2005.07.15 更新

滋 賀 医 科 大 学

平成16年度採択 「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」選定取組



テーマ番号及びテーマ名: 5.人材交流による産学連携教育

取組名称: 産学連携によるプライマリ・ケア医学教育

取組担当者: 総合診療部 教授 三ツ浪健一






■取組の概要

     従来の医学教育により、高度で細分化した専門医が多数育成されてきました。これは医学の発展の上で高く評価できることですが、一方で、自らの専門分野以外には対応できない、あるいは対応しようとしない医師が増加し、社会の不満や訴訟も増加しています。このため近年では、一般医として幅広く全人的に診療できるプライマリ・ケア医を育成することが重要である、という認識が広がっています。
     この現代的医学教育ニーズに対応する本取組は、地域保健・医療を担う地域医師会と連携し、プライマリ・ケア医を教育担当者として日常的に、卒前および卒後の医学教育に組み込むことにより、プライマリ・ケアの卒前医学教育・卒後臨床研修、そして地域保健・医療を担うプライマリ・ケア医の生涯教育を充実させ、地域保健・医療レベル全体を向上させようとする体制の構築と教育プログラムの実践を展開しようとするものです。

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■実施計画

     平成16年度には、
     滋賀医科大学医療人育成教育研究センターおよび医学部附属病院卒後臨床研修センターを中心に、滋賀県医師会新医師臨床研修制度検討委員会と相談のうえ、医学生臨床実習および研修医研修協力診療所を確保する。
     医学生臨床実習については協力診療所が整い次第、1週間ずつ1診療所に1学生を派遣して実習を行わせる。本年度はまず隔週で5人ずつの学生を派遣する。
     年度末には卒前臨床教育を担当するプライマリ・ケア現場の医師と大学の医療人育成教育研究センター教職員が集まり、卒前医学教育検討会を開いて問題点や改善点を討議する。
     併せて「聴いた翌日から役に立つような実践的な講習会(リフレッシュ・セミナー)」をも開催する。

     平成17年度には、
     新医師臨床研修制度による地域保健・医療研修が開始されるので、前年度の医学生臨床実習に加えて、協力診療所における研修医研修を開始する。
     各研修医は4週間の地域保健・医療研修のうち、3週間を保健所、1週間を協力診療所で勤務する。
     卒前および卒後臨床教育を担当するプライマリ・ケア現場の医師と大学の医療人育成教育研究センターおよび卒後臨床研修センター教職員が集まって問題点や改善点を検討する卒前・卒後医学教育検討会を3ヶ月に1回開催し、併せてリフレッシュ・セミナーを開催する。そのうちの1回は国外より招聘した著名なプライマリ・ケア専門医による講演会とする。

     平成16年度、平成17年度の2年間で本体制を確立し、以降、さらなる充実を目指す。

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■進捗状況

平成17年7月7日(木)草津市立まちづくりセンター 3階309号
 「診療所における医学生・研修医指導者のための講演会」(平成17年度 第3回)を開催
  講師 Michael D. Fetters(ミシガン大学医学部家庭医学科准教授)
  演題 「プライマリ・ケア医の卒前教育参加−成功するための方略−」

 日頃、本学の学生や研修医を指導いただいている県内の診療所の先生を対象に、本年度第3回目の講演会を実施しました。
 当日は、12人の先生が出席していただき、講演終了後プライマリ・ケア医学教育について活発な意見交換が行われました。
↑ 講演されるMichael D. Fetters先生(ミシガン大学医学部家庭医学科准教授) ↑

平成17年6月4日(土)ホテルニューサイチ アネックス 3F サイチホール
 「診療所における医学生・研修医指導者のための講演会」(平成17年度 第2回)を開催
  1.講師 Dr.Christine Kistler(ミシガン大学医学部家庭医学科レジデント)
    演題 「家庭医療の研修に期待するもの」
  2.講師 佐野 潔(ミシガン大学医学部家庭医学科助教授)
    演題 「家庭医療について診療所で如何に教えるか」

 日頃、本学の学生や研修医を指導いただいている県内の診療所の先生を対象に、本年度第2回目の講演会を実施しました。
 当日は、診療所の先生と実際に実習を受けている学内外の学生合わせて37名に出席していただき、また、講演中には、実習を受入れる側の診療所の先生と、実習を受ける学生それぞれの立場から様々な質問が寄せられるなど、講師の先生と活発な意見交換が行われました。

平成17年5月30日(月)滋賀医科大学臨床講義棟 臨床講義室1
 「診療所における医学生・研修医指導者のための講演会」(平成17年度 第1回)を開催
  講師:Prof.Robert M.Wachter(カリフォルニア大学主任教授)
  演題 「米国におけるホスピタリストの動向−病院基盤型プライマリ・ケア教育の新しいモデル−」

 日頃、本学の学生や研修医を指導いただいている県内の診療所の先生を対象に、本年度第1回目の講演会を実施しました。
 当日は、27人の先生が出席していただき、講演終了後プライマリ・ケア医学教育について活発な意見交換が行われました。

平成17年3月7日(月)尼崎市総合文化センター
        10日(木)横浜港大さん橋ホール
 「現代GPポスターセッション」に参加

     現代GPに採択された本学の取組みについて、ポスターを用いて発表、説明、質疑応答を行ないました。また、他大学の取組みについて情報収集をしました。
     「『現代GP』を通じた大学教育改革の現状と今後の展望」と題して、パネルディスカッションが行なわれました。
     参考: ポスター(PDF223KB)


平成17年2月6日(土)
 滋賀県下の診療所等の医師を対象に
「聴いた翌日から役に立つような実践的な講習会(リフレッシュ・セミナー)」を開催

テーマ:





「小児のプライマリ・ケア:小児急性呼吸器疾患(ガイドラインを中心に)」
「小児の救急医療体制と救急医療:発熱と熱性 けいれんを中心に」
「腹部エコーと頸部血管エコーのこつ(実習を含む)」
「臨床機能訓練室(Clinical Skills Laboratory)での、超音波トレーニングシミュレータ UltraSim 体験実習」

平成16年12月16日(木)
 「診療所における第5学年学生臨床実習の教え方」を開催

     既に学外臨床実習として滋賀医科大学学生の教育を担当している地域診療所の先生方を講師に、地域の診療所等における学生教育の実際について、質疑応答を含めお話いただいた。

平成16年11月中旬
 実習協力診療所等98施設を確定


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