神経・発達グループ


 <神経グループ>

■担当者:(詳しくはスタッフ紹介をご覧ください)

 底田 辰之  助教
 西倉 紀子  助教
 松井 潤   医員
 森宗 孝夫  医員
 吉岡誠一郎 非常勤講師(栗東よしおか小児科)

■概要
 神経グループでは小児神経専門医5人、てんかん専門医4人、臨床遺伝専門医2人による専門医療を行っています。小児神経専門医研修認定施設、てんかん専門医認定研修施設として認可されており、臨床研修をご希望される先生には豊富な症例を経験しながら専門医取得のための研修が可能です。周産期神経疾患、先天代謝異常症、脳腫瘍なども各分野の専門医とともに診療しています。

■診療内容
 外来・入院とも滋賀県内外の多数の患者様を診療しています。入院では長時間ビデオ脳波同時モニタリング(年間約90例)を積極的に行い、精度の高いてんかん診療を行っています。急性脳炎・脳症に対する脳低温療法を含む全身管理、自己免疫性神経疾患に対する血漿交換などの高度医療も、小児集中専門スタッフ、小児腎臓専門スタッフと共同して行うことが可能です。また、当科の関連施設である重症心身障害児・者の入所施設とも連携して診療しています。

■主な対象疾患
 てんかん、神経救急疾患(急性脳炎・脳症、熱性けいれん重積)、神経発生異常、先天代謝異常症、神経変性疾患、神経皮膚症候群(結節性硬化症、神経線維腫症)、周産期神経疾患(TORCH症候群、脳性麻痺)、神経感染症(髄膜炎、脳膿瘍)、自己免疫性神経疾患(急性散在性脳脊髄炎、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎)、脳腫瘍、脳血管障害(脳梗塞、もやもや病、脳動静脈奇形)、神経筋疾患(筋ジストロフィー、先天性ミオパチー)など、ほぼ全ての神経疾患を対象としています。発達障害に関しては発達支援講座による専門外来を行っています。(発達講座のサイト:準備中)


 <発達グループ>

■担当者:
 澤井ちひろ 特任講師  小児科学会専門医
 阪上由子  特任助教  小児科学会専門医・小児精神神経学会認定医
 西倉紀子  特任助教  小児科学会専門医・小児神経学会専門医・小児精神神経学会認定医・臨床遺伝専門医
 赤堀史絵  非常勤講師 小児科学会専門医
 高萩恭子  医員    小児科学会専門医

 岡田眞子  非常勤講師 臨床心理士 
 木虎隆志        臨床心理士
 小池由香里       臨床心理士

■発達外来では言葉の遅れや集団生活における不適応、学力の著しい偏りなどの認知発達や行動上の問題に対し、小児発達支援学講座に属する小児科の医師と心理士とで診療に当たっています。


■診療内容
 認知発達や行動上の問題は脳機能の未熟さだけでなく、生活や社会環境上の問題によっても生じる事が知られており、原因によって治療法や対処法が異なります。
当外来では丁寧な問診と行動観察を重視し、適宜認知機能検査や心理検査、生理学的検査などを行い、適切なアセスメントを行い、薬物療法を含めた治療や支援を行っています。また、支援の一環として地域の医療機関や福祉・教育機関との連携に努めています。

■主な対象疾患
神経発達障害群(自閉症スペクトラム症、注意欠如多動症、限局性学習症など)
およびそれに関連する症状・障害


血液・悪性腫瘍グループ

■担当者
 多賀 崇    講師  小児科専門医
             血液専門医・指導医
             小児血液がん専門医・指導医
             造血細胞移植認定医
             がん治療認定医
 木川 崇    助教  小児科専門医
             血液専門医
 池田 勇八    医員

■県内の関連病院からの紹介患者さんを中心に、ほぼすべての小児血液疾患、腫瘍性疾患、免疫疾患などを診断から治療、退院後の長期フォローアップまで担当します。また、看護師はもちろん、薬剤師、理学療法士、栄養士などによる多職種が関わり、単に疾患の治療だけでなく、より健やかに成人になることを目的とした診療を心がけています。基本的に15歳までの小児が対象ですが、疾患によっては若年成人も担当します。

■診療内容
 当チームで実施するのは、診断と治療方針の決定、ならびに化学療法などの治療ならびにフォローアップです。内科的な問題については当科の専門医チームに協力してもらい、外科的な治療は、小児外科、脳神経外科、整形外科、泌尿器科、耳鼻科など該当科に行ってもらうなど、数多くの専門医により全国レベルの質の高い医療を提供します。適応があれば、造血幹細胞移植も行います。化学療法による妊よう性障害が懸念される場合は、女性科との連携で、治療開始前に卵巣保存術を行うこともあります。

■主な対象疾患
 白血病、リンパ腫、骨髄異形成症候群、ランゲルハンス細胞組織球症などの造血器腫瘍、血友病、再生不良性貧血、血小板減少症、免疫疾患(好中球減少症、原発性免疫不全症など)などの非腫瘍性血液疾患、脳腫瘍、神経芽腫、腎芽腫、肝芽腫、骨軟部腫瘍(骨肉腫、横紋筋肉腫、ユーイング肉腫など)、胚細胞腫瘍、リンパ管腫などの固形腫瘍など、すべての血液ならびに腫瘍疾患の診療を行っています。さらにはリンパ節腫脹の診断・治療、造血細胞移植後の科管理なども行っています。

リウマチ・膠原病グループ

■担当者:
 佐藤知実  小児科専門医、リウマチ専門医

■発熱や発疹、関節炎などを呈するリウマチ膠原病疾患(自己免疫性疾患)、自己炎症症候群の診療を行っています。クローン病や潰瘍性大腸炎に代表される炎症性腸疾患の診療も内科の専門医と連携を取りながら治療しています。

■診療内容
ステロイド、免疫抑制薬や生物学的製剤などの内服や点滴、自己注射による治療だけでなく、腎臓グループや小児ICUチームと連携して血漿交換や顆粒球除去療法を行います。また、全身に炎症が及ぶ疾患の特性上、循環器グループや神経グループ、内分泌グループ、発達グループなど小児科内の他グループだけでなく、リハビリテーション科、皮膚科、眼科、産婦人科など他科との連携も綿密に行いながら治療を行っています。リウマチ、膠原病は慢性疾患でありますが、正確に診断し、迅速に最適な治療を始めることで症状や合併症を最低限に抑えることができます。適切な診断と治療を行い、病気ではないお子さんと同じように生活し、充実した人生を送ってもらうことを目標に治療しています。

■主な対象疾患
リウマチ膠原病疾患:全身型若年性特発性関節炎、多関節型若年性特発性関節炎、少関節型若年性特発性関節炎、その他の若年性特発性関節炎、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、混合性結合組織病(MCTD)、若年性皮膚筋炎、強皮症、大動脈炎症候群(高安病)、ベーチェット病、川崎病、等
自己炎症症候群:家族制地中海熱、クリオピリン関連周期性発熱症候群(CAPS)、TNF受容体関連周期性発熱症候群(TRAPS)、慢性再発性多発性骨髄炎(CRMO)、周期性発熱・アフタ性口内炎・咽頭炎・リンパ節炎症候群(PFAPA)、等
炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎、クローン病
免疫不全症候群


救急・集中治療グループ

■担当者:
 清水淳次  助教   小児科専門医

 伊藤英介  非常勤講師(済生会滋賀県病院)


■集中治療管理が必要な患児に対して、各小児専門グループと連携しつつ全身管理を行っています。県内の重症小児を積極的に受け入れ、ICU内に常駐する集中治療医と連携して診療に当たっています。当院ICUは24時間体制で、集中治療を担う医師が診療に当たっており、小児専門グループ、小児集中治療医、ICU集中治療医が連携し、より良い医療を提供できるよう心がけています。

■診療内容 疾患を問わず、集中治療管理が必要な症例、即ち高度な気道管理を要する症例や、人工呼吸管理、循環管理、体温管理、急性血液浄化療法を必要とする症例など、重症度が高い患児を広く受け入れ、質の高い全身管理を行い、小児専門グループとの連携によるチーム医療を提供します。

■主な対象疾患 心停止蘇生後、心疾患(先天性心疾患術後、川崎病に対する血漿交換、心不全など)、血液腫瘍性疾患(腫瘍崩壊症候群や頸部腫瘍性疾患、腫瘍摘出術術後ハイリスク症例など)、神経疾患(急性脳炎、急性脳症、髄膜脳炎、痙攣重積症例など)、呼吸器疾患(重症肺炎、ARDS、細気管支炎、重症気管支喘息など)、気道疾患(気道異物、気管軟化症など)、腎疾患(溶血性尿毒症症候群(HUS)、急性血液浄化・血漿交換を必要とする症例など)、感染性疾患(敗血症など)、外傷症例(高エネルギー外傷など)まで、多岐に渡ります。管理、治療方針に困る場合の相談も随時受け入れています。

循環器グループ


■担当者:
 宗村純平 助教   小児科専門医、小児循環器専門医、臨床遺伝専門医
 星野真介 助教   小児科専門医
 古川央樹 特任助教 小児科専門医
 中川雅生 非常勤講師(京都きづ川病院)


■ 小児心臓病に対し診断から内科的治療を総合的に行っています。
 手術が必要な先天性心疾患については、他施設(京都府立医大附属病院、国立循環器病研究センターなど)と連携をとり、治療を行っています。

■診療内容

 小児心臓病(先天性心疾患、小児不整脈、心筋症、川崎病など)に対する診断、内科的治療、外来診療を担当しております。入院治療は患者さんの年齢や重症度に応じ、集中治療室(ICU)や新生児集中治療室(NICU)、小児科病棟にて行っております。ICU治療を専門とする集中治療部医師、NICU治療を専門とする新生児医師と協力し、より質の高い治療を目指しております。

■主な対象疾患

 先天性心疾患全般、小児不整脈、心筋症、川崎病罹患後冠動脈疾患などを対象としております。心臓カテーテル検査は年間約50例施行しております。カテーテル治療としては、心房中隔裂開術あるいは肺動脈弁狭窄症、術後肺動脈狭窄、大動脈弁狭窄症や大動脈縮窄などの狭窄病変に対するバルーン付きカテーテルによる形成術、側副血行路に対するコイル塞栓術などを行っています。またWPW症候群や房室結節性頻拍症などの不整脈に対するカテーテルアブレーションを循環器内科と協力しながら施行しております。その他QT延長症候群の診断、治療にも積極的に取り組んでおります。

■検査内容

毎週火、金曜・・・心臓エコー検査
毎週金曜  ・・・運動負荷(トレッドミル)検査
毎週木曜  ・・・心臓カテーテル検査
その他 心筋シンチ、CT、MRI検査等も随時行っております。

新生児グループ

■担当者:


 越田繁樹   地域周産期医療学講座 特任講師
        小児科専門医 周産期専門医(新生児) 臨床遺伝専門医
 柳 貴英   小児科学講座 助教
        小児科専門医 周産期専門医(新生児) 臨床遺伝専門医
 古川央樹   小児科学講座 特任助教 小児科専門医
 中原小百合  小児科学講座 特任助教 小児科専門医
 太田宗樹     小児科学講座 大学院  小児科専門医
 柴田晶美   小児科学講座 医員   小児科専門医



■概要

滋賀医科大学の新生児治療室は、NICU9床、GCU12床の計21床からなります。平成25年4月より本院は滋賀県の総合周産期母子医療センターに認定されました。

 新生児グループでは7名の常勤スタッフに加え、小児科後期研修医やスーパーローテータ、産科からの研修医などの研修を受けて入れています。周産期専門医研修認定施設として認可されており、臨床研修をご希望される先生には豊富な症例を経験しながら専門医取得のための研修が可能です。ぜひ一緒に働きましょう。



■診療内容

 滋賀県内のすべての周産期施設と連携し、県内の病気を持った新生児を24時間体制で受けて入れています。大学病院の特徴を活かして、循環器や神経、内分泌・代謝、腎臓、血液疾患や外科疾患など、他部門の専門医師と協力してさまざまな特殊な疾患を持った児を積極的に治療しています。急性期の治療だけではなく、退院後も発達、発育を注意深くフォローアップする体制を構築しています。

■主な対象疾患

 早産、超低出生体重児、染色体異常や先天奇形症候群、先天性心疾患、重症新生児仮死、先天代謝異常症、新生児腎疾患、新生児血液疾患、新生児感染症、新生児神経疾患、新生児外科疾患、脳外科疾患、泌尿器疾患、多胎児、ハイリスク母体から出生した児など。

代謝・内分泌グループ

■担当者:
 丸尾良浩  教授   小児科専門医、内分泌代謝科(小児科)専門医、臨床遺伝専門医、
 松井克之  助教   小児科専門医、内分泌代謝科(小児科)専門医、日本糖尿病学会専門医、臨床遺伝専門医
 筒井英美  助教(NICU兼任)  小児科専門医
 柴田晶美  医員(NICU兼任)  小児科専門医
 田川晃司  大学院         小児科専門医

■当院は県下で唯一の小児内分泌専門医の常勤施設であり、新生児マススクリーニング(内分泌・先天代謝疾患を発症前に見つけることを目的とした検査)の二次精査施設でもあります。専門性の高い疾患だけでなく、低身長などの一般的な疾患に対しても専門性の高い診療と治療を心がけています。また体質性黄疸、先天性甲状腺機能低下症、先天性代謝疾患(フェニルケトン尿症)などの遺伝子解析も行っています。

■診療内容
 内分泌疾患については、成長ホルモン分泌不全症、軟骨無形成症・低形成症、ターナー症候群、SGA性低身長、プラダウィリ症候群による低身長に対して成長ホルモン治療を行っています。小児1型糖尿病ではカーボカウント法を積極的に取り入れ、最新機器であるグルコースセンサー付きインスリンポンプ(SAP)を用いたインスリンポンプ療法も行っています。また小児1型糖尿病サマーキャンプのサポートや教員を対象としたワークショップの開催など小児1型糖尿病患児を積極的にサポートしています。その他の疾患に関しましても最新の医療を行っております。代謝疾患についてはマススクリーニングの精査を始め遺伝子診断を含めた包括的な診断も行っています。

■主な対象疾患
 内分泌疾患:甲状腺機能異常(先天性甲状腺低下症、橋本病、バセドウ病など)、下垂体機能異常(成長ホルモン分泌不全性低身長、下垂体機能低下症、中枢性尿崩症など)、思春期発来異常(思春期早発症、思春期遅発症など)、副腎疾患(先天性副腎皮質過形成症、先天性副腎低形成症、クッシング症候群など)、カルシウム代謝異常(くる病、副甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症など)、骨疾患(骨形成不全症、軟骨無形成症・低形成症など)、性分化疾患、ターナー症候群・SGA性低身長・プラダウィリ症候群などによる低身長、CCS(小児がん経験者)の内分泌異常、その他成長障害
 代謝疾患:糖尿病(1型糖尿病、2型糖尿病、新生児糖尿病、MODYなど)、肥満、高脂血症
 先天代謝異常:黄疸(ジルベール症候群やクリグラーナジャー症候群1・2型などの体質性黄疸、母乳性黄疸、新生児高ビリルビン血症など)、糖代謝異常(先天性高インスリン血症、糖原病、ガラクトース血症)、脂肪酸代謝異常症(VLCAD欠損症、MCAD欠損症など)、アミノ酸代謝異常症(フェニルケトン尿症、メープルシロップ尿症、ホモシスチン尿症など)、有機酸代謝異常症(プロピオン酸血症、メチルマロン酸血症など)、ムコ多糖症、ファブリ病、ウィルソン病など

腎臓グループ

■担当者:

 澤井 俊宏  講師  小児科専門医、腎臓専門医・指導医、臨床遺伝専門医
 坂井 智行  助教  小児科専門医、腎臓専門医・指導医、透析指導医、移植認定医
 一岡 聡子  医員  小児科専門医

■診療内容 複数の小児腎臓専門医がチームで診療にあたる、県内で唯一の施設です。ネフローゼ症候群や腎炎などから末期腎不全まで、すべての小児腎疾患を担当します。滋賀県全域だけでなく、他府県からも外来受診や入院治療、治療方針の相談を受け入れています。他施設で腎移植を受けられた患者さんの内科的管理も担当しています。

 頻回に再発したり、治療に抵抗性のネフローゼ症候群について、診療経験が豊富です。ステロイド剤、免疫抑制剤を適切に使用し、長期的な視点にたって診療しています。 低体重児の血液浄化療法(血液透析・腹膜透析・血漿交換)にも対応しています。

 先天性腎尿路疾患(CAKUT)に対しては、小児泌尿器科医・小児外科医と連携し診療しています。


 稀な疾患であるaHUS(非典型溶血性尿毒症症候群)に積極的にとりくみ、診断基準作成にも参加しました。診断・治療の相談は随時受け入れています。

■診療実績(2013年4月〜2014年4月:13か月間) 腎生検(32例:局所麻酔下針生検19例、全身麻酔下開放腎生検13例) 乳児の腎生検についても、小児外科医の協力を得て実施しています。

■小児腎臓科医を目指す方へ(見学のご案内)

小児腎疾患を専攻したい医師・医学生を対象に、短期(1-2日)の見学コースを開催しています。

 ・腎生検の実際や検体処理の技法

 ・外来症例・入院症例のチームカンファレンス
 ・腹膜透析・血液浄化療法のレクチャー

などについて、スタッフと一緒に行動し体験できます。詳細につきましては、メールでお問い合わせください。


滋賀医大小児科腎臓グループでは、補体介在性腎疾患について研究しています。

補体第2経路の主要な制御因子であるH因子に対する自己抗体が、aHUS(非典型溶血性尿毒症症候群)やC3腎症に関与すると考えられています。私たちは、患者血液中の抗Factor H抗体をELISA法で測定し、臨床経過との関連や治療効果について研究を進めています。また、C3腎炎因子(C3Nef)についても検討しています。

抗Factor H抗体測定を希望される場合は、奥田雄介・澤井俊宏(compl@belle.shiga-med.ac.jp)までご連絡ください。病態により特にお急ぎの場合は、電話にてご連絡ください。