内科学講座主任教授 藤山佳秀

滋賀医科大学内科学講座は7診療科から構成されていて、互いに連携し地域における内科医療の充実をはかります。独立行政法人化、研修医義務化、診療報酬包括化を目前にし、更に、特定機能病院として高度な内科診療が期待されていることからみて、滋賀医科大学付属病院内科がめざすゴールは極めて明らかです。
前川聡教授 藤山佳秀教授 堀江稔教授

まず1)良医を育てるための卒前・卒後臨床教育制度の充実をはかります。特に全国から多くの優秀な医師を受け入れる臨床研修体制を整備する。そのためにカンファレンスの充実、研修の内容の充実化を推進する。更に後期臨床研修も視野に入れた研修システムを具体的に提供する。2)内科全体として患者様の医療へのニーズが認識され、それを十分に提供できる機構・人員・施設整備を充実する。そのために各診療科間の連携、コミュニケーシヨンをはかる。3)高度で、特色ある医療の提供を具現化するために、a) 循環器診療の機能化、高度化、そのための生活習慣病診療センター機能の充実、心臓カテーテル検査の機能化、高度化をはかり、高度の不整脈、心不全診療体制の充実、急性期脳血管障害診療体制の整備、透析医療の充実、心臓血管外科との連携による心血管外科手術を含む最良の治療を患者様に選択していただく仕組みを確立する。b) 再生医療分野への取り組み、c) 感染性腸疾患診療の高度化、d)滋賀医科大学の特色である磁気共鳴法を用いた無侵襲性脳・循環器疾患診断法の確立、e)感染症、がん、緩和ケア、リハビリテーシヨン専門医を養成し、診療を推進する、f) 光学診療部の機能的運用、4)救急医療体制の推進をめざす、5)地域連携の推進による良質の医療を効率的に提供する仕組みを構成する、5)包括化診療に対応した医用材料の効率的運用をはかる。これら内科診療の細部に渡る効率化、高度化をもとに各診療科の活性化を図ることにより内科学講座は病院機能の中枢として地域医療の向上に努めます。