統合臓器生理学部門 (等 研究室) へようこそ!
統合臓器生理学部門は、「複雑な生命現象をシンプルに、シンプルな問いを深く、深掘りする実験を楽しく」をモットーに、日々研究に勤しんでいます。研究とは、生命に対する研究者自身の世界観を作り上げて行く営みであり、その独自の視点が正常な人体のみならず、病気の理解の礎になると信じています。
本研究室では一緒に研究をやってくれる大学院生を募集しています。いつでも研究室を見学に来て下さい。幹細胞を用いた脳の再生医療に興味のある方、大うつ病や躁うつ病などの精神疾患の病態を明らかにする研究をしてみたい貴方、とにかく何でもいいから実験をしてみたい君、教室スタッフに連絡して下さい。
What's new...
- 2025年10月
初めて開催されるがん神経科学研究会 (名古屋市大) に守村助教と林 千裕さんが参加しました。
- 2025年10月
林助教が長年取り組んで来た、Gcm1が脳損傷後のグリオーシスと血管新生を誘導していることを明らかにした研究が、iScienceに受理されました。
- 2025年10月
研究データエコシステム構築事業のシンポジウムが東京であり、守村助教がポスター発表しました。
- 2025年9月
日本神経化学会が名古屋で開催され、ラボメンバー全員が参加しました。Azrahさんはミニシンポジウムで口頭発表しました。林 千裕さんはポスター発表のためのミニ口演でもアピールしたせいか、発表には多くの研究者が見に来てくれて、優秀発表賞を受賞しました ー おめでとう!
- 2025年5月
新しい助教として髙良沙幸さんが着任しました。以前、生理研でニホンザルを扱っていた経験もあるので、私たちのサル研究を進めてくれると期待しています!
- 2025年3月
千葉・幕張でAPPW2025 (解剖学会・生理学会・薬理学会の合同大会) が開催されました。登録研究医の吉澤琢磨君と林 千裕さんがポスター発表しました。
- 2025年3月
第18回神経発生討論会をここ近江の地で開催しました。75名ほどの研究者が集い、神経発生に関わるそれぞれのテーマについて熱い(そしてマニアックな?!)議論で盛り上がりました。
- 2024年6月
国費留学生として教室に加わり、学位取得後は教務補佐員として貢献してくれたAsmaaさんが、NYCにあるAlbert Einstein College of Medicine, Dr. Meelad Dawlaty Labに旅立ちました。益々の研究成果を期待しています。
- 2024年3月
10年以上教室運営に貢献してくれた林 義剛助教が退職しました。と、同時にAsmaaさんと共同で執筆していた糖鎖の総説論文が、日本糖質学会の学会誌 Trends in Glycoscience and Glycotechnology (TIGG) に受理されました。
- 2023年9月
Zakiyyahさんの論文がJournal of Physiological Sciencesに受理されました。抗がん剤としても使われるAraCで活発に分裂する神経前駆細胞を除去しても、神経幹細胞にはほとんど影響を与えない、という研究です。
- 2023年8月
そろそろコロナ禍での行動制限から脱却する時が来たようで、7月の日本神経化学会や8月初の日本神経科学学会にラボから参加を再開しました。8月6-10日のISN-ESN Meetingにもラボから2名が参加しましたが、一歩日本を離れるともう誰もマスクなどしていません。久し振りの海外学会でのディスカッションを楽しむとともに、研究活動で滅多に訪れることのないポルトガルを堪能しました。
- 2022年6月6日
Asmaaさんの論文がNeurochemical Researchに受理されました。未分化細胞のマーカーである糖鎖LewisX抗原を生合成するFut9遺伝子を欠くマウスで、一部の神経細胞の発生がおかしくなる、という研究です(この論文で学位を取得し、10月からはポスドクとして研究を続けます)。
- 2022年3月18日
マレーシアから国費留学生のAzrahさんがラボに参加しました。昨年10月に来日する予定でしたが、コロナ禍で延び延びになっていました。これから大急ぎで環境に慣れて、研究を頑張って欲しいと思います。
Selected publications...
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Hayashi Y, Abdullah A, Fuke S, Mohd Ariffin NAF, Daun KA, Morimura N, Nakabayashi K, Tatsumoto S, Go Y, Hosoya T, Hitoshi S (2025) Glial cells missing 1 triggers gliosis and angiogenesis after neonatal brain injury. iScience 28, 113860 Journal
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Abdullah A, Hayashi Y, Morimura N, Kumar A, Ikenaka K, Togayachi A, Narimatsu H, Hitoshi S (2022) Fut9 deficiency causes abnormal neural development in the specific layer of the brain and retina. Neurochem Res 47, 2793–2804 Journal
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*Tanaka A (登録研究医), *Ishida S (登録研究医), *Fuchigami T, Hayashi Y, Kuroda A, Ikenaka K, Hitoshi S (2020) Life-long neural stem cells are fate-specified at an early developmental stage. Cerebral Cortex 30, 6415–6425 (*, equal contribution) 研究紹介
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Daun KA, Fuchigami T, Koyama N, Maruta N, Ikenaka K, Hitoshi S (2020) Early maternal and social deprivation expands neural stem cell population size and reduces hippocampus/amygdala-dependent fear memory. Front Neurosci 14, 22 Journal
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Morimura N, Yasuda H, Yamaguchi K, Katayama KI, Hatayama M et al. (2017) Autism-like behaviours and enhanced memory formation and synaptic plasticity in Lrfn2/SALM1-deficient mice.
Nature Communications 8, 15800 Journal
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*Naruse M, *Ishino Y, Kumar A, Ono K, Takebayashi H, Yamaguchi M, Ishizaki Y, Ikenaka K, Hitoshi S (2016) The dorsoventral boundary of the germinal zone is a specialized niche for the generation of cortical oligodendrocytes during a restricted temporal window. Cerebral Cortex 26, 2800-2810 (*, equal contribution) 研究紹介
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*Ishino Y, *Hayashi Y, Naruse M, Tomita K, Sanbo M, Fuchigami T, Fujiki R, Hirose K, Toyooka Y, Fujimori T, Ikenaka K, Hitoshi S (2014) Bre1a, a histone H2B ubiquitin ligase, regulates the cell cycle and differentiation of neural precursor cells. J Neurosci 34, 3067-3078 (*, equal contribution) 研究紹介
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Kumar A, Torii T, Ishino Y, Muraoka D, Yoshimura T, Togayachi A, Narimatsu H, Ikenaka K, Hitoshi S (2013) The Lewis X-related α1,3-fucosyltransferase, Fut10, is required for the maintenance of stem cell populations. J Biol Chem 288, 28859-28868 研究紹介
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Hitoshi S, Ishino Y, Kumar A, Jasmine S, Tanaka KF, Kondo T, Kato S, Hosoya T, Hotta Y, Ikenaka K (2011) Mammalian Gcm genes induce Hes5 expression by active DNA demethylation and induce neural stem cells. Nat Neurosci 14, 957-964 研究紹介










