授業科目名
細菌学
担当教官名(主担当教官◎)
◎教授 -後藤 敏-(病理学講座 微生物感染症学)
講師(学内) -旦部幸博- (病理学講座 微生物感染症学)
学習目標
 私達の身のまわりには夥しい数の細菌が棲息している。肉眼では見えないため、通常、その存在は意識されず、病気を発症してはじめてその存在に気づく。しかし、すべての細菌が病気を起こすわけではない。その発症は細菌の毒力と宿主の生体防御力との相互作用できまる。かつて恐れられた伝染病の多くは抗生物質の発見によって制御できるようになった。そのため1960〜1970の一時期、病原細菌学は過去の学問とさえ言われる程になった。しかし、それも束の間、抗生物質耐性菌や新たな病原細菌が出現し、かつての病原菌も勢力をもり返し、ヒトと病原細菌の関わりが再考されるようになった。
 本科目の学習目標は、原核生物である細菌の基本的性状を学び、個々の病原細菌をその発症病理と予防治療法との関連において理解することである。細菌感染症を、宿主と細菌の相互作用としてとらえる姿勢を身につけ、今後出現するであろう新しい感染症にも対処できる能力を身につけてほしい。
授業概要
 総論では(1)細菌の構造と機能(2)細菌の増殖(3)細菌の遺伝(4)常在細菌叢(5)実験室診断(6)発症病理(7)生体防御(8)滅菌と消毒法(9)抗生物質と薬剤耐性(10)ワクチン等について説明する。各論では主要病原菌について、その性状、病原性、診断、予防と治療の要点を解説する。
授業内容
年月日(曜) 時限担当教官 項目内容 教室
平成19年4月10日(火) 1 後藤 総論(1) 細菌の構造と機能 B
平成19年4月17日(火) 1 後藤 総論(2) 細菌の増殖と遺伝
細菌の分類
B
平成19年4月24日(火) 1 後藤 総論(3) 常在細菌叢
実験室診断
B
平成19年5月1日(火) 1 後藤 総論(4) 発症病理
B
平成19年5月8日(火) 1 後藤 総論(5) 消毒と滅菌
ワクチン
B
平成19年5月15日(火) 1 後藤 総論(6) 抗生物質と薬剤耐性
B
平成19年5月22日(火) 1 旦部 各論(1) 主要病原菌と嫌気性菌
グラム陽性球菌
B
平成19年5月29日(火) 1 旦部 各論(2) グラム陰性球菌
グラム陽性桿菌
B
平成19年6月5日(火) 1 旦部 各論(3) グラム陰性桿菌
(腸内細菌 1)
B
平成19年6月12日(火) 1 旦部 各論(4) グラム陰性桿菌
(腸内細菌 2)
B
平成19年6月19日(火) 1 旦部 各論(5) グラム陰性桿菌
(呼吸器感染菌)
グラム陰性桿菌
(人獣共通感染菌)
B
平成19年6月26日(火) 1 旦部 各論(6) 抗酸菌 
放線菌
B
平成19年7月2日(月) 3 旦部 各論(7) マイコプラズマ
スピロヘータ
B
平成19年7月3日(火) 1 旦部 各論(8) クラミディア 
リケッチア
B
平成19年7月17日(火) 1 後藤 総括 B
平成19年7月24日(火) 1 細菌学試験 D
授業形式・視聴覚機器の活用
液晶プロジェクタースライドを使って授業を行う。
評価方法・基準
評価は筆記試験によって行う。再試験は原則として1 回のみとする。
教科書・参考書文献等
「参考書」
1) Lippincott's illustrated Reviews: Microbiology W.A. Strohl, H. Rouse, B.D. Fisher著 Lippincott Williams & Wilkins
2) Medical Microbiology &Immunology (8th ed.) W.E.Levinson著 Lange
3) 標準微生物学 第9版 平松啓一、山西弘一監修 医学書院
4) 戸田新細菌学 改訂32版 吉田真一、柳雄介編 南山堂
学生へのメッセージ
 最近の医学の進歩にはめざましいものがある。微生物学(細菌学、ウイルス学、真菌学)も例外ではない。細菌やウイルスのゲノムが次々と解読され、感染症が細胞レベル、分子レベルで理解されるようになった。これらの膨大な情報は感染症の予防や治療のための新たな戦略を考えるうえで重要な意味を持つ。しかし、医学生の微生物学の中にこれらの情報をすべて盛り込むことはもはや不可能である。情報を選別して基本的知識を身につけ、それを基にして自分で調べられる能力と論理的に思考できる能力を養うことが大切である。
参考URL
http://www.cdc.gov/
http://www.who.int/en/
http://nih.go.jp/niid/index.html
http://www.shiga-med.ac.jp/〜hqmicro/

BORDER

[TOP][講義関連][医学科] [感染症学][細菌学][ウイルス学][微生物学実習][自主研修]
BORDER