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母子診療科

母子診療科

診療・業務内容

〈診療方針〉

 近年、少子少産化という社会情勢の変化を背景に高齢出産など妊婦自身が潜在的に有するリスクが増加し

ています。しかし、その一方で出産に対する安全神話が社会に広く普及し、妊娠・出産に対する快適性を求

める妊婦のニーズの多様化という現象が生じています。

 このような現状を鑑み、当科では大学病院として各科専門医師らと連携して種々の合併症を有するハイリ

スク妊婦の妊娠・分娩管理を行うため、平成6年に起ち上げた産科DIC救急班を平成14年5月から高度周

産期医療チームとして発展的に改変し、産科DICのみならず重症疾患を有する母体に対して救急・集中治療

部、救急科、麻酔科、外科などの他科専門医師と協力して高度な集学的治療を提供し、県下の危機的状況の

妊産婦の救命に務めています。これに加えて平成18年1月からは各医療機関の協力のもと滋賀医科大学附

属病院産科オープンシステム(セミオープンシステム)

(http://www.shiga-med.ac.jp/hospital/doc/

medical_institution/systems/index.html)

を、平成22年3月からは院内助産を開設し、安全性と快適

性を両立するような母児管理を推進しております。

 また、平成21年5月から従来のNICU9床に加え、GCU6床が増床され、さらに多くの母体搬送を受け入

れ、出生後から手当が必要な新生児に対しても積極的な治療にあたっており、平成25年4月より総合周産期

母子医療センターとして県の認定を受けました。

〈専門分野〉

◦産科DIC(播種性血管内凝固症候群) ◦合併症妊娠 ◦胎児超音波検査

最近の話題

◦平成18年1月から滋賀医科大学医学部附属病院産科オープンシステムを開始しました。

◦平成19年2月より胎児超音波外来を開設し(月・金曜日午後)、胎児異常のスクリーニングや治療相談を

行っています。

◦平成18年4月より遺伝外来(第一水曜日)にて専門医による遺伝カウンセリング・遺伝性疾患への対応等

をおこなっています。

◦無心体双胎妊娠に対するRadiofrequency ablation(経皮的ラジオ波焼灼療法)を施行しており良好な治

療成績を収めています。

◦平成27年中に無侵襲的出生前遺伝学的検査(Non-invasive prenatal genetic testing : NIPT)を開始し

ます。

・播種(はしゅ)性血管内凝固症候群(DIC)とは?

 なんらかの原因によって血液の固まる力が高まり、血管内に無数の血のかたまり(血栓)ができる病

気で、臓器不全や出血傾向が強まるという状態になってしまいます。

・無心体双胎妊娠に対する経皮的ラジオ波焼灼療法とは?

 麻酔をした妊婦さんに細い針を刺し、高周波電流を流すことで、無心体(心臓や頭部が形成されてい

ない存在)への血流を止める手術です。健常な胎児の心臓負荷を改善でき、救命の可能性を高めること

ができます。

・NIPTとは?

 お母さんの血液を調べて胎児の染色体の数的異常の有無を推定する検査です。陽性という結果の場合

には、必ずしも異常がないこともありますので羊水を調べる確定診断を必要としますが、陰性の的中率

は非常に高い検査ですので、必要のない羊水染色体検査を減らすことができます。以前に染色体数的異

常を有する児を妊娠した既往がある方など条件が該当する方に対してのみ、遺伝カウンセリングを経て

実施させていただきます。

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滋賀医科大学医学部附属病院診療案内