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循環器内科

に持ち運べるため、日常生活で動悸、息切れ、胸痛などを自覚したときに、自分で心電図を記録していた

だき、症状が心臓由来かどうかを診断します。

 また、不整脈がごく稀にしか出現しなかったり、原因不明の失神から不整脈が疑われたりする場合には、

植込み型の心電計を用いて診断することもあります。約3年にわたり不整脈を監視できる超小型の心電計

です。

ペースメーカ(PM)・植込み型除細動器(ICD)・心臓再同期療法(CRT-D)

 遅くなりすぎた不整脈を電気的な刺激により正常な脈を取り戻す「ペースメーカ(PM)」、心臓突然死に

繋がる速くなりすぎた不整脈を自動検出して電気ショックで治療する「植込み型除細動器(ICD)」、心不全

治療も行う「両室ペーシング機能付きICD(CRT-D)」(心臓再同期療法)を、前胸部の皮下や筋肉の中に植

え込む手術を、年間100例ほど行っています。ICD・CRT-Dの手術数は県下で最多です。

 遺伝性不整脈による失神後、心肺蘇生後、心筋梗塞後や心筋症による低心機能例など心臓突然死の危険性

が高い場合には、予防的なICD植込みも行っています。

 これらの治療は、当院のような不整脈治療デバイスの認定施設でしか行えません。手術時間は1〜3時間で、

退院まで数日〜1週間です。その後は、当院の専門外来に数カ月おきに通院いただきながら、最適な状態を

保てるようにしています。

不整脈症例に対する遺伝子解析(先進医療)

 QT延長症候群をはじめとしてBrugada症候群、カテコラミン誘発性多

形性心室頻拍、不整脈源性右室心筋症などの遺伝性不整脈のほか、心室

細動による心肺蘇生例の遺伝子解析を行っています。症例は全国から送

られてきており、2017年4月時点で4800例の検体が登録されています。

不整脈領域では国内最大規模の症例を集積しており、診断や治療に繋が

る情報を世界に向けて発信しています。

〈虚血性心疾患〉

心血管カテーテルインターベンション(カテーテル手術)

 カテーテルインターベンションとは、胸を切らず局所麻酔でカテーテルという細い管を使って、血管を拡

張する治療法です。

 当院は日本心血管インターベンション治療学会専門医(指導医)が在籍する施設で、狭心症や心筋梗塞と

いった虚血性心疾患(冠動脈疾患)に対するカテーテルを用いた血管内手術を積極的に行っています。急性

心筋梗塞や不安定狭心症などの救急疾患に対しては、24時間体制で治療を行っています。

 従来、カテーテル治療は足の付け根の血管から行われていましたが、本院では多くのケースで手首の血管

から検査・治療を行っています。これにより、長時間のベッド上安静が不要で、手術直後からの歩行が可能

となるため、腰痛などをお持ちの方にも安心して検査・治療を受けていただけます。また、本院限定で使用

可能なロータブレーター(冠動脈狭窄部拡張用ドリル)を有し、高度な石灰化病変にも対応しています。

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