◎腹腔鏡手術シミュレータを題材としたVR技術の医療応用
立命館大学情報理工学部知能情報学科 Haptic Vision Lab(田中弘美教授)との共同研究
○ 腹腔鏡を主とした手術シミュレータの開発
市販の手術シミュレータにない教育志向の腹腔鏡シミュレータを開発している.
指導医から複数の医学生(訓練医)への指導,協働作業を目的とした種々の機能
指導医と訓練医の手元操作映像の提示
指導医の操作を力覚的に「なぞる」ことで感覚的な学習を行う
医学生の手術シミュレーション中の指導的介入独自コンテンツによる多様な手術対象
同じ対象部位でも,管腔や血管などの走行異常を含む多数の手術シーン(後述)Haptics,Visualization,変形計算の高速化,ユーザーインターフェイス,
シミュレータハードウェアの改良などが課題である.
低価格で複数台を導入でき,多人数を一度に指導できるシステムを目指している.
○ シミュレータ同士による遠隔間指導、遠隔間協働システムの開発
地域医療における生涯教育を念頭に置いた,遠隔地からの指導,遠隔間での協働作業が
可能なシステムを目指している.
通信遅延補償,コミュニケーション補助,1対多指導などが課題である.
本研究は総務省SCOPEプロジェクト「どこでも高度医療実現のための超臨場感
コミュニケーション技術の研究開発」(111707007)の委託研究であり、その内容
が2011年10月9日(日)の産経新聞の一面に掲載されました。
○ 器官異型のモデル化、ライブラリ化とシミュレータへの組込み
正常例でも多く見られる管腔や血管などの走行異常(バリエーション)部分を
3Dモデル化し、モジュールとしてシミュレータ術野シーンに組み込む。
上記、胆管異常走行3Dモデルは本学医学部4回生の作品(2011)
スキーマは、高山祐一氏他:日消誌 101,783-787,2004 より引用
術野シーン中で肝臓モデルに埋め込まれた胆管バリエーションを伴う胆嚢モデル
本研究は科学研究費助成事業(基盤研究(B)25282154)の助成のもとに行われている.
・生命情報学・過去の研究、プロジェクト紹介
Virtual Reality(仮想現実)技術の医学医療への応用
生体シミュレーションと手術シミュレーションへの適用
拍動する心臓モデル ActiveHeart
ハプティックインタラクションによる大動脈の硬さの伝達
-2001
ロボット手術、遠隔手術への適用
Telesurgeryにおける通信システムと情報支援ネットワークの開発
日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業
「外科領 域を中心とするロボティックシステムの開発」の一環
1999-2004
人体発生学への応用
胚子・胎児標本の対話型3次元表示
Virtual Embryology
-2001
haptics(触感技術)医用応用のための基礎技術
触感システムにおける応答遅延に対するユーザ特性
PACS
初
期のPACS(ワー
クステーションとCTのオンライン接続)
臨
床診断用画像データベースシステムの開発
1985-1995