在宅看護力育成事業

Our Mission and Goals

看護力で地域の人々を支える

滋賀医科大学は「地域に支えられ、地域に貢献し、世界に羽ばたく」大学として、人々の健康、医療、福祉の向上と発展に貢献することを使命としています。本学の附属病院と看護学科が取り組む在宅看護力育成事業(地域医療実践力育成)では、地域医療や地域包括ケアの重要な担い手となる人材を輩出するとともに、地域包括ケアシステムを推進できる次世代の看護職の育成に力を入れています。

学生の「訪問看護をやってみたい」を、病院と大学と地域でバックアップする。

在宅看護力育成事業は、看護学部教育における「新卒訪問看護師」の育成を目指した事業です。
学生から「訪問看護に興味はあるけど新卒の看護師にできるの?」「新卒の看護師が一人で訪問に行けるの?」といった声がありました。未熟な知識と技術による不安から訪問看護に興味はあるけど一歩が踏み出せない、そんな学生の思いを後押しできるようなプログラムが「訪問看護師コース」です。

これまで滋賀医科大学では、附属病院看護部と本学看護学科が連携し、①臨床教育看護師育成プログラム、②臨床教育助産師育成プログラム、③新人看護職員教育プログラムを開発・展開してきました。これにより附属病院と看護学科のユニフィケーションによる教育体制が構築されました。そして、滋賀県の地域医療介護総合確保基金に関わる事業として、2015年より「訪問看護師コース」のプログラムを開発し、在宅看護力育成事業を行ってきました。(*看護職の教育プログラムについては本学の看護臨床教育センターのホームページをご参照ください)
この「訪問看護師コース」は、2019年からの看護基礎教育の新カリキュラム体制にむけて、正規の授業科目へ位置付けられるように準備を進めています。(*現在このコースは正規の科目ではないため受講しても単位として認められない)
これから、需要が高まる在宅医療を支えるだけでなく、地域包括ケアを担う看護活動について広く学ぶことができるようにコース内容を充実していきます。そして、学生の在宅看護学の習熟度を高め、地域医療の理解と関心をもって実践ができる人材を育て、地域で活躍する看護職を輩出したいと思います。

看護臨床教育センターと看護学科、附属病院、滋賀県の協力体制による事業体制

「訪問看護師コース」は、滋賀県看護協会が作成・運用している「新卒訪問看護師育成プログラム」を卒後教育として活用した、全国的にも珍しい卒前卒後の一貫した教育プログラムです。

訪問看護コース事業体制

まず、「訪問看護師コースプログラム検討委員会」を学内に設置し、滋賀県看護協会と連携体制を構築し、学外の地域医療に取り組む医師や訪問看護師、地域包括支援センター保健師、県看護協会理事等をメンバー構成し、プログラム検討と開発を行い、滋賀県の医療・保健・福祉を担う関連機関との協働による教育支援体制を整備しました。
また、プログラムコーディネーターとして、在宅看護専門看護師・訪問看護認定看護師の専任教員を配置し、看護学科の教員と協働しながら教育プログラムを実施する体制で、事業を運営しています。

地域包括ケアシステムを推進できる人材を育成するために地域医療実践力を高めるプログラムへ

地域を支える医療活動や看護活動についても広く学べるような機会を用意しました。

[1]本学の独自事業 地域「里親」研修による医療人育成

本学には医療人育成教育研究センター(6部門1室)があり、その中の「学生生活支援部門 里親学生支援室」では、地域医療の担い手となる学生を地域で活躍する医師・看護師等の方々が「里親」となって支援する取り組みを行っています。地域理解・交流事業「宿泊研修」では、年に2回、県内各地を訪問し、医療機関や福祉施設での研修や見学、在宅医や訪問看護認定看護師等の講演会、また地域の文化や歴史に触れながら、地域医療への関心を高め、“学生自ら”「地域医療に携わりたい」と思うよう働きかけを行っています。

里親学習支援HP

[2]訪問看護ONEDAY体験

訪問看護ONEDAY体験は滋賀県看護協会訪問看護支援センターが主催しています。
平成29年度は、学生に様々な訪問看護ステーションを知ってもらうために、学生自身が「行ってみたい、見てみたい」と思う訪問看護ステーションを自ら選択してもらいました。この体験を通して学生たちは、「訪問看護は、終末期や重い療養者さんばかりと思っていたけど、明るい療養者さんとご家族に会えて訪問看護のイメージが変わった」という声がありました。
訪問看護の新たな一面を知ることにより、在宅看護をより身近に感じてもらい「訪問看護師をやってみよう」という動機づけになったらいいなと思います。

滋賀県看護協会訪問看護支援センターHP

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