ご挨拶

丸尾 良浩 教授



成長・発達過程にある子どもが対象の小児科は、子どもをトータルに診る姿勢を堅持しなければならなりません。特に学生や研修医の教育を担う大学では、総ての分野をカバーする必要があり、専門性と総合性を両立しなくてはなりません。
 滋賀医科大学小児科学講座は「総ての分野を診る姿勢を堅持して専門性と総合性との両立を実現し、子どものために闘う小児科」をモットーにしています。実際、当講座は21の助教以上のポスト(スタッフ)を擁し、神経・発達障害、血液・腫瘍、内分泌・代謝、循環器、腎臓、新生児、リウマチ・膠原病、救急集中治療の総ての専門分野にスタッフを配置して、各分野の密接な連携のもとに総合的かつ高度な小児医療を実践しています。
 地域医療に対する貢献度も年々高くなり、滋賀県における病院小児科医の70%は当講座出身の医師で、施設長・病院長は4名、副病院長も2名となりました。滋賀県小児医療に関して日本小児科学会と行政が定めた小児中核病院は滋賀医科大学、地域小児センターは長浜赤十字病院、近江八幡市立総合医療センター、済生会滋賀県病院、大津赤十字病院であり、これら主要5施設に限定すると、当講座出身小児科医は80%を超えています。

滋賀医科大学小児科は、滋賀県下唯一の大学病院の小児科として、全県下の病院からの紹介される患者さんの高次専門医療を行っています。また、臓器別医療に偏ることなく、こどもの成長発達、社会的背景などを考慮した全人的医療を行うよう心がけています。さらに、外科、耳鼻科、眼科、整形外科、放射線科など関連他科との連携も密に行い、幅広い医療を提供しています。