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放射線部

 現在、幾つかの新しいPET製剤も開発が進んでいるため、その展開によっ

てさらに診断価値が高い検査となる可能性もあります。

 PETを含む核医学検査では、体内に放射性同位元素を入れるため、放射

線被曝を伴います。そのため、検査後の放射線管理の必要性が生じてきま

すが、そのこともきちんと説明してご理解頂いて検査

を進めていきます。

 PETの他にも最近の核医学では、脳の変性疾患の鑑別に脳血流やドーパミン受容体の

イメージングが用いられることがよくあります。使用する放射性薬剤によって依頼目的に

沿った検査を安全に行い、診断価値

の高い画像情報を提供しています。

 放射性医薬品を使用した放射性同

位元素内用療法により、体内から放

射線照射を行う治療も行っていま

す。

〈高精度放射線治療システムによる治療〉

 当院では、平成22年9月より高精度放射線治療システム(NovalisTx™)を導入しました。この装置によ

り、頭部や体幹部の定位放射線治療、強度変調放射線治療などの最先端の高精度放射線治療が、より安全で

より効率的に行えるようになりました。加えて平成27年に最新鋭の機能を有する高精度放射線治療システム

(TrueBeam™)が新たに導入され、最新で高精度な装置2台体制での精度の高い放射線治療を行っています。

▪治療方法

 がん病巣に対して高エネルギーX線を照射し、がんを切らずに治します。高精度放射線治療システムでは、

従来のリニアックと異なり、画像ガイドによる放射線治療(IGRT)を行うことで、病巣をより的確にとらえ

ての照射が可能であります。その精度はミリ単位で、きわめて正確にビームを照射できます。また、装置自

体が回転し、腫瘍の形状にあわせながら集中的に照射します。私たちは、より正確な放射線治療を行うため

CT・MRI・PETで得られた画像情報をもとに、綿密な三次元治療計画を立てて、治療を進めています。さらに、

患者さん1人1人の体型にあわせた樹脂製の固定具(シェル)を導入し、日々の治療の際、高い固定精度を実

現しております。

▪メリット

 高精度放射線治療システムでは、がん病巣の形にあわせてコンピュータが最適な照射方法を計算し、複数の

ビームにより放射線に強弱をつけて照射する「強度変調放射線治療(IMRT)」を行うことが可能です。IMRT

により、がん病巣に対して集中的に放射線を照射することができ、一方で健常組織への被曝線量を大幅に低減

し治療を行うことができます。

 なお、当院では、この高精度放射線治療システム導入時より「回転型強度変調放射線治療(VMAT)」を積

極的に行っており、治療時間の短縮、副作用の軽減をはかり、患者さんの負担と苦痛をさらに緩和しております。

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