炎症には急性炎症と慢性炎症がありますが、今回は急性炎症について話します。急性炎症は主として自然免疫反応です。すなわち、マクロファージや好中球がせっせと働いて、病原菌や障害を受けた組織を溶かしたり食べたりして、取り除きます。この反応を起こすために、いろいろな仕組みが働きます。そのため、炎症のある場所が、赤くなったり、腫れたり、熱をもったり、痛みが出たりします。どうやら、ここでの主役はマクロファージのようです。一方、慢性炎症ではリンパ球が働く獲得免疫反応が加わってきます。
リンパ球には2種類あります。