新型インフルエンザの病原性を調べるために感染実験を3つの研究室で行なった。
それぞれの研究室が得意とする動物があり、その動物を飼育可能なレベル3実験室を有している。
フェレットはいたちの仲間である。感染すると人に似た症状(くしゃみ、鼻水)が出るので、動物モデルでは人の感染を一番よく反映すると考えられている。しかし、サルもインフルエンザウイルス研究に重要であることが判明した。
季節性インフルエンザウイルスは上気道で複製する。
本研究室では、新型インフルエンザウイルスが上気道と下気道で複製することをサルを用いてつきとめた。
スペイン風邪程の病原性はないが、新型(豚)インフルエンザウイルス(H1N1)は肺での増殖性が季節性インフルエンザウイルス(H1N1)より強いので、今年の冬は免疫力の低下している人は注意する必要がある