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精神科

ても症状が改善しない患者さんに対して効果があるとされています。

 しかし、クロザピンは特有の副作用があるので、服薬開始時には3~4ヶ月の入院治療が必要です。また一

般的な非定型抗精神病薬以外にも、各種新薬の治験も適宜行っております。さらに薬物血中濃度測定、遺伝

子多型、薬物代謝認知機能・画像検査、睡眠ポリグラフなどを用いて、病状を多角的に評価しています。

〈睡眠障害〉

 本院は、全国でも有数の日本睡眠学会認定の医療施設です。不眠や過眠、睡眠時の異常行動、睡眠リズム

の障害など様々な睡眠障害に対して、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)や睡眠潜時反復検査(MSLT)など、

大学附属病院の利点や特徴を生かした診療を行っています。

 ナルコレプシー、周期性四肢運動障害、むずむず脚症候群、レム睡眠行動障害、睡眠時無呼吸症候群など

は上記検査が診断に有用であり、予約制で検査を行っています。また、不眠症に対する認知行動療法、概日

リズム睡眠障害や季節性感情障害への高照度光療法が可能です。

〈がん患者の精神的ケア〉

 精神科リエゾンチームや緩和ケアチームによる精神科的治療介入や、精神腫瘍学(サイコオンコロジー)

の観点からがんに苦しむ患者さんへの精神的サポートのための緩和ケア外来(こころ)の開設をしています。

 がんによる疼痛・こころの苦しみの緩和を目指し、ヨーガ療法を用いた試みもすすめています。

最近の話題

 近赤外線を用いた脳計測システム(NIRS)を導入しており、うつ病、躁うつ病、統合失調症などの鑑別の

補助検査として用いています。

 生物学的なうつ病の治療として、rTMS(反復経頭蓋磁気刺激法)を開始予定です。rTMSは磁気エネルギー

をもちいて脳の局所を電気刺激する方法です。 安全で副作用が少なく、うつ病や躁うつ病の患者さんのうつ

状態を改善する効果があると言われています。また、難治性不眠症や、不安障害等への治療応用も期待され

ています。現在は、この治療法は保険適応となっていないので、同意を得られた方のみを対象とする予定です。

特に紹介を受けたい対象疾患

◦うつ病性障害、双極性障害

◦睡眠障害

◦PTSD

◦パニック障害・不安障害

◦クロザピンの使用が適切な統合失調症の患者

◦月経前不快気分障害(PMDD)

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滋賀医科大学医学部附属病院診療案内