診療内容紹介

小児外科

 小児外科では,新生児(生後30日以内)から中学3年生(15歳)までの小児を対象とし,脳神経外科的疾患,心血管疾患および整形外科的疾患を除くすべての外科的疾患を扱っています.こどもには大人でよくみられる胃癌や大腸癌はほとんどなく,こども特有の悪性腫瘍や先天性の病気があります.小児は大人のミニチュアではないとよく言われますが,特に新生児には大人と違った生理的な特徴があり,手術の方法や手術前後の管理方法には大人と違った技術や専門的な知識が求められます.対象とする主な疾患には以下のようなものがあります.


(1)

新生児外科疾患:先天性食道閉鎖症,先天性十二指腸閉鎖症,先天性小腸閉鎖症,直腸肛門奇形(鎖肛),腸回転異常症,ヒルシュスプルング病,腹壁破裂・臍帯ヘルニア,先天性横隔膜ヘルニア,肺嚢胞性疾患など
(2)

乳児期以降の小児外科疾患:鼠径ヘルニア(脱腸)・陰嚢水腫,臍ヘルニア(でべそ),停留精巣,包茎,乳児痔瘻・肛門周囲膿瘍,肥厚性幽門狭窄症,腸重積症,急性虫垂炎,胆道閉鎖症,先天性胆道拡張症,胃食道逆流症,胆石症,脾腫,正中頚嚢胞など
(3)

小児胸腹部外傷
(4)

小児固形良性および悪性腫瘍(奇形腫,神経芽腫、ウィルムス腫瘍、肝芽腫など)


 これらの疾患以外に慢性便秘症や胃軸捻転症(よく嘔吐する病気)など外科的処置を必要としない疾患も扱っています.また,重症心身障害児に対しても胃瘻造設や胃食道逆流症に対する噴門形成術なども施行しています.最近では整容性に優れた鏡視下手術にも取り組んでいます.


 当科では2008年4月より本格的に小児外科診療を開始しました.症例数は徐々に増加し,2012年には年間小児手術症例が100例に達しました. 2011年から滋賀県下では2番目となる日本小児外科学会教育関連施設に認定されています.また,2013年4月より小児外科専門医2名体制で診療を担当しており,小児科,新生児科および産科とも密に連携し,早期診断・早期治療を心がけています.さらに,地域の病院・開業医の先生方と密なる連携を築き,小児外科医療の充実を図り,外科的治療を必要とする子供たちをひとりでも多く救いたいと思っています.
 現在,小児外科外来は毎週火曜日と金曜日に行っていますが,緊急時にはこの限りではありませんので,いつでも下記までご連絡ください.
滋賀医科大学附属病院 

  • 外科外来 TEL 077-548-2556
  • 病院  TEL 077-548-2111(代表) 077-548-2770(時間外)