トランペット

 クリス・ボッティ(アメリカのトランペット奏者)のライブへ行った。彼は、2004年のアルバム『When I Fall In Love』で世界的に大絶賛を受け、アメリカ人ジャズ・ミュージシャンとして最多の売上記録を樹立し、ジャズ・アルバム部門においてチャート1位を4回達成の他、グラミー賞など数々の賞を受賞した。またワールド・シリーズやノーベル平和賞の授賞式などにも出演した。30年に及ぶ活動の間に、フランク・シナトラ、スティング、ジョシュ・グローバン、マイケル・ブーブレ、ポール・サイモン、ジョニ・ミッチェル、ジョン・メイヤー、アンドレア・ボチェッリ、ジョシュア・ベル、スティーヴン・タイラー(エアロスミス)など世界のトップアーティストとのレコーディングや共演を果たしている。年間250日を越えるツアーの中では、世界の名立たる交響楽団の多くとも共演している。(Wikipediaより)
 このように素晴らしい方であるが、実は、ジャズは素人でよくわからない。しかし、トランペットの音がこんなにも心地よいものとは、知らなかった。彼のトランペットは、柔らかく、(大変失礼だが)音程も完璧だった。
 様々なコラボがあり、楽しいステージだった。アフロヘアのSy smithのパワフルなvocalがあり、Lucia Micarelliのバィオリンの音色は繊細、優雅であった。華奢で美しい女性のどこからあんなパワーがでてくるのだろう、会場全体がのまれてしまった。「Con Te Partirò」を、オペラ歌手George Komskyが歌ってくれたときは、感無量だった。ドラムのBillyの汗だくの演奏はとてもよかったし、踊りながらドラムを演奏するような様子が楽しかった。
 演奏の合間にクリスがジョークを交えて話をしてくれるのだが、残念ながら所々しか聞き取れない。ライブも終盤、ポテトをつまんでいたら、一緒に来ていた娘にむかって、「そこのlittle girl!」なんとクリスさんがステージから語りかけている。なんだか舞い上がってしまって、何をいわれているのかよくわからない(元々だが)。音楽はやっているかと聞かれ、「ピアノを少し・・・」言ってしまって、しまったと思ったが、後の祭り。アンコールの時に娘はステージに招かれてしまった。
 世界一流のジャズバンド、ヴァイオリン奏者やシンガーに囲まれ、ドラムの椅子にちょこんと座る娘。「ドラムは?もっとまずいことになる。」と冷や汗がでたが、スポットライトがとりあえず自分から外れたことにホッとしていた。しかし今度は、「この素晴らしいチャンス、しっかり娘の写真をとりなさい」と私が呼び出されているよう。
吸い寄せられるようにステージの前に行くも、緊張と携帯の調子が悪いのとで、うまく写真を撮ることができない。「あなたの方がナーバスになっている」とからかわれてしまった。結局、近くの親切な女性に写真をとってもらった。
 娘はニコニコしてドラムを叩かせてもらった。学芸会でもないのに申し訳なかったが、素晴らしく一生の思い出に残るライブになった。最後にBillyがドラムのステッィクをプレゼントしてくれた。ドラムのスティックはボロボロで、ドラムへの情熱とプロの凄さを感じた。
 もっと英語を勉強しようと固く決意し、生演奏の素晴らしさを再認識した今宵だった。

by すし

editor’s comment
毎度ながら、セレブ一家はエピソードが素敵すぎます! ゴージャスな夜、羨ましい、、、。
次回も期待してマス。