1. ルート
  2. 後期研修
  3. 平成28年度後期レジデント
  4. 循環器内科

循環器内科

循環器内科 後期卒後臨床研修プログラム

 

I 循環器内科とは
   心臓・血管に関わるすべての疾患を扱う。内科学の中でも高度に医療手段が発達している分野であり、かつ、超高齢化を迎えつつある本邦において循環器疾患患者は急増している。

1.診療科の特色
1)  特定機能病院の循環器内科として心血管疾患全般の診療に当たる。臨床に極めて力を注いでおり、一般的な大学病院の印象と異なるであろう。狭心症や心不全などのcommon diseaseばかりを扱うのではなく、大学病院ならではの特殊疾患や難治性疾患も多く、診療対象となる循環器疾患のバリエーションは多様であることも特色と言える。また、同一病棟(臓器病棟)の心臓血管外科とも合同カンファレンスを開催し、循環器疾患に対して内科・外科のボーダーをなくした診療を実践している。
2)
 不整脈に対する診療
*カテーテルアブレーション
Electro-anatomic mapping system(CARTO system) などの最新技術を利用した各種の頻脈性不整脈の根治療法に対するカテーテルアブレーションを施行している(施設認定に必要な症例数をクリア)。心房細動に対するカテーテルアブレーションは、年間240例を越える。また、これに伴い、経食道心エコーの施行数も多く、後期研修医も数多く施行している。

*ペースメーカ治療
年間100例を越えるペースメーカ植込み術を行う。ペースメーカ専門の外来を設定しており、後期研修医が担当する枠もある。

*植込み型除細動器(ICD)治療
滋賀県内で最初の認定施設として、致死性不整脈に対して年間XX例のICD植込みを行っている。
3)
 虚血性心疾患・閉塞性動脈硬化症に対する診療
*冠動脈カテーテルインターベンション(PCI)
ロータブレーター施行施設基準認定施設でもあり、虚血性心疾患に対するPCIを積極的に行っている。急性心筋梗塞に対しては24時間体制でPCIを行うことが可能で、ヘリポートも建設され、県外からも患者を受け入れている。また、当院集中治療部には当科から3名の循環器・集中治療専門医が出向しており、経皮的心肺補助装置(PCPS)や血液浄化療法なども数多く施行している。これらの診療には後期研修医も積極的に治療に参加している。

*末梢血管カテーテルインターベンション(EVT)
下肢動脈、上肢動脈、腎動脈、鎖骨下動脈などに対するEVTを積極的に行っている。皮膚潰瘍を伴う重症下肢虚血(CLI)に対して、下肢切断回避を目的とした膝下動脈に対するEVTも積極的に行っている。また、大学病院内で皮膚科・糖尿病内科・整形外科・専門ナースらとフットケアチームを形成し、包括的な診療を行っている。
 
*マルチスライス冠動脈CT
320列マルチスライス冠動脈CTを有しており、虚血性心疾患の診断や心機能評価を行っている。
 
*RIを用いた循環器画像診断
心電図同期SPECTを用いた心筋バイアビリティーの診断、心機能評価を行っている。また、PETを用いた画像診断も行っている。
4)
 心不全および肺高血圧に対する診療
通常の心不全・肺高血圧治療のみならず下記の特殊治療も行う。
*心再同期療法(CRT)
当院はCRT施行認定施設であり、重症心不全に対して心エコーによる2D speckled trackingを用いた非同期の解析、心臓MRIで心筋変成やviability の評価を行うなど、様々なmodalityを用いた多角的な診断評価を行った上で、CRTを施行している。

*閉塞性肥大型心筋症(HOCM)に対する経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)
HOCMに対しては薬物療法だけでなく、PTSMAも施行している。
5)
 循環器疾患に関する研究
*遺伝性不整脈関連遺伝子
世界的に注目されている遺伝子・分子レベルから疫学的調査研究を目指す。
現在、フランス、イタリア、オランダとの国際共同研究を進行中。

*コンピュータシミュレーションによる不整脈解析
滋賀医科大学におけるシミュレーション研究の歴史は古く、国内外をリード。難治性不整脈の理解と、新たな治療法の開発へ向けた応用研究を進行中。

*虚血性心疾患の一次・二次予防
*慢性心不全の病態生理の解明
 
2.診療科の社会的ニーズ・必要性
  高齢化社会を迎え、循環器診療のニーズは増加の一途をたどっている。また、より低侵襲の治療が求められる時代
    となり、当科で積極的に施行されているPCI、EVT、アブレーションなどの「切らない手術手技」の必要性は益々高まり、
  今後も発展を続ける分野である。
 
3.習得できる資格(認定医等)
  内科専門医、循環器専門医、不整脈専門医、心血管インターベンション専門医
 
4.対象疾患
   虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、不整脈、心不全、高血圧症、脂質異常症、心筋症、遺伝性心疾患、
  閉塞性動脈硬化症

  

Ⅱ スタッフ紹介
1.コース長
  氏  名 堀江 稔
  所属学会
(学会の役職)
日本内科学会(認定医、指導医、評議員)、日本循環器学会(専門医、評議員、理事)、日本心電学会(評議員、理事)、日本不整脈学会(評議員、理事)、日本心不全学会(評議員)、日本心臓病学会、日本生理学会、日本糖尿病学会、日本核医学会日本睡眠学会臨床電気生理研究会(常任幹事)、日本高血圧学会(評議員)、日本老年学会、日本心臓病学会
  専門分野 内科学、循環器内科学、虚血性心疾患、不整脈

 

2.研修責任者
  氏  名 山本 孝
  所属学会
日本心血管インターベンション治療学会(専門医、指導医)、日本内科学会(認定医)、日本循環器学会(専門医)、日本動脈硬化学会、日本下肢救済・足病学会
  専門分野

循環器内科、虚血性心疾患(カテーテル手術)、閉塞性動脈硬化症

 

3.指 導 医
  氏  名 杉本 喜久
  所属学会
日本内科学会(認定医、指導医)、日本循環器学会(専門医)、日本心電学会、日本不整脈学会
  専門分野 内科学、循環器内科学、不整脈、カテーテルアブレーション、心臓ペースメーカー、植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシングによる心不全治療(心臓再同期療法CRT/CRT-D)、医療情報 
     
  氏  名 芦原 貴司
  所属学会
日本内科学会(認定医、指導医)、日本循環器学会(専門医)、日本心電学会(専門医、評議員、技術・機器制度委員、心電図検定WG委員)、
日本不整脈学会(専門医、評議員)、Heart Rhythm Society、
Asia Pacific Heart Rhythm Society、日本心臓病学会、日本生体医工学会(代議員)、日本生理学会、日本コンピュータ外科学会(将来構想委員)ほか
  専門分野 内科学、循環器内科学、不整脈、医用生体工学、カテーテルアブレーション、心臓ペースメーカ、植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシングによる心不全治療(心臓再同期療法CRT/CRT-D 
     
  氏  名 伊藤 英樹
  所属学会 日本内科学会(認定医、指導医)、日本循環器学会(専門医)、
日本心電学会(評議員)、日本不整脈学会、日本心臓病学会、
日本人類遺伝学会、日本心血管インターベンション治療学会(認定医)
  専門分野 内科学、循環器内科学、不整脈、植込み型除細動器(ICD)、
両室ペーシングによる心不全治療(心臓再同期療法CRT/CRT-D)
     
  氏  名 小澤 友哉
  所属学会 日本内科学会(認定医、指導医)、日本循環器学会(専門医)、
日本心電学会、日本不整脈学会
  専門分野 内科学、循環器内科学、不整脈、カテーテルアブレーション、
心臓ペースメーカ、植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング
による心不全治療(心臓再同期療法CRT/CRT-D)
     
  氏  名 酒井 宏
  所属学会 日本内科学会(認定医)、日本循環器学会(専門医)、日本心不全学会
  専門分野 内科学、循環器内科、心不全、虚血性心疾患(カテーテル手術)
     
  氏  名 木村 紘美
  所属学会 日本内科学会(認定医)、日本循環器学会(専門医)、日本心電学会、日本不整脈学会
  専門分野 内科学、循環器内科学、不整脈、虚血性心疾患(カテーテル手術)
     
  氏  名 服部 哲久
  所属学会 日本内科学会(認定医)、日本循環器学会(専門医)、日本心電学会、日本不整脈学会、日医認定産業医
  専門分野  内科学、循環器内科学、不整脈、虚血性心疾患(カテーテル手術)
     
  氏  名 松本 祐一
  所属学会 日本内科学会(認定医)、日本循環器学会(専門医)、日本心電学会、日本不整脈学会、日本心血管インターベンション治療学会(認定医)、日医認定産業医
  専門分野 内科学、循環器内科学、不整脈、虚血性心疾患(カテーテル手術)、植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシングによる心不全治療(心臓再同期療法CRT/CRT-D)
     
  氏  名 加藤 浩一
  所属学会 日本内科学会(認定医)、日本循環器学会
  専門分野 内科学、循環器内科、不整脈(カテーテルアブレーション)
     
  氏  名 八木 典章
  所属学会 日本内科学会(認定医)、日本循環器学会、日本心血管インターベンション治療学会
  専門分野 内科学、循環器内科、虚血性心疾患(カテーテル手術)
 
 2014年6月(3D病棟にて) 

 

Ⅲ 研修概要
1.研修目標
  循環器疾患の専門家としての責任と使命を自覚し、人間性豊かな医療人を育成する。

 

2.研修スケジュール
 1).カンファレンス・抄読会
  循環器疾患について指導医のもとで担当医として診療にあたり基本的診療について研修する。
  毎日  8:00~   新患、重症カンファレンス
  火曜日・木曜日 8:00~   心カテ後症例カンファレンス
  火曜日 8:30~   症例検討会、回診
  火曜日  19:00~   研究カンファレンス、論文抄読会(最新の情報提供)
  水曜日 20:30~   心カテ前症例カンファレンス、論文抄読会(虚血性心疾患)
  木曜日 8:30~   内科・外科合同カンファレンス
 2).業務の週間予定
  午前 午後
症例検討 病棟・検査・治療
(心臓・末梢血管カテーテル検査・治療)
病棟・検査・治療
(心臓・末梢血管カテーテル検査・治療)
病棟
症例検討・心カテカンファ 教授回診・検査・治療
症例発表会
病棟・検査・治療
(心臓カテーテル、ペースメーカ)
研究カンファレンス・抄読会
症例検討 病棟・検査・治療
(心臓・末梢血管カテーテル検査・治療、カテーテルアブレーション)
病棟・検査・治療
(心臓・末梢血管カテーテル検査・治療、カテーテルアブレーション)
心カテ後症例カンファレンス・抄読会 
症例検討・心カテカンファ
内科・外科合同カンファ
病棟・検査
(経食道エコー)
病棟・検査・治療
(ペースメーカ、ICD)
 
症例検討 病棟・検査・治療
(カテーテルアブレーション)
病棟・検査・治療
(カテーテルアブレーション)
 
 
3.関連病院(*研修指定病院)
  今津病院、高島市民病院*、長浜市立湖北病院、長浜赤十字病院*、友仁会山崎病院、彦根中央病院、豊郷病院、神崎中央病院、ヴォーリズ記念病院、滋賀八幡病院、日野記念病院、湖東記念病院、生田病院、甲南病院、国立病院機構紫香楽病院、東近江総合医療センター*、野洲病院、草津総合病院*、南草津病院、JCHO滋賀病院*、琵琶湖養育院病院、琵琶湖中央病院、琵琶湖大橋病院、琵琶湖病院、西京都病院、第一岡本病院、十条病院、久御山南病院、第二岡本総合病院、本村医院、新河端病院、京都ルネス病院、大寿会病院、岡村記念病院、市立長浜病院*、彦根市立病院*、公立甲賀病院*、水口市民病院、守山市民病院、大阪回生病院、共和病院、伊賀市立上野総合病院
 
Ⅳ 研修実績
1.認定資格の取得実績
  日本内科学会(認定内科医、内科専門医)、日本循環器学会、(循環器専門医)、日本不整脈学会(不整脈専門医)、日本心血管インターベンション治療学会(心血管インターベンション専門医)

 

2.修了後の進路
  市立長浜病院     今津病院  
  ヴォーリズ記念病院     岡村記念病院  
  京都ルネス病院     草津総合病院  
  公立甲賀病院     高島市民病院  
  国立病院機構紫香楽病院     湖東記念病院  
  長浜市立湖北病院     JCHO滋賀病院  
  新河端病院     第二岡本総合病院  
  豊郷病院     長浜赤十字病院  
  彦根市立病院     日野記念病院  
  琵琶湖養育院病院     守山市民病院  
  野洲病院     大阪回生病院  
  友仁会山崎病院     甲南病院  
  生田病院     滋賀八幡病院  
  など        

 

Ⅴ 診療グループ情報
 
1.外来患者数
 
1日平均患者数 73名
 

 

2.入院患者数 1日平均入院数 10名  

 

3.手術件数    
PCI  242件 
PTA   67 
カテーテルアブレーション・EPS  242
ペースメーカー植え込み(新規・交換)   50件 
埋込型除細動器(ICD)(新規・交換)   33件
心臓再同期治療(CRT-D)(新規・交換)   12件 

 

4.主な検査件数
循環器RI検査    113件 
経食道心エコー   204 
冠動脈造影検査件数(PCIは含めない)    365
循環器疾患に関わる遺伝子診断    3000件以上 
 
5.経験可能な疾患
  すべての循環器疾患。症例数は非常に豊富。

 

6.経験可能な手技
   静脈ルート確保、心臓カテーテル検査全般、基礎的な冠動脈インターベンション(PCI)、電気的除細動法、気管内挿管および呼吸管理、スワンガンツカテーテルによる循環管理など

 

7.主な研究分野
  ・虚血性心疾患における冠血管内皮機能の臨床的・基礎的研究
  ・高血圧の遺伝子研究および疫学研究
  ・不整脈の発生機序および治療法の臨床的研究
  ・遺伝性不整脈関連遺伝子の同定と診断への応用、その治療法の開発
  ・慢性心不全の病態生理の研究・心不全の実験的研究
  ・循環器画像診断の研究

 

8.主な参加学会
  【国際学会】 【国内学会】
   ・米国心臓協会(AHA)
 ・米国心臓病学会(ACC)
 ・米国高血圧学会
 ・欧州心臓病学会(ESC)
 ・欧州高血圧学会
 ・アジア太平洋循環器学会(APCC)
 ・アジア太平洋不整脈学会(APHRS)
 ・世界心電学会(ICE)
 ・米国不整脈学会(HRS)
 ・欧州不整脈学会
 ・国際心不全学会
 ・世界心臓核医学会



 
 ・日本内科学会
 ・日本循環器学会
 ・日本心臓病学会
 ・日本生理学会
 ・日本脈管学会
 ・日本心電学会
 ・日本不整脈学会
 ・日本臨床生理学会
 ・日本老年医学会
 ・日本心不全学会
 ・日本心血管内分泌学会
 ・日本内分泌学会
 ・日本糖尿病学会
 ・日本核医学会
 ・日本心血管インターベンション治療学会
 ・日本生体医工学会

 

9.国内・国際的評価(研究・診療分野・先端的医療)
   開講依頼、今年で39年目を迎える滋賀医科大学 旧第一内科が、われわれの母講座であり、循環器領域の研究、診療に以前より非常に高評価を受けている。多くの科学研究費や研究成果に対する賞を受けているが、詳細は、ホームページを参照していただきたい。

 

Ⅵ メッセージ
1.コース長
   内科の中でも循環器は、たいへん「動的な」内科です。かろやかなフットワークが大切です。それには、十分な知識の裏付けも必要です。幸いなことに、当科は、循環器内科の各分野にわたって最先端の医療を実践しており、指導陣も充実しています。皆さんが、ひとりでも多くの症例を経験し実りある研修をされることを希望します。

 

2.研修責任者
   
3.指導医
   
4.修了者
   
5.レジデント
   

 

Ⅶ 問い合わせ窓口
1.担当者: 堀江あるいは山本

 

2.TEL: 077-548-2213   FAX: 077-543-5839

 

3.E-mail:  hqmed1@belle.shiga-med.ac.jp
                                                                                                                               


〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町 TEL:077-548-2436 FAX:077-548-2832
事務局:滋賀医科大学医学部附属病院 医師臨床教育センター(旧卒後臨床研修センター)(E-mail: kensyu@belle.shiga-med.ac.jp)