再生医療とは、細胞加工物を用いて「人の身体の構造又は機能の再建、修復又は形成」*や「人の疾病の治療又は予防」*を目的とした医療です。再生医療の迅速かつ安全な提供及び普及の促進を図るため「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」が平成26年11月25日に施行されました。この法律において、新たに再生医療を提供する医療機関は国の認定を受けた委員会の審査を受けたのち国に届け出て再生医療を行うこと、特定細胞加工物を製造しようとする者は施設ごとに厚生労働大臣の届出または許可を受けなければならないことなどが定められました。
再生医療室では、細胞プロセッシングセンター(Cell Processing Center:CPC)を管理運営し細胞加工物の製造・品質管理・保管等を行うことにより、再生医療に取り組む研究者のお手伝いをさせていただいております。
*「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」より引用
細胞プロセッシングセンター(CPC)とは、細胞を培養するために必要な清浄度が保たれている 専用のクリーンルームです。
当センターは2015年5月に細胞培養加工施設の届出が受理され、専任の臨床培養士が再生医療に用いる細胞加工製品を製造しています。外気の侵入、埃や微生物による汚染を防ぐため、固有の室圧で無菌的にコントロールされたエリアで、患者様から採取した血液などを使用目的に応じて 加工・培養・調整しています。
※CPCの利用をご希望の方は、こちらをご覧ください(学内のみ)。
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