1. ルート
  2. 後期研修
  3. 平成28年度後期レジデント
  4. 呼吸器内科

呼吸器内科

呼吸器内科 後期卒後臨床研修プログラム

 

I 呼吸器内科とは何か
1.診療科の特色
 
 呼吸器疾患には、肺炎や肺結核などの感染性肺疾患、気管支喘息などのアレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)、びまん性肺疾患(過敏性肺臓炎、サルコイドーシスなど)、間質性肺炎、睡眠時無呼吸症候群、慢性呼吸不全、肺腫瘍(肺癌、肺良性腫瘍)など、多種多様な疾患があります。また、膠原病などの全身疾患では、肺に病変が現れるものが多く、肺は全身状態をうつす「体の鏡」としての役割を果たしています。このように、感染症から癌までの幅広い領域にわたる疾患の診断・治療を行うのが呼吸器内科です。

 

2.診療科の社会的ニーズ・必要性
 
 多くの高齢者は、肺炎によって死亡されています。また、肺癌は、我が国における癌死亡者数の第1位になっています。吸入ステロイドの普及により、死亡者数が減少したとはいえ、まだまだ多くの方が喘息発作によって命を落とされています。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の有病率は40歳以上の8.5%と推測されており、今後、ますます治療を必要とする方が増えると考えられています。このように、超高齢化社会の到来、疾病様式の変化に伴い、呼吸器内科医に対する社会的ニーズは増え続け、その必要性は益々増加しています。しかし、 呼吸器内科専門医は、その患者数に比べ、他領域の内科専門医や一般内科と比べると非常に少ない のが現状です。特に滋賀県においては、呼吸器内科専門医の数が非常に不足しています。

 

3.習得できる資格(認定医等)
 
 日本内科学会(認定内科医、認定内科専門医)、日本呼吸器学会(専門医)、日本呼吸器内視鏡学会(専門医)、日本アレルギー学会(専門医)、日本感染症学会(専門医)、インフェクションコントロールドクター(ICD)、日本癌治療学会(がん治療専門医)など

 

4.対象疾患
 
 肺炎・膿胸や肺結核などの感染性肺疾患、気管支喘息などのアレルギー疾患、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)、びまん性肺疾患(過敏性肺臓炎、サルコイドーシスなど)、間質性肺炎、睡眠時無呼吸症候群、陳旧性肺結核などによる慢性呼吸不全、肺腫瘍(肺癌、肺良性腫瘍)、膠原病などの全身疾患

 

5.呼吸器内科研修で目標となる医師像
 
・内科各領域に関する数多くの症例経験を通した幅広い見識、確かな手技遂行能力を持って、バランスよくどの分野でも対応できる臨床能力がありながら、決して手技至上主義ではなく、一臓器のみに着目せず、患者さんにとって最良の選択をすることができる医師。
 
・呼吸器内科分野においては、放射線科医・病理医に匹敵する情報解読能力を持ち、施設ICT(インフェクションコントロールドクター)と遜色のない感染症の知識を持ち、癌化学療法は専門医レベルの遂行能力を持つ医師。また、診断、検査、治療の各ステージにおいて、場当たり的でなく、論理的思考の元に判断を下すことができる医師。
 
・肺が病変の主臓器であるアレルギー・免疫・膠原病といった分野で施設のリーダーとなる知識と経験を持つ医師。
 
・最新データや研究の結果、筋道を、正しく解釈でき、常に臨床能力のアップデートができる医師。
 
・的確な学会発表を行い、症例報告を、適切な文献を引用しまとめることができる上に、複数の症例をまとめる臨床研究や基礎的研究のデザインを描くことができるような、臨床面での問題意識と解決の道筋を持つ医師。
 
 
Ⅱ スタッフ
1.コース長(兼任)
  氏  名 堀江 稔 (ほりえ みのる)
  所属学会等
(学会の役職)
日本循環器学会(専門医、幹事、評議員)、日本心電学会(評議員)、日本心臓電気生理ペーシング学会(評議員)、日本心不全学会(評議員)、 日本内科学会(専門医、指導医、評議員)、日本生理学会、 日本糖尿病学会、日本核医学会、日本睡眠学会、臨床電気生理研究会
  専門分野 内科学、循環器内科学、虚血性心疾患、不整脈

 

2.研修責任者
  氏  名 中野 恭幸 (なかの やすたか)
  所属学会 日本呼吸器学会(専門医、指導医、代議員)、日本内科学会(認定内科医、指導医)、日本アレルギー学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本肺癌学会、日本呼吸管理学会、日本感染症学会、日本エム・イー学会、アメリカ胸部疾患学会(ATS)、 ヨーロッパ呼吸器病学会(ERS)、インフェクションコントロールドクター(ICD)、日医認定産業医、日医認定健康スポーツ医
  専門分野 内科学、呼吸器内科学、気管支ファイバースコープ、コンピューター支援による画像診断

 

3.指 導 医
  氏  名 長尾 大志 (ながお たいし)
  所属学会 日本呼吸器学会(専門医、指導医)、日本内科学会(認定内科医、認定内科専門医、指導医)
  専門分野 呼吸器全般、呼吸器教育

 

  氏  名 山口 将史 (やまぐち まさふみ)
  所属学会 日本呼吸器学会(専門医)、日本内科学会(認定医)、日本アレルギー学会(専門医)
  専門分野 呼吸器内科一般、喘息

 

 

Ⅲ 研修概要
1.研修目標および研修スケジュール
   卒業後3年目以降の後期研修においては、呼吸器内科医としての専門性の獲得とともに、内科医として、広い視点に立った診療を行うための更なる研修をおこないます。具体的には、認定内科医の資格取得を第一の目標としています。初期研修2年間で認定内科医の受験申請に必要な症例が集まらなかった方には、呼吸器内科以外の科や内科学会指導認定施設である関連病院などでも研修を行っていただき、認定内科医の申請に支障がないように配慮いたします。
 
 

 
 認定内科医を取得後は、更なる専門性の獲得および呼吸器内科の専門医資格獲得を目指します。そのためには、大学での研修のみならず、呼吸器学会指導認定施設である関連病院での研修も行っていただきます。さらに、それぞれの希望に応じて、大学院進学や臨床研究による学位取得、海外留学などの道もあります。
 
 

 
 後期研修の具体的な内容としては、胸部X線、胸部CT、胸部MRI、RI検査など画像診断法の理解、呼吸機能検査の実施とその解釈、気管内挿管、胸腔穿刺、胸腔ドレナージなどの手技の習得、挿管下および非挿管下での人工呼吸管理法の理解と実践、気管支ファイバースコープ検査の理解と実践、酸素療法、薬物療法、呼吸リハビリテーションの理解とその実践など、呼吸器疾患の診療に必要な知識、技術の修得を目指します。

 

2.関連病院  
  研修可能病院(呼吸器学会認定施設)
  【滋賀県】
  滋賀医科大学医学部附属病院、大津赤十字病院、滋賀県立成人病センター、彦根市立病院、市立長浜病院 、豊郷病院
 
 
【京都府】
  京都桂病院呼吸器センター、京都市立病院 、国立病院機構南京都病院 、国立病院機構京都医療センター 、医仁会武田総合病院、洛和会音羽病院、京都大学医学部附属病院
 
 
【大阪府】
  大阪赤十字病院 、高槻赤十字病院、大阪府済生会中津病院、大阪府済生会野江病院 、国立病院機構近畿中央胸部疾患センター 、市立堺病院 、市立岸和田市民病院、田附興風会医学研究所北野病院 、住友病院、国家公務員共済組合連合会京阪奈病院
 
 
【兵庫県】
  兵庫県立塚口病院、神戸市立中央市民病院 、神戸市立西市民病院 、赤穂市民病院 、西神戸医療センター、国立病院機構姫路医療センター 、神鋼病院、神戸逓信病院
 
 
【奈良県】
  天理よろづ相談所病院
 
 
【和歌山県】
  日本赤十字社和歌山医療センター
 
 
【福井県】
  福井赤十字病院
 
 
【岡山県】
  倉敷中央病院
 
 
【静岡県】
  静岡市立静岡病院
 
 
【福岡県】
  小倉記念病院

  その他関連施設
  【滋賀県】
  公立甲賀病院、JCHO滋賀病院、野洲病院、草津総合病院、矢橋総合病院、ヴォーリズ記念病院、高島市民病院、長浜赤十字病院、長浜市立湖北病院、彦根市立病院、友仁山崎病院
 
 
【京都府】
  第2岡本総合病院

 

 

3.カンファレンス・業務の週間予定
 
8:30-   9:00
新患
カンファレンス
新患
カンファレンス
新患
カンファレンス
新患
カンファレンス
新患
カンファレンス
AM
 
全体カンファレンス+回診        
昼休み          
PM
 
気管支鏡(内視鏡室)  
気管支鏡(内視鏡室)・チーム
カンファレンス
チームカンファレンス  
18:30-隔週     呼吸器内科・呼吸器外科・放射線科合同カンファレンス    
20:00-     製薬説明会    

 

Ⅳ 研修実績
1.認定資格の取得実績
  日本内科学会(認定内科医、認定内科専門医、指導医)
日本呼吸器学会(専門医、指導医)
日本アレルギー学会(専門医)
日本呼吸器内視鏡学会(専門医、指導医)
インフェクションコントロールドクター(ICD)

 

2.修了後の進路 (これまでの実績)
  天理よろづ相談所病院
倉敷中央病院
京都市立病院
湘南共済病院
大津赤十字病院
住友病院
 
 
 
Ⅴ 診療グループ情報
1.経験可能な疾患
   肺腫瘍、縦隔腫瘍、肺炎、膿胸、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、気胸、肺梗塞、睡眠時無呼吸症候群、陳旧性肺結核、慢性呼吸不全など

 

2.経験可能な手技
   気管支ファイバースコープ、胸腔穿刺、胸腔ドレナージ術、気管内挿管、マスク下人工呼吸、中心静脈穿刺、気管切開、胸腔鏡、胸膜生検、エコーガイド下針生検など

 

3.主な研究分野
  ・慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の早期発見、病態に応じた治療法の開発
  ・CTを用いた気道リモデリングの客観的評価
  ・癌ワクチンに関する研究

 

4.施設の学会認定
   日本呼吸器学会認定施設
   日本呼吸器内視鏡学会認定施設

 

 

Ⅵ メッセージ
1.コース長
   

 

2.研修責任者
   

 

3.指導医
 
 誰がやっても同じ結果になる医療行為(多くの処置、手技など)は必要十分にできればよいと思いますが、症状、所見の解釈、そして鑑別から診断にいたる多くのプロセスにおいて、臨床医としてのセンスの有無、正しい論理展開ができる医師とそうでない医師には、歴然とした差があるものです。一見数字などに表れにくいこのような「真の臨床力」を磨いていきたい、あるいは指導したいと思っています。
 大学病院ならではの多彩な症例、合併症の多い、複雑な症例に対して、しっかりとアセスメントを行います。毎日のカンファレンスで軌道修正をしつつ、「自分の力で、考え成長していく」ための基礎作りをお手伝いします。

 

4.修了者
 
  私は、卒業後大学病院で初期研修を終え、その後呼吸器内科に入局し2年目となります。
学生時代は自分の進路先について色々と悩み、内科にしようか、外科にしようか・・・などとその日の気分で違っていましたが、ポリクリで実習に行った診療所先で中野先生とお会いし、「僕みたいな馬鹿でも呼吸器内科をやれますか?」という私の質問に「全然できるよ」と断言してくださったことがきっかけで進路先の一つとして呼吸器内科が加わりました。
 元々、癌を患った母の死がきっかけで医師を志したので悪性疾患に対しては抵抗がなく、また父が間質性肺炎に罹ったこともあり、より一層呼吸器に興味を抱くようになりました。しかし、初期研修で各科を研修する内に呼吸器以外にも興味を抱くようになり、学生時代以上に自分の進路先について悩むことになりました。研修医2年目の2月末まで悩みに悩み、学生時代と同じでその日その日で違っていたのですが、最終的に呼吸器内科を選んだのは、「全然できるよ」のあのお言葉が自分の背中を後押ししてくれたからでした。
 呼吸器内科に入局し、これまで1年半の間大学病院で研修をしておりますが、多くの学生・研修医が抱く「大学病院の呼吸器内科は肺癌のケモがほとんどだ」とは異なり、肺癌以外にも感染症、間質性肺疾患、喘息、COPDなど多種多様の疾患があり、毎日毎日が悪戦苦闘の日々です。
 また、入局1年目から外来を受け持たせていただき、手技も気管支鏡など色々あり、学会発表なども年に2,3回あって、とても充実した研修をさせて頂いております。ウチの呼吸器内科の特徴は何と言っても「気軽に相談できる」という点で、分からないことがあればその都度ご指導を仰ぎ、その度に経験が蓄積されていくのを実感します。「呼吸器内科を選択して良かった」と自信を持って断言できるので、もし呼吸器に興味のある方はウチを選んで頂ければ絶対に後悔しないと思います。

 

 

5.レジデント
 

 

Ⅶ 問い合わせ窓口
1.担当者: 中野恭幸(なかのやすたか)

 

2.TEL: 077-548-2213   FAX: 077-543-5839

 

3.E-mail:  hqmed1@belle.shiga-med.ac.jp


〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町 TEL:077-548-2436 FAX:077-548-2832
事務局:滋賀医科大学医学部附属病院 医師臨床教育センター(旧卒後臨床研修センター)(E-mail: kensyu@belle.shiga-med.ac.jp)