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新しい集中治療室が開設しました。

私が滋賀医科大学に来てこの12月で10年になります。いつ何時手術を要請されても対応できるように、時間外の手術室スタッフ対応を取り付け、2年前からは一刻を争う重症緊急に対して麻酔科の協力のもと手術室直接搬入を全国の国立大学病院で初めて導入しました。ただし、私たちが唱えてきた「No Refusal Policy」に反し、年間何例かが集中治療室ベッド数5床というキャパシティの壁に阻まれお受けできないことがあり申し訳なく思っておりました。しかし、ようやく大学、附属病院をあげてこの「No Refusal Policy」には理解を得て、この2011年8月1日から心臓外科専科で5床、全12床の新しい集中治療室が開設しました。これまで以上に文字通りいつでも先生方のご要請にお応えすることができるよう心臓血管外科チームおよび附属病院スタッフが対応させていただきます。

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各疾患、手術別のご案内

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心拍動下冠動脈バイパス術(OPCAB)は安定した成績で、長期成績に優れる両側内胸動脈や胃大網動脈をできる限り使用してきましたが、現在、320列MDCTの中期予後調査で期待以上の開存率と臨床成績が明らかになりつつあります。完遂率100%。

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高齢者で増加している大動脈弁狭窄症は、手術によって最も劇的に症状と心機能の改善が期待できる疾患です。私たちは大動脈弁の石灰化に対して独自の手技を用いて安全に手術をこれまで90歳を超える患者様でも手術を成功させています。

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僧帽弁閉鎖不全症(MR)に対する弁形成術は、私がこれまで最も力を入れてきた手術です。様々な原因でMRが生じますが、いなかる原因にかかわらず病変の場所が後尖でも前尖でも交連部であってもジオメトリーを重視した独自の形成術式で96%以上の形成率を達成しています。

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大動脈基部の拡大で大動脈弁閉鎖不全(AR)をきたす場合には、近年、私たちも人工弁を使用しない自己弁温存大動脈基部置換手術(David手術)を行っています。マルファン症候群の若年患者様を含め現在のところARの再発なく良好に回復されておられます。今後も実績を重ねてゆきたいと思っています。

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従来より術式改良を行ってきた弓部大動脈瘤に対する手術は、ついに無輸血、手術時間3~4時間、翌日食事摂取と離床といった通常手術並みの回復が高齢者でも期待できるレベルになってきました。今までは想像できなかった破裂症例での救命も増加してきました。

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急性A型大動脈解離は現在でも一刻をあらそう重症例が多いですが、上行大動脈からのSeldinger法による送血管直接挿入を導入し、吻合止血法をほぼ100%確実にする手法を開発し、劇的な手術時間の短縮と出血量・輸血量の減少を達成しました。

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滋賀医科大学附属病院もステントグラフト治療の認定施設として指導医(乃田浩光)を中心にEVARに取り組み始めました。開腹手術が困難なハイリスク患者様には朗報です。

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内科的に治療の限界に達する著しい心不全、左心室の拡大をきたした心筋症に対して、昨年から数例のバチスタ型左室形成術を行っています。これまで全例手術から回復し、退院に至っています。
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