● はじめに

 このデータベースは、高楠順次郎・渡邊海旭都監『大正新脩大蔵経 』 (大蔵出版株式会社(c)出版)全100巻のうち、第30巻 No.1579 玄奘訳 『瑜伽師地論』百巻、および、第27巻 No.1545 玄奘訳『阿毘達磨大毘婆沙論』 二百巻のデータベースであり、国内・外の研究者に、研究資料として 提供することを目的としています。
 このデータベースは大正新脩大蔵経を底本として、次の方針で製作されて います。
(1) 句読点、返点を省略した原文のみのデータベースである。
(2) 非JIS漢字は●表示をする。
(3) 本文中に脚注番号は入力、脚注そのものは未入力である。


● このデータベース作成について

 このデータベースは、瑜伽行思想研究会(広島大学・桂紹隆、種智院 大学・沖和史、筑紫女学園・毛利俊英、長崎大学・早島理)が、学術研究 資料として作成したものです。作成にあたり、賛助会方式をとり、賛助 会費を納入いただいた会員にのみ配布してきました。このデータベースに 対して、国内・外の多くの研究者から公開の要望が度々寄せられてきました。 この度、賛助会員のご承諾を得て、インターネットによる公開に踏み切る ことができました。賛助会員皆様のご協力に感謝する次第です。
 賛助会員は次の方々です。
稲見正浩、江島恵教、榎本文雄、大江憲成、大塚信夫、小谷信千代、 佐久間秀範、佐々木恵精、篠田正成、鈴木晃信、谷川泰教、田村智淳、 戸崎宏正、生井智紹、野口圭也、兵藤一夫、藤田祥道、藤田光寛、 細田典明、本庄良文、松田和信、松濤泰雄、神子上恵生、向井亮、 望月海慧 (五十音順、敬称略)
 また、このデータベースは長崎大学で作成しました。作成の総括責任者には 早島理があたり、長崎大学教授・北村右一氏、静岡大学教授(当時長崎大学)・ 西原純氏、(株)菱電社専務・凉松徹氏、当研究会補助員・久米博子氏から 多大のご協力・ご助言・ご指導をいただきました。
 入力業務は、長崎大学教育学部学生(当時)の次の諸君に依頼しました。
島浦麻子、堀光、山田久美子、河野亮子、梶原美代子、松田清隆、清田徹、 西田尚由、山下亜紀子、松熊康一郎、千葉亮、大崎晶子、西山江美(順不同、 敬称略)
 これらの方々のご協力なしには、このデータベース作成はありえませんでした。 ここに明記し、改めて謝意を表するところです。
 また、データベース『瑜伽師地論』作成費用の一部は平成6年度「文部省科学 研究費補助金研究成果公開促進費(データベース)」に、データベース 『阿毘達磨大毘婆沙論』作成費用の一部は平成6年度「三島海雲記念財団 学術 奨励金」によるものです。
 なお、公開に際しては、大正大蔵経出版元である大蔵出版株式社の同意を 得ていることを特に付記し、同社に感謝いたします。また、同社との合意に基づいて大正大蔵経テキスト全巻の データベース作成・公開事業を進めている大蔵経データベース研究会(通称 SAT、
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~sat/index.html)とも合意を見ていることを付記します。


● このデータベースの利用条件

(1) このデータベースは、個人・団体による学術研究のための利用に限定 されます。営利的目的に関わる利用は、いかなる形態においても、これを行なう ことは禁止します。
(2) このデータベースを、インターネット等において不特定多数の者に再配布し ようとする場合には、加工の有無を問わず、当研究会に事前に書面によって許可 を得てください。
(3) このテキストデータベース中に文字の誤入力等を発見した場合には、当研究 会に連絡してください (e-mail:
hayasima@belle.shiga-med.ac.jp)。
(4) このデータベースを利用して何らかの成果が得られた場合には、その成果の 公表に際し、その旨を明記してください。
(5) なお、いかなる場合であっても、このデータベースの使用によって生じた あらゆる損害については、当研究会は一切その責任を負いません。


● ファイル形式と圧縮形式

ファイル形式
 JIS (Shift-JIS、漢字数:約6800字)
圧縮形式
 ダウンロードされたファイルは、国際的に標準使用されている形式で(Windows用 は zip、Mac用は StuffIt+BinHex)圧縮されています。解凍にあたっては、 空きメモリの容量にご注意下さい。


● ダウンロード

第30巻 No.1579 玄奘訳『瑜伽師地論』百巻
最新版作成の日付がデータベース冒頭1行目に明記されています。 第27巻 No.1545 玄奘訳『阿毘達磨大毘婆沙論』二百巻(1998年9月17日公開)

● データベースの訂正について

公開後に判明したこのデータベースの誤植・訂正は以下の如くです。
誤植 訂正 日付
『瑜伽論』 vol.55,605a20 「互取蘊」 「五取蘊」 1998/06/19
『瑜伽論』 vol.01,279a19 「無餘依如是」 「無餘依地如是」 1998/07/16
『婆沙論』 vol.77,397b01 「是滅諦齶無」 「是滅諦學無」 1998/09/30
『婆沙論』 vol.77,397b02 「是道諦業譬喩」 「是道諦譬喩」 1998/09/30
『婆沙論』 vol.12,058b12 「或界方便後智不憶」 「或界方便後皆不憶」 1998/10/15
『瑜伽論』
vol.1、279a29以下行番号の修正
「279a29-284a19」
「79b01-284a20」279a29を削除、 以下1行づつ繰り上げる
1998/10/20
『瑜伽論』
vol. page,line
14 349a10
18 380a19, 380b04
19 386a16
41 519c16, 521b06
42 524a20
44 536a22, 537c07
45 540c23, 540c27
541a18, 541a19
541a20, 541b23
541c04, 541c17
541c20, 542a03
81 542b05, 754a04
754a05
「曾」 「會」 1998/12/21
『瑜伽論』
vol. page,line
69 681b10, 682a09
682c24
70 684c18, 684c19
「會」 「曾」 1998/12/21
『瑜伽論』 vol.58,0622a19 「●」 「懷」 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.15,0358a29 「曵」 「曳」 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.60,0636c05 「掉」(2箇所) 「悼」(2箇所) 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.02,0289b21 「説一」 「説」 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.14,0351a23 「專」 「惠」 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.51,0584b10 「専」 「專」 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.25,0417b27 「廢」 「發」 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.92,0823a26 「多言」 「他言」 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.26,0424a22 「辺」 「返」 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.02,0284b27 「話」 「諸」 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.17,0372a11 「倶」 「(削除)」 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.95,0841b01 「兔」 「免」 1999/05/01
『瑜伽論』 vol.09,0312b13 「(空欄)」 「糞」 1999/05/01
『瑜伽論』           
vol. page,line
01 283b21
02 285a25
04 296b03
58 622a16
「裏」 「裹」 1999/05/01
『瑜伽論』
vol. page,line
13 345b01,346a06
19 388a28
12 525c03
46 545b24,546b04
546c25,547b12
47 550c07,551c10
53 593b08
63 649a15
83 762a12,762b12
63a20
91 816c21
92 825a19
「南日」 「南曰」 1999/05/01
『瑜伽論』 データベース中に混在する新字体文字を 旧字体文字に変換 新字体 旧字体 1999/05/01
「楽」 「樂」
「来」 「來」
「万」 「萬」
「遥」 「遙」
「酔」 「醉」
「豊」 「豐」
「穂」 「穗」
「変」 「變」
「闘」 「鬪」
「数」 「數」
「乗」 「乘」
「剰」 「剩」
「専」 「 專」
『瑜伽論』 スペース (半角二個) (全角一個) 1999/05/01

● 大正大蔵経の訂正について

 このデータベースは大正大蔵経の原文そのままに作成されていますが、 その大正版に明らかな誤植あるいは校正ミスと思われるものが散見されます。 判明次第、以下に順次掲載します。ご参照下さい。また大正版の誤植などの ご指摘は、当研究会に連絡をお願いします (e-mail: hayasima@belle.shiga-med.ac.jp)。
大正版 訂正 備考 日付
『瑜伽論』 vol.55,605a25-26 「成執」 「成就」 高麗大蔵経・チベット訳参照 1998/06/01

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