臓手術や入院生活自体が“病気を治す”ということ以外に、人生において何らかのプラスの出来事になることを願っております。
母子診療科・女性診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 93 15.98 9.75 0% 33.12
120100xx02xxxx 子宮内膜症 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 59 5.78 6.80 0% 36.00
120220xx02xxxx 女性性器のポリープ 子宮内膜掻爬術 58 1.09 2.26 0% 40.66
初期の子宮体癌、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの良性疾患に対しても積極的に腹腔鏡下手術を取り入れており、小さな傷で手術を行い術後の早期回復が期待できます。また、県内全域を対象に妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、前置胎盤など多くのハイリスク妊娠の患者さんに対応しています。分娩時大出血や母体の重症合併症など重篤な状況下においては他診療科を跨いだ高度周産期チームを形成し母体救命に全力を尽くしています。さらに2013年度からはMFICU(母体胎児集中治療室)も開設し、さらに手厚い医療の提供に努めています。また、妊婦健診では胎児超音波外来や県下唯一のNIPT(無侵襲的出生前遺伝学的検査)外来を併設し、産まれた直後から医療介入が必要な胎児をより早期に見出すことで、早期治療へスムーズに移行できるよう最大限の配慮もしています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 109 15.94 10.21 0% 58.70
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 91 3.55 3.28 0% 27.84
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 86 9.15 8.51 0% 71.87
当院では網膜硝子体手術を筆頭に斜視手術、緑内障手術も得意としており最新の術式をいち早く取り入れ施行しています。網膜硝子体手術、緑内障手術共に近年、小切開による低侵襲手術が主流となってきており、当院でも最先端の手術を受けて頂くことが可能です。平均在院日数が全国平均より長くなっておりますが通院の難しい高齢、遠方の患者さんには術後の状態が安定するまで入院して頂いているためで、希望により早期退院も可能です。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 52 10.46 8.90 0% 42.62
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 31 14.81 13.70 0% 65.65
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 27 6.41 7.23 0% 54.11
聴覚・味覚・嗅覚・平衡覚、咀嚼・嚥下・発声・呼吸など、人として豊かに生きる上で大切な機能に配慮した治療を行い、質の高い生活を送るためのお手伝いをしています。耳鼻咽喉領域とともに頭頸部外科領域では、頭頸部がんに対する手術・放射線・抗癌剤治療を行っています。これら幅広い分野にそれぞれエキスパートをそろえ、多くの専門外来を開設し、最先端の医療を実践しています。県内外の各施設から、治療の難しい症例はすべて受け入れています。すべての入院症例に対して、院内のカンファレンスでその病態や治療法について協議し、医療安全面にも十分に配慮しています。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx9902xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-2あり 11 34.18 26.31 0% 62.27
放射線科では放射線治療および画像下治療が必要な患者さんの入院の一部を受け持っています。最も多いのは前立腺小線源治療後の外照射の患者さんです。放射線治療はあらゆる癌の多様な状態に適応のある治療法であり、紹介くださった主治医の先生方と相談しながら、外来通院や入院での治療を行っています。患者数は増加しており、1年間で500人以上の方が治療を受けておられます。
画像下治療はX線(レントゲン)やCT、超音波などの画像診断装置で体の中を透かして見ながら、細い医療器具(カテーテルや針)を入れて、標的となる病気の治療を行います。切らずに治療ができる方法で体への負担が少ないという特徴を持っています。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 54 15.20 16.95 0% 52.63
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 37 21.22 16.38 24.32% 70.00
010170xx99x00x 基底核等の変性疾患 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 26 17.65 14.65 0% 52.96
当科は特定機能病院の一翼として神経系において筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、パーキンソン病やその類縁疾患などの神経変性疾患や免疫介在性の神経疾患をはじめとしたいわゆる神経難病の診断・治療などに関して高度な医療を提供するとともに、職種の枠組みを超えて、診療のみならず保健・福祉の面からも患者をサポートしております。また、急性脳梗塞をはじめとする緊急を要する神経系の異常な状態にも脳神経外科などともタイアップして、24時間365日対応して地域の神経救急医療に貢献できるよう努力しております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術処置2なし 54 11.06 8.50 0% 75.50
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術処置1なし 36 4.61 4.14 0% 50.17
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 25 9.16 8.95 4.00% 65.80
当科では、約2000種類ほどある皮膚疾患の全てを対象として治療しています。中でも皮膚悪性腫瘍は県内で最も多くの症例を治療しており、他の外科的治療が必要となる疾患も含め積極的な治療を行っています。また、患者さんの数がそれほど多くないためデータには表れていませんが、膠原病などの全身疾患や全身性水疱症など重症例も積極的に診療しています。そのほかにも重症感染症や、薬剤アレルギーなど多岐にわたる疾患を診療しており、この表に出ている患者数は1/4程度でしかありません。重症例を中心に診療しているため平均在院日数は全国平均を少し上回りますが、皮膚科疾患を網羅して幅広く治療しているのが当科の特徴となります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx9906xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-6あり 142 4.34 4.18 0% 64.17
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術処置1なし 手術処置2なし 84 7.65 7.31 1.19% 73.63
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術処置2なし 49 11.67 12.92 0% 66.37
前立腺癌は年々罹患率が上昇している疾患です。PSA(前立腺癌の腫瘍マーカー)が高値の際、前立腺針生検を行っています。前立腺癌に対する手術では、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いることでより繊細な手術が可能となりました。開腹手術に比べて、出血量は減少し、輸血はほぼ不要です。術後の痛みも軽減され、入院期間は平均術後11日間で、開腹手術よりも短くなっています。
腎癌に対してロボット支援腎部分切除術も行っています。合併症はほとんどなく、入院期間も約10日間となっています。
膀胱がんに対しては、表在性の腫瘍に対しては経尿道的手術を行い、浸潤性の場合は「ダヴィンチ」を用いた膀胱全摘除術を行っています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1あり 手術処置2なし 87 3.01 3.59 0% 70.18
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術処置2なし 76 16.54 19.65 1.31% 70.54
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 72 10.92 11.99 0% 68.28
呼吸器内科の入院診療は肺がんを中心とした悪性腫瘍の診断と治療が主となっています。その治療方針は手術療法、薬物療法(抗がん剤)、放射線療法という3本柱を患者さんの病状などを考慮の上で決定しています。呼吸器内科では薬物療法と放射線療法を主として担当し、並行して院内の緩和ケアチームと共に緩和ケアも積極的に取り入れています。また、がん診療以外では間質性肺炎の診療も大きな診療対象疾患の一つです。間質性肺炎といっても実は様々なタイプがあり、そのタイプに見合った薬剤選択を行っています。その他、肺炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、気管支喘息などの患者さんが呼吸器内科病棟に入院されています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術処置2なし 217 5.21 5.30 0% 61.83
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置1-なし、1,2あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 86 6.43 4.62 0% 70.37
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置1-1あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 74 3.97 3.03 0% 67.82
循環器内科の入院患者で多い症例は、頻脈性不整脈に対するアブレーションという治療を受けられる患者さんです。当院では平成6年(滋賀県下で最初)から20年を超える歴史があります。難しい症例も含め年約290例の手術を行っており、県下の病院では、トップの症例数を誇っています。
次に多いのは心臓を取り巻く血管が狭窄し、心筋に十分な血液が送れなくなる疾患(虚血性心疾患)です。カテーテル治療は開胸の必要がないため、体への負担も少なく、入院期間が短いというメリットがあります。急性心筋梗塞や不安定狭心症などの救急疾患に対しては、24時間体制で治療を行っています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 82 11.57 12.23 2.00% 68.48
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-1あり 定義副傷病名なし 26 14.81 14.55 7.69% 66.85
110280xx99020x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-2あり 定義副傷病名なし 24 7.38 8.97 0% 65.63
腎臓内科では、蛋白尿、血尿、むくみなどを来す疾患の診断と治療を行っています。蛋白尿の原因となる慢性糸球体腎炎やネフローゼ症候群には腎生検(短期腎生検入院を含む)を行い、早期診断・治療を行うことで腎機能低下を防ぎ、透析治療を回避することを目指しています。とくに糖尿病腎症は透析治療に至る原因の第1位であり、糖尿病内分泌内科と連携して、病期に沿った包括的な治療を展開しています。慢性腎臓病(CKD)に対して地域住民へ腎臓の大切さを啓発し、1~2週間のCKD教育入院を行っています。地域のクリニックで維持透析中の患者さんに対する1週間のフォローアップ合併症精査入院を行い、透析患者の予後の改善に貢献しています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 14 8.00 7.34 21.43% 36.93
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 10 19.30 20.83 30.00% 74.00
救急科では救急搬送の重症例に対応しながら、肺炎、頭部外傷などについても診療しております。大学病院の特性上、各科の専門性が高いため、普通の病院であれば各科で対応する症例も救急科が診療にあたっています。もちろん各科と相談しながら治療にあたっています。また、救急科は集中治療部と一体運営しておりますので、重症化した場合にもすぐに集中治療室での対応が可能です。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 51 19.45 16.48 0% 70.78
130020xx99x3xx ホジキン病 手術なし 手術処置2-3あり 17 11.47 15.37 0% 64.53
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術処置2-2あり 16 75.81 40.97 6.25% 60.06
当科では、非ホジキンリンパ腫症例については、難治・再発症例を多く担当させていただいており、多剤を併用した高度化学療法を実施しています。また高齢の患者さんにつきましては、入院治療はなるべく短期として、外来での化学療法を中心に診療にあたっています。
急性白血病症例については、主に造血幹細胞移植対象の患者さんを担当させていただいており、無菌室での総合的な医療を実践しています。
さらにすべての医療スタッフが、すべての患者さんに対して全人的医療を実践するため、チーム医療の実現に取り組んでいます
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術処置2なし 定義副傷病名なし 69 8.04 10.61 0% 71.32
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術処置2なし 59 8.53 8.73 0% 73.63
060210xx9700xx ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術あり 手術処置1なし 手術処置2なし 36 2.36 14.71 0% 43.50
消化器内科では、一般的な疾患から専門診療が必要な疾患まで幅広く、消化器疾患全般に対して診断と治療を行っています。内科のみでは対応が難しい疾患には、消化器外科、放射線科と連携をとって集学的な治療を提供しています。消化管内視鏡(上部・下部消化管、小腸、胆膵)検査や治療は年間 7000件以上行っており、年々増加傾向にあります。また消化管出血、急性胆管炎、重症急性膵炎などの救急対応を要する消化器疾患に対して、救急科と連携して24時間体制で専門的治療を提供しています。近年増加している潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患においては、炎症性腸疾患センターを開設し専門医による適切な医療を提供しています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx02x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 手術処置2なし 45 15.27 15.47 2.00% 68.84
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 43 7.51 7.40 0% 66.47
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術処置2なし 36 8.06 11.44 0% 72.81
肝腫瘍に対する手術療法は、以前は開腹で手術を行っていましたが、当科では、半数以上が腹腔鏡です。腹腔鏡での手術によって、痛みが少なく、術後の回復が早くなりました。ただし、腹腔鏡での肝切除は、専門的な知識と技術が必要です。良性疾患では、炎症が強い緊急手術症例でもほとんどを低侵襲な腹腔鏡手術を行い、術後早期退院を実現しております。
糖尿病内分泌科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術処置2-1あり 定義副傷病名なし 85歳未満 44 15.82 14.27 2.27% 61.09
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 85歳未満 29 11.93 11.16 0% 62.41
100180xx99000x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 21 5.00 5.76 0% 51.10
糖尿病内分泌内科は、糖尿病(1型、2型、妊娠糖尿病)、内分泌疾患(甲状腺、副腎、下垂体など)を中心に診療しております。糖尿病はごく初期では自覚症状がなかったり、ごく軽微であることもあります。長期間血糖が高い状態を放置すると、様々な命を脅かしたり日常生活を不自由にさせる合併症を併発します。当科では、糖尿病の患者啓発(糖尿病教室など)を含めて積極的に治療を行っています。特にインスリンポンプ療法、SAP療法、持続グルコース測定など最新の治療にも積極的に取り組んでいます。加えて、バセドウ病、橋本病などの甲状腺疾患、二次性高血圧を来す原発性アルドステロン症などに対し専門的な診断・治療を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 81 17 17 28 34 1 7
大腸癌 98 23 32 32 11 58 1 7
乳癌 27 37 12 1 7
肺癌 77 31 66 61 137 172 1 7
肝癌 10 13 11 83 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
・胃癌についてはリンパ節転移のないステージⅡまでの症例は、低侵襲な腹腔鏡下手術で施行しています。昨年12月より手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いて、より繊細な腹腔鏡下胃切除術を保険診療内で施行しております。
・大腸癌については、ステージⅠからⅢでは消化器外科で低侵襲な腹腔鏡下手術を、ステージⅣでは肝臓外科、呼吸器外科、消化器内科と連携して集学的治療を行っています。
・乳癌では、ステージ0~Ⅲは手術を行います。検診で発見されることが多いステージ0は表では省かれています。
多診療科のカンファレンスで進行度やがんの広がりを検討したうえで、患者さんの希望も考慮しながら適切に術式の選択をしています。当院のセンチネルリンパ節生検は、放射線被爆がなく、同定率の高い蛍光法色素法を行っています。また、進行癌の場合にはエビデンスに基づいて術前化学療法を行ってから手術を行っています。
・肺癌は抗がん剤や放射線による治療の進歩は目覚ましいものがありますが、現在でも肺がんの根治を目指せる最も有効な治療法は手術です。傷口の小さな手術(胸腔鏡下手術)や、切除する肺を少なくしてより多くの肺を残す工夫(区域切除)により、高齢の患者さんにも手術を提供できるようになっています。
・肝癌に対する治療は、肝切除、ラジオ波治療、カテーテル治療、抗がん剤治療があります。肝癌は一般的に再発率が高いですが、再発を減らすために、栄養療法と運動療法による生活習慣の改善を目指しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 33 14.64 72.64
重症 21 16.71 79.10
超重症
不明
市中肺炎とは普段の社会生活の中でかかる肺炎のことであり、成人市中肺炎診療ガイドライン (日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて集計しています。この統計は細菌による肺炎を集計しており、食物の誤嚥による肺炎やウイルスによる肺炎などは対象外です。患者数は中等症が最も多く、重症度が上がるごとに長い治療期間を要します。また、軽症の患者さんの平均年齢が50歳であるのに比べ、中等症~超重症になるほど高齢の患者さんが多くなっています。治療は、酸素投与、抗生物質投与が中心です。最新の機器(人工呼吸器、NPPV、ネイザル・ハイフロー等)を積極的に活用し、様々な病態に応じた呼吸管理を行っています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 105 29.06 72.44 31.43%
その他 10 25.20 72.60 30.00%
当院では発症3日目以内の急性期脳梗塞の患者さんが全体の90%以上を占め、24時間365日このような緊急性疾患に対応し、常時CT・MRI・脳血管撮影検査等が可能な体制を敷いています。発症後4時間30分以内の超急性期脳梗塞に対しては、t-PAという血栓を強力に溶かす薬を点滴投与する治療を優先して実施しております。t-PA適応外やt-PA治療後も効果が十分でない患者さんに対しては脳血管内治療専門医を中心に脳血管内治療(局所血栓溶解療法や血栓回収療法)も積極的に推進していきます。また、脳梗塞は再発率が高く身体機能障害を遺しやすい疾病であり、その原因を十分に評価して適切な再発予防の方針の提供と共に積極的なリハビリテーションで高い在宅復帰率を目指しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 14 17.93 165.14 0% 6.79
当科では小児外科、脳外科、耳鼻咽喉科など他科と綿密に連携し専門性の高い外科的手術を施行し、術前後の管理などを主に小児科病棟で行っています。白血病や腫瘍に対して化学療法を行う際に必要な植込型カテーテルの設置や、呼吸状態の不安定な患者さんに対する気管切開術、水頭症に対してのシャント術などがこれにあたります。
乳腺・一般外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 91 2.03 1.44 0% 43.66
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 39 2.28 7.05 0% 65.46
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 25 2.60 2.12 0% 57.88
乳腺・一般外科では主に乳癌の治療を取り扱っており、乳癌手術症例は年間約100例です。形成外科と共同し保険診療での乳房再建術を行っており、最近は全切除術が増加傾向です。当院では術中迅速病理検査が可能で、一度でがんの取り残しがない手術を行うことにより、不要な再手術を減らしています。
小児外科では新生児外科疾患や小児悪性腫瘍などの稀少疾患をはじめ、すべての小児外科疾患に対応しています。数の多い小児鼠径ヘルニアに対しては、小さい傷で短期入院による手術を行っています。年間100例近くの手術数があり、日本小児外科学会教育関連施設に認定されています。
また一般外科として成人の鼡径ヘルニア手術も多数行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 193 1.75 23.07 5.18% 70.07
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単) 35 2.00 34.40 0% 60.34
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 33 3.48 17.36 12.12% 67.64
股・膝関節の人工関節はそれぞれ年間約100例の実績があり、3D画像を用いての術前計画や術中ナビゲーションを使用しての正確な手術を心がけています。また、腱板広範囲断裂症を伴う肩関節症例に対しては、リバース型人工肩関節置換術を行い、早期の挙上と除痛を実現しています。
肩腱板断裂に対しては関節鏡を用いて非侵襲かつ正確な手術を行っています。
脊椎領域では脊柱管狭窄、靱帯骨化、椎間板ヘルニア、腫瘍、関節リウマチといった様々な疾患に対して、神経に対する除圧、脊椎の固定などの手術加療をっています。また、脊椎内視鏡をもちいた低侵襲手術なども積極的に取り入れ、患者さんの病気、病態に応じた適切な治療法を選択しています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 11 1.00 8.09 0% 50.00
乳房再建においては滋賀県内有数の症例数を誇ります。上記の数は形成外科単独で行った再建症例なので、実際は乳腺外科と合同で行う手術は年間40件以上あります。当院は滋賀県内で数少ないインプラント認定施設であり、当院で乳癌切除から再建まで当院で一貫して治療できます。さらに自家組織による再建も行っており、患者さんのあらゆるニーズに対応可能です。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 32 5.63 27.81 12.50% 55.13
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 27 1.11 13.93 14.81% 76.15
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステント) 15 1.33 13.80 0% 58.93
脳腫瘍に対する集学的治療の一つとしての手術加療に力をそそいでいます。また高齢の方に多い慢性硬膜下血腫は軽微な外傷後1-2ヶ月で徐々に頭蓋内に血腫が貯留し麻痺や認知障害を来す疾患で、比較的侵襲の低い手術で治療できます。脳梗塞の原因治療としての頚動脈ステント留置術も脳神経内科と協力しながら施行しています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 75 3.87 9.32 4.00% 68.33
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 26 3.31 7.19 0% 65.62
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 16 3.75 8.88 6.25% 67.94
肺悪性腫瘍手術(肺がん手術)のほとんどを胸腔鏡(内視鏡)下で行っています。胸にあけた小さな傷から内視鏡を挿入し観察しながら、中で肺を切除してその穴から取り出すため、従来の胸を大きく切る開胸手術に比べて術後の痛みが楽になるだけでなく、内視鏡で拡大された様子を見ながら手術ができるため、より安全に繊細な操作が可能となったことが、患者さんへのストレスの軽減や早期の回復、より早い社会復帰につながっていると考えています。さらに手術支援ロボット、ダヴィンチによる手術が、縦隔腫瘍に対して保険適応となりました。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K552-22 冠動脈、大動脈バイパス移植術(人工心肺不使用)(2吻合以上) 62 2.45 15.63 29.03% 66.56
K5551 弁置換術(1弁) 43 5.49 16.12 18.60% 68.79
K5601ニ 大動脈瘤切除術(上行大動脈)(その他のもの) 41 0.10 22.00 29.27% 64.90
当科では年間400-450例の心臓血管手術を行っております。この症例数は全国有数で有り国際的にも高い評価を得ています。心臓を動かしたまま行う冠動脈バイパス術、自己弁を温存し人工弁を使用しない僧帽弁形成術、長期成績に優れる大動脈弁置換術、経カテーテル大動脈弁移植(TAVI)、低侵襲大血管手術など、いずれも高いレベルで展開しております。常に開けた医療を心がけており、患者さんの不安に、低い敷居で広い視野で対応させていただいております。
母子診療科・女性診療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 144 18.17 6.22 0% 33.99
K861 子宮内膜掻爬術 83 0.07 0.18 0% 41.99
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 72 9.44 7.13 0% 33.42
初期の子宮体癌、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの良性疾患に対しても積極的に腹腔鏡下手術を取り入れており、小さな傷で手術を行い術後の早期回復が期待できます。妊娠を希望する方には体外受精胚移植にも対応できる体制を整えており、抗癌剤治療により卵巣機能の低下を招く可能性がある方に対しては、治療前に卵巣凍結保存を行うことにより治療後の妊娠の可能性を残す取り組みも行っております。その他、思春期から更年期の愁訴はもちろん、高齢の方の骨盤臓器脱に対するメッシュ手術など女性医学全般に対応しております。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 797 1.00 1.07 0.13% 74.12
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 216 1.02 10.14 0% 64.35
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 84 0.94 8.07 0% 67.48
当院では連携する開業医から多数の紹介があるため水晶体再建術(白内障手術)の件数が非常に多くなっております。昨年度より日帰り白内障手術も開始しており患者さんのニーズに応じて選択して頂いております。また、網膜剥離などの緊急を要する網膜硝子体手術も県内全域から集まり、全国でも有数の症例数、改善率となっております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K319 鼓室形成手術 56 2.11 7.80 0% 41.16
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 34 1.53 7.44 0% 24.24
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 18 1.83 4.67 0% 59.83
日帰りで行えるレーザー手術から、再建を必要とする複雑な頭頸部がん手術まで、幅広い疾患に対して各分野のエキスパートが対応しています。耳については、中耳炎に対する鼓室形成術、重度難聴に対する人工内耳手術、腫瘍切除術などを行っています。鼻については、鼻副鼻腔炎や腫瘍に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術を、ナビゲーションシステムなどの最新技術を用いながら行い、顔面骨折などにも対応しています。口・のどについては、早期咽頭がんに対して低侵襲治療である経口腔的ビデオ喉頭鏡下手術を導入し、飲み込みにくさを改善する手術、音声機能を回復する手術なども行っています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 75 2.29 10.37 2.67% 73.64
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 15 1.27 2.93 0% 38.73
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) 13 1.00 1.54 0% 52.38
当科では、外科的治療を積極的に行っています。ともすれば内科側に見られやすい科である皮膚科ですが、内科的治療も外科的治療も十分できて一人前の皮膚科医ですので、手術症例は腫瘍の切除や植皮などの形成術、陥入爪の手術など、各種症例を積極的に受け入れています。一般病院が人手不足に伴い外科的治療が困難となる中、当院は滋賀県内で最も多くの手術症例を治療しており、皮膚悪性腫瘍も同様に県内で一番の症例数を誇っています。一般に手術件数と手術の「腕前」は比例すると言われており、また日本皮膚科学会認定皮膚悪性腫瘍指導専門医と日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医の両方が所属している病院は県内では当院だけです。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) 84 2.39 4.13 0% 73.67
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 49 1.37 10.59 0% 66.43
K836 停留精巣固定術 29 1.48 0.45 0% 3.76
手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた手術を積極的に行っており、前立腺癌と腎癌とに加えて、本年より膀胱がんで保険診療が可能となりました。前立腺癌では全例、腎癌では径の小さい症例で腎部分切除術を行っています。膀胱がんに対しても積極的に行っています。それぞれ腹腔鏡手術よりも繊細な手術が可能となり、手術時間、出血量といった合併症は減少しています。
小児手術では、停留精巣手術等、体への負担の少ない手術では手術当日の退院も可能となっています。
また腎盂形成術、膀胱尿管逆流症手術、精索静脈瘤手術、骨盤臓器脱手術等、カンファレンスにて症例毎に検討の上、腹腔鏡手術を積極的に行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 172 1.42 3.48 0.58% 64.97
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 86 2.08 2.93 0% 55.55
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 70 2.31 3.86 1.43% 70.60
循環器内科で最も多い症例は、頻脈性不整脈に対する血管内にカテーテルという細い管を用いたアブレーション治療の症例です。アブレーション治療とは、足の付け根からカテーテルを入れて、心臓内部の不整脈の原因となっている部分を小さく高周波電流で焼き切ります。不整脈の根本的な治療をすることができます。
次に多いのは心臓を取り巻く血管が狭窄し、心筋に十分な血液が送れなくなる疾患(虚血性心疾患)です。カテーテル治療は開胸の必要がないため、体への負担も少なく、入院期間が短いというメリットがあります。 2016年からは大動脈弁狭窄症に対するカテーテルでの治療として経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)を行っています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 37 8.46 15.57 5.41% 68.00
末期慢性腎不全に対する透析治療には、血液透析と腹膜透析があります。透析治療開始には手術を必要とし、血液透析には動脈と静脈をつなぐシャント造設術を、腹膜透析には腹部に管を入れるカテーテル留置術を施行します。当科では、エコー検査による評価を行い、泌尿器科医と連携して手術計画を立てています。慢性糸球体腎炎の代表疾患であるIgA腎症の治療として、扁桃腺摘出術およびステロイド治療があります。耳鼻科と連携し、扁桃腺摘出術後、まず入院にてステロイド点滴治療を行い、退院後外来にてステロイド内服治療を行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 382 0.15 1.13 0% 67.59
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 59 1.20 5.39 1.69% 70.12
K735-2 小腸・結腸狭窄部拡張術(内視鏡) 53 1.00 2.68 0% 42.40
消化器内科では、早期の食道癌、胃癌、大腸癌に対して内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)を年間150-200件行っています。総胆管結石、胆道癌、膵癌では、胆管閉塞により重篤な感染症に至る例もあり、緊急で内視鏡的採石術や胆道ステント留置を行うことが可能な体制を取っています。また当科の特徴として、クローン病の消化管狭窄に対する小腸内視鏡での狭窄拡張術を積極的に行っています。入院中は診療パスを用いて検査や治療を効率的に行い、合併症の発生を予測し対応しています。万一合併症が発生した場合には速やかに最善の処置を行います。またできる限り短期間の入院とし、早めに日常生活に戻っていただくよう心掛けています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 69 2.62 4.06 0% 65.86
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 34 5.15 13.03 2.94% 69.79
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 32 0.09 6.75 0% 74.91
近年、高齢者の増加とともに急性胆嚢炎を伴う胆嚢結石症の緊急手術症例が増加しています。当科では炎症が強い緊急手術症例でもほとんどを低侵襲な腹腔鏡手術を行っております。結腸癌では、90%以上の症例で腹腔鏡手術を行っています。肝臓癌では、放射線科と共同で血管塞栓術を行い、良好な成績を収めています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 33 0.26%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 66 0.52%
異なる 46 0.36%
当院では、重症の患者さんを受け入れることが多く、合併症を併発している患者さんも少なくありません。また、県内唯一の大学病院として高難易度手術を多く手がけているため、手術後の合併症発生が高くなる傾向があります。近隣施設や院内の他科より紹介いただく患者さんの中には、心、脳血管疾患の治療中のため抗血栓薬を継続したままで内視鏡治療を行わざるを得ない方が多くおられますが、治療や対応は診療ガイドラインを順守して重症化しない対策を行なっています。
更新履歴