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ペインクリニック科

ペインクリニック科

診療・業務内容

〈診療方針〉

 ペインクリニック科は専門性の高い診療を行うため、平成19年6月から附属病院の麻酔科から分かれまし

た。ペインクリニック科の外来業務は、ペインクリニック科の助教以上の常勤医および数名の非常勤講師で行っ

ています。外来診療は、原則としてすべて完全予約制としています。初めて受診される方は、紹介状を持参し

ていただくことと、患者支援センターを通して受診の予約をしていただきますようにお願いいたします。

 さまざまな痛みの患者さんに対して、薬物療法、神経ブロック療法をバランスよく組み込み、各々の患者

さんにあった治療を提供しています。

 慢性の痛みの医療では、患者さんの精神心理状態、社会生活の状態、日常生活の活動度を考慮して、日常

生活のQOL(生活の質)を向上することを目標としています。また、様々な先進医療に準じる治療や先進的

医療を実施しています。脳機能画像(MRIを使ったMRS、VBM)を慢性の痛みの標価法を組み込む先進的

医療も実施しています。

診療内容・専門分野

・脊椎疾患:慢性腰痛、頸椎・腰椎の椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症、脊椎手術後の痛みなど

・神経障害性疼痛:帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛、開胸手術後痛、幻肢痛など

・その他:三叉神経痛、CRPS(複合性局所疼痛症候群)、慢性頭痛、癌の痛みなど

〈X線透視下の神経ブロックを中心とした低侵襲治療〉

 神経ブロック療法では、炎症や圧迫などで痛みを伝える神経が敏感になっているか、痛みを感じやすくなっ

ている状態を緩和する治療を行っていきます。

 特に、X線透視下の神経ブロック療法は高周波熱凝固法、パルス高周波法など、様々な神経ブロック療法

を駆使して保存的治療を行います。X線透視下の神経ブロック療法の治療数は、年間1,000件程度行っていま

す。紹介患者は県内ばかりでなく、京都府を中心とした関西全域から来院頂いています。

 椎間板ヘルニア、椎間板性腰痛に対する椎間板内療法、神経根、椎間板や末梢神経に対するパルス高周波

法は、安全で副作用の少ない新しい治療として普及してきました。これらの治療に関しては、国立大学では

全国でも症例数が多い施設になっています。椎間板ヘルニアに対しては、様々な椎間板内治療を導入したこ

とにより、90%程度の患者さんが、手術することなく保存的治療ができるようになりました。

 また、椎間関節症や神経根症などの脊椎疾患ばかりでなく、肩関節周囲炎などの関節疾患に対しても肩甲

上神経のパルス高周波法で痛みの緩和を図っています。

〈帯状疱疹後神経痛などの神経障害性疼痛〉

 帯状疱疹後神経痛も新薬が導入され、世界標準のガイドラインに沿った治療で痛みの緩和ができるように

なってきています。

〈緩和ケア〉

 緩和ケアにおける癌性疼痛の治療は、木曜日に初診を受け、非常勤講師を中心に各病棟主治医と密接な連

絡のもと、痛みに苦しむことのない病院作りを目指しています。 緩和ケアは、緩和ケアチームの非常勤講師

を中心に、オピオイドや鎮痛補助薬の使用法、副作用対策、神経ブロック療法などを中心にコンサルトに応

じています。

・神経ブロック療法とは?

 痛みの原因となっている神経の部位やその周りに細い特殊な神経ブロック針で局所麻酔薬や抗炎症薬

などを注入する治療法です。

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