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心臓血管外科

〈成功率の高い僧帽弁形成術〉

 弁自体の病態、心機能、個々の患者さんの手術後の生活に応じた手術を行います。 特に僧帽弁閉鎖不全に

対する本格的再建(形成)手術は、浅井の専門であり、ニューヨーク大学での徹底した修練、研究をもとに、

2002年以降600例を超える手術を行い、形成成功率は99%を超えます。長期にわたり高いレベルの治療を行っ

ています。

〈胸部大動脈手術〉

 一般にはリスクが非常に高いといわれる胸部大動脈手術でも、手術手技の工夫・向上により、弓部大動脈

置換術ですら、早ければ3時間以内で手術を終えることができ、Super Fast-Track Recoveryにより、通

常の心臓手術と同様の早期回復を実現しています。

〈Super Fast-Track Recovery〉

 当科では、これまで大侵襲が当たり前であった手術を、ほとんどの患者さんで術翌日には通常の食事ができ、

ベッドから降りて歩行できる程の早期回復管理(Super Fast-Track Recovery)に成功しました。こうした

術後経過は、80歳をこえる超高齢者の手術においても例外ではありません。

〈No Refusal Policy による緊急・重症患者さんの完全受け入れ体制〉

 LMT(左冠動脈主幹部)症例、心原性ショック症例、PTCA(経皮的冠動脈形成術)/Stent bail-out不能

例、急性A型大動脈解離などの緊急症例に対しては、紹介医との連絡から手術開始までの時間短縮と、迅速

な手術施行に努めています。また、低左心機能、他臓器の傷害を抱える重症症例、高齢者に対しても万全の

ICU管理で対応いたします。

〈新しい試み〉

◦平成21年より、著しい左心室の拡大をきたした拡張型心筋症に対し、バチスタ型左室形成術を行っており

ます。非常に良好な成績であり、薬物治療など内科的治療の限界症例がありましたら、一度ご相談いただ

ければ幸いです。

◦平成21年7月より、大動脈瘤破裂や、急性A型解離など、特に一刻を争う症例では、手術部や麻酔科との

連携のもと、救急車から直接手術室に搬入し、少しでも救命率を上げる努力を行い、多大な成果を上げて

おり、新聞やテレビでも取り上げられ、高い評価を得ています。

◦平成22年より、当院もステントグラフト治療の認定施設として、胸部下行および腹部大動脈瘤に対するス

テントグラフト治療を開始しております。開腹手術が困難なハイリスク患者さんには朗報であり、地域の

先生方、あるいは患者さん、ご家族など、ぜひ相談いただければと思います。

・バチスタ型左室形成術とは?

 左心室の変質した心筋を切除して縫い縮め、収縮力を回復させる手術。

・ステントグラフト治療とは?

 ステントといわれるバネ状の金属を取り付けた新型の人工血管を、足の付け根等から挿入し、血管の

中に留置します。瘤に直接的に血圧がかからないようになるため、大動脈瘤破裂を予防することができ

ます。

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