(1) 主な研修内容
1. 6th International Course in Nutritional Epidemiology 2016への参加
2. EBS (Epidemiology and Biostatistics) Departmental Seminarへの参加
3. London School of Hygiene and Tropical Medicineでの授業参加
(2)学んだこと・後輩等に伝えたいこと
2週間に亘るNutritional Epidemiologyのセミナーコースでは世界中から栄養疫学に関連する専門家が集い、Imperial College London等の教員および専門家による最新情報を取り込んだ授業を受け、グループごとに活発な意見交換を行うことができた。このような経験は日本では決して得られるものではなく、セミナー参加者の積極性と考え方の違いに大変刺激を受けた。また、週1回行われるDepartment Seminarでは博士課程の学生や研究生による最新の研究内容を伺うことができた。インターンシップ期間がちょうど後期の授業時期と重なっていたこともあり、Imperial College Londonだけでなく他校(London School of Hygiene and Tropical Medicine)で開講されている授業に参加することもできた。授業内容は非感染性疾患だけでなく、マラリアやエボラ出血熱など感染性疾患についての授業も多く、新たな知見を取り込むことができた。現地学生の日本学生との大きな違いは、実際の社会問題とともに授業内容を真剣に捉えて受講している学生が多いこと、そして教員に対する質問が会場内から途絶えないことだと感じた。今回のインターンシップでは専門の事柄を学ぶだけでなく、教員と学生の気質と態度に大変感銘を受けた。日本の文化とは異なる生活文化を経験し、授業やセミナーを通してかけがえのない友人をつくることもできた。このようなチャンスは人生においてなかなか得られるものではない。海外で2か月間、一人で生活することに最初は抵抗を感じたが、後輩や若い学生の方には是非海外へ積極的に出て、異なる言語、異なる文化を肌で感じて刺激を受け、視野を広めることを勧めたい。
今回、このような貴重な経験を頂けたことに大変感謝している。今後の研究生活、そして疫学と公衆衛生の分野で活躍できるよう、今回のインターンシップでの経験を生かしていきたい。
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