Last update: Aug. 9, 2003


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私の最新作(お正月製作)171A A級プッシュプルモノラルアンプ


アンプの構成は(写真の左から右に)280、2本の171A、ニッケルコア・ドライバートランス、2本の227となっています。このアンプに使われている全ての真空管は1920年代から30年代前半に製作された古典球です。全くトラブルなしに動作しているところがすごいところです。
227は低μ傍熱三極管です。
171Aは出力三極管です。その出力はシングルA級動作では0.79Wしかありませんが、トランスドライブのA級プッシュプルにすることにより2.5Wを得ています。恐らくトランスドライブによりA2級動作になっているものと考えられます。
280はポピュラーな両波整流管です。
シャーシは安価な1mm厚のアルミ弁当箱シャーシに結晶塗装風の塗料を吹き付け黒のサイドパネルを張ったものです。塗料代を含めて片チャンネル2000円以下で出来ている大変経済的なものです。


出力管と整流管のアップ


左チャンネル用アンプ。280整流管はマツダのKX−80に交換されています。このKX−80は古いラジオから抜き取った球です。


因みに周波数特性を掲載します。低域の低下はドライバトランスの特性そのものと考えられます。高域にはピークがなくなだらかな特性で素直な音に結びついているものと考えられます。音質の特徴はニッケルコアのドライバトランスによるところも大きいようで、華やかな高域になっています。

2003年8月9日追加
ドライバートランスをタムラのB-5001に交換しました。


6AC5−GTシングルステレオアンプ


このアンプはレーザーディスク用に作ったものです。元々レーザーディスクの出力をテレビに入れていたのですが、音楽ソフトを聞く(視る)ときに音が余りにも情けないので、長岡鉄男設計のトールボーイ型バックロードホーンスピーカー(中身はFE-103)を製作しました。ところがこれも真空管アンプに繋いで聞いている分には紙臭い音はさておいて、問題ないのですが、テレビの出力に繋ぐと情けない音で失望してしまいました。その対策としてそのトールボーイスピーカーの上に載る出力3〜4Wのアンプという事で、作ったアンプがこれというわけです。
6AC5-GTは日本では結局製作されなかった真空管ですが、本家アメリカでは非常にポピュラーな球のようです。2A3の後継のようにラジオや電蓄に用いられました。6AC5-GTはポジティブグリッド管と呼ばれる球種で、通常の真空管はグリッドを負の電圧にして動作させますが、ポジティブグリッド管はグリッドをプラスの領域で動作させる球です。こう聞くとB級管のようですが、立派に(?)A級動作をいたします。ただし、そのドライバー管は最初から決められており、6AC5-GTの場合は76(ないし同等管の6P5-GT)と決まっています。プレート電圧は250V程度の低い電圧でよいので電源の規模も小さくまとめることができます。
今回のアンプではシャーシをできるだけ小さいものに収めようとしたので、ドライバーの76(or 6P5-GT)を2本入れるとスペース的に不利になります。そこで、6AC5-GTのプッシュプルアンプ専用に開発された6EA7という球を使いました。この球は比較的珍しい球で、76が2本入っている球です。76が2本入っているなら、非常に便利ですのでもっとポピュラーでもよいのですが、実はこの球は2ユニットのプレートが互いに接続されているのです。ですから、普通の用途には使えないことになります。さてそこで考えたのですが、回路図をステレオで書いてみると、76にはプレート抵抗がなくそのままB電源に接続されているのが分かります。すなわちステレオ構成でも、両チャンネル2本の76のプレートを直接接続することになります。これを管外で行っても管内で行っても同じといえます。といことでドライバーは6EA71本でステレオ分ということになりました。
アンプの構成は片チャンネル12AX7(1/2) - 6EA7(1/2) - 6AC5-GTで、整流管に5Y3GTを起用しています。トランス類は全てノグチトランスのオリジナルを用いています。この手のミニアンプの場合部品間の距離が取れないために誘導ハムがでることがありますが、このアンプも見事にでています。きちきちですので、トランスの方向を変えるわけにもいかず困っております。その後タンゴからミニアンプ用の磁気シールドの付いたトランス類が発売されてきましたので、出力トランスとチョークトランス(内蔵)を替えてみたいなと思っています。


E406−Nシングルステレオアンプ


E406-Nはフランス製の小型直熱3極出力管です。英国のPX-4の同等ともいわれていますが、実際は全く異なり、もっと小電流高電圧で使うものです。ただし、PX-4のアンプに差し替えても使えます。今回は6SH7(メタル球)ドライブで使ってみました。整流管は5U4Gクラスなら何でも良いのですが、E406-Nと大きさ形を合わせてGZ37を用いています。GZ37は最近大変安価に手に入りますが非常によい球です。出力は3W程度ですが、Tannoy Ardenとの組み合わせではこれでも十分です。


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