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突然死に 「家族性突然

研究テーマに

尾松

大野先生は昨年、 「家

然死症候群の遺伝的背景に

因究明と治療法の確立」とい

で、滋賀医科大学女性研究者賞を

賞されたのですが、まず家族性突然

症候群についてご説明をお願いします。

大野

一般的に突然死は心筋梗塞や

心臓に構造的な異常をきたす疾患が

原因になることが多いのです 家族

性突然死症候群は発作を起こす前は

とても元気で、外見的には心臓に異常

がないのに突然不整脈が起こって、そ

れが致死的であるというものです。代

表的な疾患にQT延長症候群やブルガ

ダ症候群、カテコラミン誘発多形性心

室頻拍などがあります。最近、心臓

の活動電位という収縮を司っているイ

オンチャネルが原因だということがわ

かっ てきました。

私たちは患者さんの血液から遺伝子

を抽出して、そこに原因が隠れていな

いかを研究し、その原因を明らかにす

ることによって、これを予防する薬剤

はないか、また、発症前に診断するた

めに、遺伝子変異解析以外でも見つけ

る方法 を研究しています。

尾松

よく学校健診の心電図で不整

脈が出たと心配されるご家族がおられ

SHIGA IDAI NEWS vol.28

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(右)学長補佐(男女共同参画担当) 

尾松 万里子

(左)アジア疫学研究センター    

最先端疫学部門特任講師 大野 聖子

「女性のチャレンジ賞

特別部門賞」に輝く

本学の取り組みを活かし、

活躍する女性研究者

究者賞」を創設し、女性研究者の優秀な研究活動

を表彰しています。2016年度は、アジア疫学研

究センターの大野聖子特任講師が受賞しました。

このたび、尾松学長補佐が大野特任講師と、研究

の内容や今後の展望、さらなる女性活躍に向けた

取り組みなどについて対談しました。

 本年6月、本学の男女共同参画推進室が、内閣府の

「女性のチャレンジ賞特別部門賞」を受賞しました。

 この賞は、男女共同参画担当の尾松万里子学

長補佐が中心となって、女性研究者支援を充実さ

せてきたことが評価されたものです。その取り組

みの一環として2013年に「滋賀医科大学女性研