1. ルート
  2. 後期研修
  3. 平成28年度後期レジデント
  4. 産科婦人科

産科婦人科

産婦人科 後期卒後臨床研修プログラム

 

I 産婦人科とは何か
1.診療科の特色
   もっとも特徴的なことは、生命の誕生に関わる唯一の診療科であるということであろう。受精という神秘、妊娠という奇跡、分娩という感動、第1啼泣という生命の躍動は、産婦人科でしか経験することのできないものである。その他にも、当科は女性の生涯に関わる領域を守備範囲とし、いわば女性の人生のサポーターという役目を担うことから、内科的管理から外科的手術まで幅広い診療に携わるということも大きな特色と言えるだろう。

 

2.診療科の社会的ニーズと目標
   人類が続く限り絶対に分娩はなくならないことに加え、人類の半数を占める女性特有の疾患も消滅することはない。また、近年の晩婚化、初産年齢の高齢化、少子化や勤労女性の増加、世界一の長寿国というわが国の社会情勢の変化により、産婦人科の果たす役割は以前にも増して大きくなっており、昨今の産婦人科医師不足の中で相対的に社会的ニーズは高まっていると言える。母児の安全を守り、女性の Quality of Lifeを支え、健康寿命を長らえるために、新生児期から思春期、性成熟期、更年期、老年期に及ぶ女性の一生を見据えたトータルケアを実践することが産婦人科としての最終的な目標となる。

 

3.習得できる資格(認定医等)
   新医師臨床研修終了後、産婦人科専攻医研修を3年間終了したところ(卒後5年)で、日本産科婦人科学会が認定する産婦人科専門医の受験資格を得る。本研修プログラムの第一の目標は産婦人科専門医の取得である。

 

4.対象疾患
   「産婦人科研修の必修知識」(日本産科婦人科学会編)に掲載されている、日本産科婦人科学会専門医制度卒後研修目標に含まれる全疾患を網羅する。
  1)周産期疾患
  正常妊娠・分娩・産褥の管理、新生児管理
異常妊娠・分娩・産褥の管理、病児の管理
  2)婦人科疾患
  子宮・卵巣・外陰・腟の良性腫瘍
子宮・卵巣・外陰・腟の悪性腫瘍
性器異常、性感染症を含む内外性器炎症性疾患
尿失禁、性器脱
  3)生殖内分泌疾患
  不妊症、不育症、月経異常、更年期障害、骨粗鬆症など。

 

Ⅱ スタッフ
1.コース長
  氏  名 村上 節 (むらかみ たかし)
  所属学会 日本産科婦人科学会、日本内視鏡外科学会、日本産科婦人科内視鏡学会、日本生殖医学会、日本生化学会、日本癌学会など
  認定資格 日本産科婦人科学会専門医、日本生殖医学会不妊指導医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡)、日本内視鏡外科学会技術認定医(産婦人科)
  学会の役職 日本産科婦人科内視鏡学会理事、日本エンドメトリオーシス学会理事、日本受精着床学会理事など
  専門分野 産婦人科内視鏡手術、生殖内分泌学

 

2.研修責任者
  氏  名 髙橋 健太郎 (たかはし けんたろう)
  所属学会 日本産科婦人科学会、日本癌治療学会、日本臨床細胞学会、日本生殖医学会、日本更年期医学会、日本思春期学会、日本超音波医学会、日本内分泌学会、日本生殖内分泌学会、日本哺乳動物卵子学会、日本周産期・新生児医学会、日本受精着床学会、日本生殖外科学会、日本東洋医学会、日本母性衛生学会、日本婦人科腫瘍学会、日本産婦人科手術学会、日本磁気共鳴医学会、日本産科婦人科内視鏡学会、日本女性心身医学会、日本産婦人科乳癌学会、日本妊娠高血圧学会、Microwave Surgery研究会、日本エンドメトリオーシス学会、日本未熟児新生児学会、日本性感染症学会、AAGL(American association of Gynecologic Laparoscopists)、ASRM(American Society of Reproductive Medicine)、SSR(Society for the Study of Reproduction)、ESHRE(European Society for Human Reproduction and Embryology)近畿産科婦人科学会、近畿産婦人科内視鏡手術研究会、山陰産科婦人科内視鏡研究会、滋賀県産科婦人科医会、滋賀県母性衛生学会、滋賀内視鏡手術研究会、滋賀癌化学療法研究会、琵琶湖voiding dysfunction研究会
  認定資格 日本産科婦人科学会専門医、日本臨床細胞学会細胞診専門医・指導医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本超音波医学会超音波専門医・指導医、日本医師会認定産業医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科(産婦人科)専門医・指導医、日本周産期・新生児医学会暫定指導医、日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法「専門」コース インストラクター,がん治療認定医、母体保護法指定医、日本女性心身症医学会認定医
  学会の役職 日本産科婦人科内視鏡学会理事、日本思春期学会理事、日本産科婦人科学会代議員、日本内分泌学会代議員・評議員、日本生殖内分泌学会評議員、日本生殖外科学会評議員、日本受精着床学会評議員、日本臨床細胞学会評議員、日本哺乳動物卵子学会評議員、日本女性心身医学会評議員、日本産婦人科乳癌学会評議員、日本妊娠高血圧学会評議員、日本婦人科腫瘍学会評議員、 Microwave Surgery研究会幹事、日本エンドメトリオーシス学会幹事、近畿産婦人科内視鏡手術研究会理事、近畿産科婦人科学会理事、日本臨床細胞学会近畿連合会理事、山陰産科婦人科内視鏡研究会世話人、日本産婦人科乳癌学会近畿支部会世話人、滋賀県母性衛生学会副会長・理事、滋賀県産科婦人科医会理事、滋賀内視鏡手術研究会世話人、滋賀癌化学療法研究会世話人、琵琶湖voiding dysfunction研究会世話人、日本臨床細胞学会滋賀県支部支部長、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定審査委員、滋賀県がん検診検討会子宮がん部会委員長、滋賀県周産期医療協議会委員、滋賀医科大学産科オープンシステム運営協議会委員、滋賀労働局母性健康管理指導医、滋賀県産業保健推進センター産業保健特別相談員、滋賀県社会保険診療報酬請求書審査委員会審査委員、大津市教育委員会大津市専門科(産科・婦人科)校医
  専門分野 生殖内分泌学、不妊症、婦人科内視鏡学、婦人科腫瘍学、細胞診断学、周産期医療問題

 

3.指 導 医
  氏  名 喜多 伸幸 (きた のぶゆき)
  所属学会 日本産科婦人科学会、日本周産期・新生児医学会、日本受精着床学会、日本生殖医学会、日本ウロギネコロジー研究会、日本更年期医学会
  認定資格 日本産科婦人科学会専門医
  学会の役職 近畿産科婦人科学会周産期研究部会委員、日本ウロギネコロジー研究会世話人
  専門分野 周産期医学、更年期医学、ウロギネコロジー
     

 

Ⅲ 研修概要
1.研修目標
   日本産婦人科学会専門医制度卒後研修目標に準拠し、産婦人科専門医たるに相応しい知識と技術を修得することを目標とする。ちなみに、昨今の社会的な要請もあって以下に示すように産婦人科専門医の認定申請資格は年々厳しくなっており、平成23年度の専門医認定申請から必要経験症例の申請条件に症例数だけでなく内容(術式)が規定され、平成24年からは学会・研修会の出席(5年間で90単位)も必須となる。また、平成22年度以降産婦人科専攻医となった者は学会発表と学術論文の業績が必要条件とされるのに加えて、平成23年度の産婦人科専攻医からは大学病院等での少なくとも6カ月以上の研修が義務づけられるようになった。本研修プログラムでは、臨床経験だけでなく、学会発表や論文執筆の指導まで案分されており、十分な研修と実力の養成が可能である。

 

2.研修スケジュール
   卒後3年目より本研修プログラムに参加する者は、まず当科での2年間の研修(NICU研修3か月を含む)を行い、その後関連病院での2年間の研修を終了することを基本とする。ただし、医学部卒業の時点で将来産婦人科を専攻することを決心しており、平成22年度から滋賀医科大学でBプログラムの初期臨床研修で8ヵ月以上の研修を終了した者は、本研修プログラムにおける当科での研修期間を約1年程度に短縮することも可能である。
 滋賀医大病院は、周産期協力支援病院としてハイリスク妊娠分娩に対応し、がん診療高度中核拠点病院として婦人科がんに対する集約的治療を行っており、常時母体搬送や緊急入院、重症例を受け入れているという特徴がある。若いうちにNICU研修を含む最先端の高度医療を経験することは重要であるが、専門医として要求されるのは、こればかりではない。主としてローリスクの妊娠分娩を取扱い、良性疾患を中心とする産婦人科の一般診療を学ぶためには関連病院で視野を広げることが必要である。このような大学病院での研修に引き続いて関連病院の研修を組み合わせて行うことが、本研修プログラムの要諦である。
 

 

3.関連病院
  公立甲賀病院(滋賀県甲賀市) 近江草津徳洲会病院(滋賀県草津市)
  公立高島総合病院(滋賀県高島市) 中山クリニック(福井県小浜市)
  野洲病院(滋賀県野洲市) 南草津野村病院(滋賀県草津市)
  草津総合病院(滋賀県草津市) 甲西野村産婦人科(滋賀県甲賀市)
  医仁会武田総合病院(京都市伏見区) 笠原レディースクリニック(滋賀県八日市市)
  宇治徳洲会病院(京都府宇治市) 富雄産婦人科(奈良市)
  日野記念病院(滋賀県蒲生郡日野町) ハピネスバースクリニック(滋賀県草津市)
  社会保険滋賀病院(滋賀県大津市) ちばレディースクリニック(滋賀県栗東市)
  竹林ウィメンズクリニック(滋賀県大津市) 希望が丘クリニック(滋賀県野洲市)
  済生会滋賀県病院(滋賀県栗東市) 市立長浜病院(滋賀県長浜市)

 

4.カンファレンス・抄読会
   臨床カンファレンスを毎週月曜日と木曜日に行っている。
 内容は、症例検討・臨床ミーティング・研究ミーティング・学会等の発表予演会・抄読会などであり、順番に担当することになる。

 

5.業務の週間予定
   下記に予定表を示す。この他に、院内の勉強会や滋賀県産科婦人科医会が主催する講演会などにも積極的に参加するのがよい。また、受け持ち患者急変や分娩開始時、緊急患者の搬送時などには臨機応変な対応が望まれる。
  8:00~9:00 午前 午後 夜間
病棟ブリーフィング
&総回診
病棟/外来 病棟
15:30~臨床カンファレンス
副直
(分娩待機)
担当患者回診 手術/病棟/外来 手術/病棟
17:00~病棟ブリーフィング
副直
(分娩待機)
病棟ブリーフィング
&担当患者回診
手術/病棟/外来 手術/病棟
17:00~病棟ブリーフィング
副直
(分娩待機)
担当患者回診 手術/病棟/外来 病棟
15:30~臨床カンファレンス
副直
(分娩待機)
病棟ブリーフィング
&担当患者回診
病棟/外来 病棟
16:30~病棟ブリーフィング
副直
(分娩待機)

 

Ⅳ 研修実績
1.認定資格の取得実績
   当科でこれまでに研修を受けた者は、全員日本産科婦人科学会専門医を取得している。

 

2.修了後の進路
 
 この産婦人科専攻医研修プログラムを終了し、産婦人科専門医を取得した者は、引き続き高度専門医養成プログラムに移行することができる。すなわち、周産期、婦人科腫瘍、生殖内分泌、婦人科内視鏡、ウロギネコロジーなどの中から、各人の求める専門性を高めるため、より専門性の高い施設での研修、あるいは大学院入学を含めた研究の道を用意している。各々の分野には、対応する学会がそれぞれの専門医や指導医の認定を行っており、その認定条件をクリアして、サブスペシャリティの自己確立を目指す。

 これまでの研修先としては、関連病院以外に以下のような病院がある。(50音順)
  泉大津市立病院(大阪府泉大津市) 茨城県立中央病院(茨城県西茨城郡)
  大阪警察病院(大阪市天王寺区) 大阪赤十字病院(大阪市天王寺区)
  大阪府済生会中津病院(大阪市北区) 大津赤十字病院(滋賀県大津市)
  川口市医療センター(埼玉県川口市) 癌研究会附属病院(東京都豊島区)
  関東中央病院(東京都世田谷区) 警友病院(横浜市西区)
  国立がんセンター中央病院(東京都築地) 国立成育医療センター(東京都世田谷区)
  国立循環器病研究センター(大阪府吹田市) 済生会宇都宮病院(栃木県宇都宮市)
  埼玉医科大学総合医療センター(埼玉県川越市) 清水市立病院(静岡県静岡市)
  新宮市民病院(和歌山県新宮市) 聖バルナバ病院(大阪市天王寺区)
  東京慈恵会医科大学産婦人科(東京都港区) 都立大塚病院(東京都豊島区)
  独立行政法人国立病院機構
京都医療センター(京都市伏見区)
独立行政法人国立病院機構
大阪医療センター(大阪市中央区)
  長浜赤十字病院(滋賀県長浜市) 日本生命済生会付属日生病院(大阪市西区)
  日立総合病院(茨城県日立市) 兵庫県立成人病センター(兵庫県明石市)
  兵庫県立尼崎病院(兵庫県尼崎市) 藤本病院(大阪府寝屋川市)
  箕面市立病院(大阪府箕面市) 八尾徳洲会病院(大阪府八尾市)
     

 

Ⅴ 診療グループ情報
1.外来患者数
  総 計 :22,268名

 

2.入院患者数
  総 計 : 1,385名

 

3.手術件数
  総  計 : 650 例
  開腹手術 : 125 例
  腟式手術 : 227 例 (子宮鏡手術を含む)
  腹腔鏡手術: 147 例
  帝王切開術: 151 例  
       
  分娩総数 : 381 例 (上記帝王切開術例を含む)
  体外受精に伴う採卵 : 268 例
  新鮮胚移植症例数 : 112 例
  凍結胚移植症例数 : 105  例

 

4.経験可能な疾患
   上記の対象疾患の項で記載した疾患

 

5.経験可能な手技
   「産婦人科研修の必修知識」(日本産科婦人科学会編)に掲載されている日本産科婦人科学会専門医制度卒後研修目標に含まれる手技全般。
  1)産婦人科診察法
   視診、触診(内診を含む)、直腸診、穿刺診(ダグラス窩穿刺、腹水穿刺、羊水穿刺など)、新生児の診察、など
  2)検 査
   基礎体温表の診断、頸管粘液検査、ホルモン検査、ホルモン負荷テスト、免疫学的妊娠反応、精液検査、卵管通気検査、超音波断層検査(経腹法・経腟法)、超音波ドップラー検査、腟分泌物検鏡検査、細胞診検査(子宮腟部、子宮内膜、腹・胸水など)、病理組織検査(子宮腟部生検、子宮内膜生検、手術摘出臓器)、コルポスコピー、子宮鏡、膀胱鏡、直腸鏡、卵管鏡、など
  3)放射線的検査
   子宮卵管造影検査、骨盤計測、腹部CT、骨盤MRI、骨密度測定(DEXA)、骨盤動脈造影、DIP、など
  4)治療的手技
   採血および注射(皮内、皮下、筋肉、静脈、中心静脈)、新生児採血、リンパ節生検、会陰保護・切開・縫合、骨盤位後続児頭娩出術、帝王切開術、卵管結紮術、子宮頸管縫縮術、子宮頚部円錐切除術、腹腔鏡手術、単純子宮全摘術(腹式・腟式・腹腔鏡下)、子宮筋腫核出術、広汎子宮全摘術、卵巣卵管切除術、卵管切除術、卵巣腫瘍摘出術、性器脱根治術、リンパ節郭清術(骨盤、腎静脈下傍大動脈領域)、虫垂切除術、大網切除術、外陰切除術、骨盤内臓器全摘術、尿路変更術、腸管切除吻合術、など

 

6.主な研究分野
  生殖医療 : 仙骨表面電気刺激による着床率改善効果の検討
霊長類を用いた子宮内膜症の発生機序の解明、新規治療法の開発
  内分泌学 : 早発卵巣不全や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療手段の開発
子宮腺筋症の内分泌学的検討
  周産期学 : 産科DICの成因と治療
産科ハイリスクスコアの有効性評価とその改訂
preterm PROMの予知法と新生児予後改善法の検討
  婦人科腫瘍: 進行子宮頸癌(頸部腺癌)に対するネオアジュバント化学療法
進行卵巣癌などに対する温熱化学療法
婦人科癌に対する低侵襲性手術法の検討
  女性医学: 腹圧性尿失禁に対する受動運動療法の効果

 

7.施設の学会認定
 
日本産科婦人科学会専門医制度卒後研修指導施設認定(日本産科婦人科学会)
周産期・新生児専門医研修施設認定(日本周産期・新生児医学会)
日本臨床腫瘍学会認定研修施設(日本臨床腫瘍学会)
婦人科腫瘍学会専門医制度指定修練施設(日本婦人科腫瘍学会)
日本生殖医学会認定研修施設(日本生殖医学会)

 

8.国内・国際的評価(研究・診療分野・先端的医療)
  1)  高度周産期治療チーム(産科DIC救急班を改称)は1994年4月に設立され、一般病院から電話1本で産科重症症例を受け入れる母体搬送システムを確立した。これにより県下はもとより、近隣の各府県より、産後の出血やDIC症例、重症の妊娠高血圧症候群症例などを24時間体制で受け入れている。また、従来は出産することが困難と考えられてきた疾患を有する女性に出産の機会を提供できるような高度な周産期管理能力を有する治療チームとして、関係各科と協力し実績を挙げている。
  2)  厚生労働省のモデル事業として全国8カ所の公的機関の一つに選定されて始まった産科オープンシステムを継続しており、安全な分娩環境を提供するとともに、近隣の開業医の方々と共同で分娩管理を行い、地域医療連携を担っている。
  3)  体外受精・胚移植の分野では、世界に先駆けて2段階胚移植法を開発しこれまでにない高い妊娠率を達成するなど、わが国の大学病院の中でも有数の診療を提供しており、日本全国から治療希望者が受診に訪れている。
  4)  滋賀県からの委託事業として2000年6月より不妊相談センターを母子・女性診療科外来内に設置し、不妊症に悩む患者さんからの電話相談に応じ必要時には面接する機会を設け大きな実績を挙げている。
  5)  びわこ周産期研究会や滋賀子宮内膜症・月経困難症懇話会を設立し、開業の先生方と明日からの診療にすぐに役立つ実際的な産婦人科の諸問題について活発な議論を重ねている。
  6)  婦人科腫瘍においては、傍大動脈リンパ節郭清術や多剤併用化学療法、温熱療法などを積極的に行い、高い治療成績を挙げている。また、低侵襲手術の応用に取り組んでいる。その他、JGOG(特定非営利法人 婦人科悪性腫瘍化学療法研究機構)のプロトコールに参加し、全国の医療施設と共同で臨床試験を行い、その成果を広く世界に向けて発信できるよう協力している。
  7)  当科での卒後臨床研修システムは、他大学に比べ極めて早朝から手術に入って術者より直接指導を受けてその手技を学び、当院での研修終了時には帝王切開術や腹式単純子宮全摘術、腹腔鏡下手術などに必要な基本手技は完全にできるよう指導している。それゆえ、他大学の臨床研修担当者から賞賛を得ている。

 

Ⅵ メッセージ
1.コース長
   われわれは、研修中の諸君が一人前の医師として自信を持って成長できるように、思考のプロセスから実際の技術まで指導する機会を設けていると自負しています。あとは、受け手である君たち次第です。患者から学ぶという謙虚さ、患者のために努力を惜しまない誠実さ、患者が身内ならと考える真剣さの三つをあなたが常に心に持つことができるなら、どうぞ当教室の門を叩いて下さい。必ずや良医として育ててみせましょう。

 

2.研修責任者
   産婦人科では、自らが日々の実地の臨床の現場で見たり聞いたりして学習していただきたい。学習効果を高める観点から、できるだけ多くの症例について病棟のブリーフィングで報告する機会を設けています。教室員全員で症例検討を行い、さまざまな議論のなかで、各疾患や患者に取り組む姿勢や考え方・治療法、ちょっとしたコツなど、自然と身に付くようになってきます。短期間であってもその取り組む姿勢によって随分有意義な研修になると思われますので、どうか、何事にも積極性をもって臨むことを期待いたします。

 

3.指導医
   積極的に自ら学び取ろう。

 

4.修了者
   内科・外科などで医療一般の基礎は身に付けている先生方にとって、当科においての研修はその特性により最初とまどうことも多いと思われます。しかし、短期間ではありますがここでの研修はこれからの先生方の医師生活の中で必ず役に立つと思います。自分から学び、自分から動くことを期待しています。
   私は、滋賀医大産婦人科で2年間の初期臨床研修を行いました。ここでの2年間の研修を経て自分がこの道を選んだことは正解だったと確信するようになりました。その確信を持てるようになったのは実際に働くまでは漠然としていた、やりがいを見つけることが出来たからだと思っています。医師という職業は本当に困難に満ち溢れた大変な職業であると思います。一生懸命やっていても結果がうまくいかなければ患者さんから批判されることもあり、つらい気持ちになりこともあります。しかし、産婦人科の研修では、それを上回るだけの充実した時間を過ごせます。悪性腫瘍、分娩、不妊治療など様々な理由で入院した患者さんと出会い、様々な人の生き方に触れ、そこからたくさんの事を学びます。そして自身が成長していくことを実感できます。それがこの大変な職業でモチベーションを維持するやりがいになります。今後研修をされる先生方も、私たちと同じようなやりがいを感じることが出来ると思いますので、産婦人科での研修を楽しみにしていて下さい。

 

5.レジデント
   他の研修病院がどのようなものなのか分かりませんが、産婦人科の研修を受けるにあたって、滋賀医大を選択して良かったと思っています。なぜなら、大学には多くの指導医がおられ、各々の専門、考え方があるので、幅広い知識を得ることができます。
 毎日の臨床業務は確かに大変なものであり、搬送や緊急手術のため眠れない夜もあります。しかしその一つ一つが自分を成長させてくれますし、何より充実感に満たされます。指導医の先生方は直接1対1で非常に丁寧に教えてくださいます。帝王切開術や子宮全摘術は1年目の後半になれば執刀できるようになります。分娩をとる機会も多く、その度に上級医が丁寧に指導してくださいます。そのため、忙しい分、自分自身が成長していることがよく分かります。
 また、1年間で3回以上の学会発表などがあり、壇上で多くの先生方を前に発表を繰り返すことで、度胸や専門的な知識を、何よりすばらしい経験を得られます。
 ぜひ、滋賀医大産婦人科で初期研修を積み、患者から慕われる産婦人科医を目指して一緒にがんばりましょう。滋賀医大産婦人科病棟は非常に明るく楽しいところです。分からないことがあれば、何でも聞いてください。一緒に学び、一緒に成長していきましょう。

 

Ⅶ 問い合わせ窓口
1.担当者: 喜多伸幸

 

2.TEL: 077-548-2267   FAX: 077-548-2406

 

3.E-mail:  hqgyne@belle.shiga-med.ac.jp


〒520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町 TEL:077-548-2436 FAX:077-548-2832
事務局:滋賀医科大学医学部附属病院 医師臨床教育センター(旧卒後臨床研修センター)(E-mail: kensyu@belle.shiga-med.ac.jp)