| 1875年 | Richard Caton(P 1842〜1926, Liverpoolの生理学者)が初めての脳波の記録した。露出したウサギの大脳皮質表面に2本の電極を置き、その間につないだ電流計に電気が流れるのを観察しました。 |
1924年 1929年 | Hans Berger(P 1873〜1941, イエナ大学精神科教授)が初めてヒトの脳波を記録した。1929年に論文として発表したが、その当時はあまり注目されなかった。 |
| 1932年 | Jan Friedrich Tonniesがペン書きの脳波計を開発した。 |
| 1933年 | Edgar Douglas Adrian(P 1889〜1977)が1933年に追試し、ベルガーの脳波記録をBerger Rhythmとして紹介した。1年後にやっと脳波学会からも注目された。 |
| 1936年 | 松平(東北大学)が実験用の脳波計を製作した。その後1943年までに北海道大学、東京大学で製作された。 |
| 1937年 | Alfred Loomis, E. Newton Harvey, and Garret Hobartらがヒトの覚醒から睡眠までの脳波を記載した。---ステージI〜V |
| 1942年 | 文部省の脳波研究班が1943年に組織され、名古屋大学の勝沼(「脳波」という呼び方を提案)、東北大学の本川らによって 臨床用の脳波計について討議された。1950年の「脳波班インク記録装置に関する協議会」で定められた規格を基に東京大学生産技術研究所の糸川らにより試作された。この時期、臨床用の脳波計開発には東京大学生産技術研究所(糸川)、東京大学脳研(島薗)、東京大学第一工学部(阪本)が独自に取り組んでいた。 |
| 1951年 | 東京大学工学部阪本研究室の指導を受け、三星電機(後に三栄測器と改名)が「木製号」を商品化した。 |
徐波 slow wave ←→徐波睡眠
- α波より周波数が低いという意味で、δ波とθ波に分けられる。
- 両者とも覚醒状態にある正常成人の安静閉眼時には、ほとんど出現しない。
- 徐波は生理的には、幼小児の脳波、睡眠時の脳波にみられ、病的状態としては、てんかん、脳腫瘍、脳血管障害、などの器質脳疾患、意識障害、低酸素状態、低血糖状態など種々の脳機能障害の際出現する。
|
速波 fast wave
- α波よりも周波数が早い波を総括したもの。
- 速波は徐波とは異なり正常脳波にもα波とともに出現するが、振幅が小さいのが普通であり(10〜20uV)、振幅が50uV以上と大きい場合には異常とみなされる。
- 速波は正常成人の覚醒時に見られるほか入眠時、薬物使用時にもみられる。
- 病的な場合としては、精神遅滞、頭部外傷、脳手術後などに見られる。
|
棘波と鋭波 ←→PGO波
- α波、徐波、速波は波形がおよそ正弦波形であるから主に周波数によって分類される。しかし波形が正弦波形でない波の場合には、周波数だけではその波を記載できない。
- 棘波と鋭波とは、波形が他の部分に比べてきわだって尖鋭あるという特徴で分類されたもので、背景脳波とは区別される。
棘波(きょくは) spike
- 持続が20〜70msの波
- 棘波は過同期性発火を表す。てんかん患者の場合には、棘波成分は最も特異的な所見で、その出現部位がてんかん原損傷部位に近いことを示す。
|
鋭波 sharp wave
- 70〜200msの波
- 鋭波は、棘波同様にその出現部位がてんかん原焦点に近いことを示すが、持続時間が棘波より長いことから、比較的広いてんかん原損傷部位の存在を表すか、他の部位にある原発焦点から伝播した電位を示す。
|
|
瘤波 hump, vertex sharp wave
- 睡眠ステージIの後期〜ステージIIの初期にかけて出現する波。
- 2〜3相の高振幅の波が、両側中心・頭頂部優位に著明に現れる。
|
紡錘波 spindle
- 14Hz前後。14Hz前後のものは頭頂部が中心で、12Hzのものは前頭部が中心。
- 12~15Hz(ヒト)、 7~14 Hz(ネコ)、 ~14 Hz(ラット)
- 睡眠ステージII(ノンレム睡眠)に出現する波。
- 麻酔中にもよく見られる。
睡眠紡錘波の発生機序 ←→1/2/3/4/5
- 視床皮質回路のオシレーション
- 睡眠によりマイネルト基底核が抑制されると、抑制性入力を受けていた視床網様核ニューロンが脱抑制する。 ←→覚醒時のβ波の賦活
- 視床網様核ニューロンが興奮すると、長い脱分極に重畳して律動性のEPSP-IPSPが現れる。
- 視床網様核から抑制性入力を受けた視床神経ニューロンが GABAb 受容体による過分極応答からの回復時に再び発火し、オシレーションを引き起こす。過分極に、律動性のEPSP-IPSPが乗ってくる。
- このリズムが大脳皮質の錐体細胞に伝わり、皮質が活動電位がオシレーションする。
|
|
K-複合 K-complex
- 睡眠ステージII(ノンレム睡眠)
- 瘤波と紡錘波が結合してできた波形(瘤波が先行)。
- 音などの感覚刺激で誘発されたり、自発性に出現することもある。
- Mircea Steriadeによる、slow wave (K-complex)
- ヒトのEEG記録では、slow oscillationはノンレム時に下向きの(この記録では下向きが+らしい)大きな波として観察される。
- 睡眠ステージIIではslow waveに紡錘波が続くのが観察される(KC/spindle)。
- 睡眠ステージIII~IVではslow waveにdeltaが続くのが観察される(KC/delta)。
- Slow oscillation: <1 Hz, generally 0.5~1 Hz、発生源:Neocortex
|