27回日本医学会総会への出展等に関する

武田裕・企画展示委員長への要請の報告

 

 先にメーリングリストでお知らせしてありますが、私達「戦争と医学」展実行委員会として、去る1025日付で今医学会総会の岸本忠三会頭および武田裕企画展示委員長に対し「要請状」を送り、@展示スペースおよび国際シンポジウム会場の確保への配慮、A展示スペースおよびシンポジウム会場に関する費用負担への配慮、を要請していました。

 しかし、その後何の連絡もないため改めて武田委員長に面会を要請し、1115日(水)夕、応じていただきました。

 要請は同日午後4時半から、大阪大学中之島センターのセンター長室へ、当実行委員会から西山勝夫実行委員長と事務局の原が出向いて行い、1時間余りにわたり話し合いました。

 

 武田委員長は、物腰柔らかくにこやかに応対していただきましたが、肝心の当方からの要請に対しては、ほとんど見るべき考慮はなく、先の同総会企画展示委員会の寺谷幹事や神田事務局から示された内容から出るものはありませんでした。

 

 先ず、当実行委員会から、(1)「戦争と医学」展の企画趣旨と経緯を説明。(2)出展に関して医学会総会事務局から示されている条件に関して困惑していることを説明。具体的には@多額の協賛を行う企業等を優先するとのことで、資金力の無い当実行委員会は締め出されかねないこと、A経済的利益とは無縁の純学術的展示と、利益還元をめざす企業とを同一条件とすることへの強い疑問、B日本医師会および日本医学会に所属するメンバーが多数関わった当実行委員会の企画より、多額の資金を協賛する企業を優先することへの疑義など。(3)特に、先の戦争と日本の医学・医療団体や担当者の関わりについての問題は、今日、国際的にも注目されており、国際生命倫理学会などでも論議になっている。そうした状況も今慮して、らかの配慮を、と要請しました。

 

 これに対して武田委員長は、この件では岸本会頭も要請書を見ていることを踏まえた回答であることを触れ、以下のように述べられました。

(1)今回の医学会総会での企画展示のうち、大阪城ホールで行うものは「いのち、ひと、夢」のメインテーマに基づきわれわれの思いを示し、かつ広く国民の方々に考えていただくために企画した。一方、OBPエリアで行うものは、4年に1度のコンベンションとして、より多くの人々に集まっていただき、かつ財政的支えとなるための場として設けた。そのためにビジネスとして、コマーシャルベースで一切の例外を設けないことにした。当然こうしたやり方への批判もあるかと思うが、私はあえて甘受するつもりだ。OBP部分での展示企画は、医学会総会(の本体)としてはその内容に関与せず、あくまでもコンベンションであり、企業や団体などに広く場を提供するだけと割り切っている。そこではポリシーなどにもなんら制約を設けていないと同時に、企業色も排除しない。またディスカウントもない。そして、終了後の「報告集」にOBPエリアでの展示について収録する予定もない。

(2)したがって、皆さんの「戦争と医学」展に関しては、ピュアな学術展示だとは思うが、OBPでの展示としては例外を設けられないのが運営方針である。仮に皆さんに例外を認めれば、他にも多くの同様の申し出にも応じざるを得なくなるため、心苦しいが理解いただきたい。

(3)OBPでの展示に関しては、現在、約60の企業・団体からと契約を終えており、さらに3029の企業などからの申し入れ分がウエイティングリストにある。「ブロンズ」での申し込みであれ、申込みいただけば逆にビジネスとして尊重する。なお、展示場が限られているために、別会場も独自に用意される場合、OBP会場にそのチラシ類を置く事などは構わない。

                          2006.11.16 文責=原)