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消化器内科

認可されました。ピロリ菌は消化性潰瘍や胃がんの最大の原因であり、除菌治療を積極的に行うことにより、

発症の予防を行うことが重要と考えられています。当科では、通常の除菌治療に加え、保険診療内の2回の除

菌治療で除菌できなかった方や、ペニシリンアレルギーの方など、保険診療外の除菌治療も自費診療となり

ますが、対応しています。

〈消化管内視鏡診療〉

 消化器診療で大きな部分を占める消化管内視鏡診療(検査・治療)の件数は年々増加の一途をたどってお

り、現在、年間7,000件を超える内視鏡を用いた診断・治療を光学医療診療部において行っています。

 特に、早期消化管癌に対する内視鏡治療を積極的に推進しています。早期食道癌や早期胃癌(腺腫を含む)

に対する内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)をこれまでに多数(平成28年度;胃癌80例、食道癌20例、大

腸腫瘍72例)実施しており、安全かつ良好な治療成績を積み上げてきています。

・内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)とは?

 早期胃癌や早期食道癌に対する内視鏡治療です。

 さまざまな電気メスを用いて癌を少しずつ切りはがしていく方法で、病変を一括して切

除することが可能です。

 このような実績をもとに、より低侵襲な消化管癌治療の実践と開発を目指して、消化器外科・放射線部と

の集学的診療体制を構築しています。

〈シングルバルーン小腸内視鏡〉

 当科は、小腸内視鏡の開発に携わっており、全国に先駆けてシングルバルーン小腸内視鏡を導入し、その

挿入手技を確立して参りました。

 小腸癌や小腸悪性リンパ腫などの早期診断だけでなく、出血性小腸病変(angiodysplasiaや出血性ビラン

など)に対する止血処置、クローン病などによる小腸狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術など治療内視鏡

施行症例も実績を重ねています。特にクローン病の小腸狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術は全国でも有

数の施行件数です。

 さらに、高解像度カプセル内視鏡、ダブルバルーン小腸内視鏡も導入しており、滋賀県ならびに近隣府県

における小腸疾患の診療拠点を目指しています。

〈消化器癌診療〉

 近年、進行がん治療には化学療法のみではなく、外科手術や放射線治療を組み合わせた集学的治療が不可

欠となっています。当院では消化器外科、放射線科と連携し、がん薬物療法専門医が最新の医学研究により

得られたエビデンスに基づいた治療を実践しています。また通院で行うことができる治療については、腫瘍

センターと連携し外来化学療法室で行っています。専門認定看護師、専門薬剤師とともに、がん患者さんの

生活の質にも配慮した上で、適正で安全な治療を心掛けています。

〈血液浄化療法〉

 重症急性膵炎あるいは劇症肝炎などの急性肝不全に対しては、集中治療部と連携してPDF、HDF(血液透

析濾過)、PE(血漿交換)などの血液浄化療法を駆使した診療を行うことにより、救命実績を積み上げてき

ています。

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滋賀医科大学医学部附属病院診療案内