Aortic Arch of Asai Tohru Online




弓部大動脈瘤手術に関して

最も大掛かりな心臓血管手術

 胸部大動脈手術は、出血、脳保護、心臓機能保護を要する私たちの手術の中でも最も大きな手術でした。今でも大動脈弓部の動脈瘤に対して人工血管置換手術を行うことが1日がかりであったり、出血が止まらず大量輸血や再手術がしばしばみられたり、せっかく手術の後に脳のダメージのため目が覚めなかったり新たな麻痺が生じたり、依然として死亡率が無視できないことが今でも恐れられている施設も少なくありません。

なぜ、そんなに難しいのか?

 それではなぜ、そんなに難しい手術なのでしょうか。それにはいくつかの理由があります。まず、大動脈弓部にできる動脈瘤というものが動脈硬化という全身でおこった現象のいわば「氷山の一角」であるということです。大動脈瘤前後の動脈自体がたとえ拡大していなくても大変もろくて弱い血管組織であったり、脳へ血流をながす三本の血管が分岐する部分にからしのようなアテロームが付着していたりして手術自体に細心の注意を必要としていることがまず挙げられます。
 さらに、この疾患を持つ患者さまは概して高齢であり、全身動脈硬化の影響か冠動脈疾患、腎臓機能障害、過去の脳梗塞を同時に持っていることが多いのも特徴です。こうした手術でとくに弓部大動脈全置換では最低5か所の血管吻合が完全に出血しない状態に縫いあがらなければ手術は終了できません。手術でさらに難易度を高めるのは、手術で対象となる血管吻合の術野が広範囲にわたることです。たとえば、胸の前面から胸骨正中切開ではじめて最も遠くて深い部位は人工血管を下行大動脈に吻合するところですが、一旦出血があったらほとんどそれを止めることは困難な部位でした。つまり完全な止血(出血を止めること)がこの手術の第一の必要条件であるのです。
 また、この広範囲な手術をするために長時間の人工心肺を使用する必要がありました。多くの血管吻合を深いところですることに加えて、臓器保護の観点から人工心肺で送る血液を冷却してかなりの低体温にして手術を行っていたのです。この操作は臓器がある程度虚血に耐える利点がある半面、からだの冷却と再度正常体温にもどす過程がかなりの時間を要しました。さらに、超低体温にすることや長時間の人工心肺使用により正常な血液凝固機能が損なわれることがしばしばみられ、ただでさえ手術による剥離出血面が多く、血管吻合が多い手術では患者自身にも外科医にも多くの負担をかけていたのです。

私たちの弓部大動脈置換はここが違う!

 私たちはここ数年、この大動脈弓部全置換手術を根本から問題点、術式を見直し80歳を過ぎた患者さまでも心拍動下バイパスや弁置換手術のように、手術翌日には水を飲んだり食事ができ、病棟でベッドから起きて歩けるべく、抜本的な手術改良をしてきました。現在では、状態が良い患者さまでは3時間以内の手術時間で、無輸血手術が現実に可能とすることに成功しています。具体的には、手術術野の確実な展開法、中等度低体温による選択的脳保護法、確実で全く出血しない血管吻合法、全体のシームレスな手術の流れなどですが、これまでの120例を超える弓部置換手術の経験から私たち独自の確立した手術戦略として全国、海外でも高い評価を得るまでになりました。現在では、ここ3年以上手術死亡なく冠動脈バイパスや弁置換、弁形成、メイズ手術の合併手術も頻度は多く無理なく安心して患者さまの回復につなげて行ける手術になっています。動脈瘤を含めた大動脈直径が5cmを超える弓部動脈瘤、短期間で拡大傾向の認められるもの、声のかすれから左反回神経麻痺を生ずる原因として発見されたものなど、いつでもご相談いただけると幸いです。

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