第24回滋賀PEGケアネットワーク講演会
2019年11月17日(日)13:40〜17:40 会場:草津市立まちづくりセンター
今年で第24回目となる『第24回滋賀PEGケアネットワーク』が草津市立まちづくりセンターで開催されました。
今回のテーマは”医療的ケア児とPEG”。医療的ケア児が増加傾向にある中で、できるだけ体に負担なく効率的に栄養を摂取するにはという課題に対し、一般演題・ミニレクチャー・特別講演の3部形式で講演会が行われました。
一般演題ではびわこ学園医療福祉センター草津の永江先生から『医療的ケア児の現状と栄養の課題〜多職種と複数科による連携を目指して〜』の演題で、医療的ケア児の実態と施設(学校)での医療的ケア、また胃ろうを造設した14歳児と経鼻栄養の9歳児の症例報告がありました。
現在は高齢者の栄養摂取の手段としての認識のあるPEGですが、もともとはアメリカで子どもの栄養摂取の手段として用いられたのが始まりといわれています。大人のPEGと子どものPEGの違い、何歳からPEGが適用できるか、親御さんが胃ろうへ意思決定をすることへの支援のあり方などなど、病状と社会的背景、身体的成長が変化していく子どもの成長段階において、判断に迷うケースもしばしば。そのような疑問の数々を、大阪母子医療センター小児外科部長の曹 英樹先生が特別講演『小児のPEGについて』でひとつひとつ解決して下さいました。
日頃より重症障害児のケアに携わっておられる医師、看護師、栄養士、特別支援学校教諭など、約90名の皆さんで会場は埋まり、活発な質疑応答が行われました。
2019年11月17日(日)テーマ(医療的ケア児とPEG)
●《一般演題》
座長 滋賀県立小児保健医療センター 野崎章仁先生
『医療的ケア児の現状と栄養の課題』
びわこ学園医療福祉センター草津 永江彰子先生
『在宅医療的ケア児のPEG管理』
訪問看護ステーション ちょこれーと。 小谷英子先生
●《ミニレクチャー》
座長 びわこ学園医療福祉センター野洲 奥村啓子先生
『小児の嚥下障害と対応』
滋賀県立小児保健医療センター療育部 坂本 隆先生
『小児の歯科』
びわこ学園医療福祉センター草津 大槻哲也先生
『小児の栄養』
びわこ学園医療福祉センター草津 北川真理先生
●《特別講演》
座長 びわこ学園医療福祉センター草津 口分田政夫先生
『小児のPEGについて』
大阪母子医療センター小児外科部長 曹 英樹先生
当番世話人
永江彰子先生(びわこ学園医療福祉センター草津)
代表世話人
伊藤明彦先生(東近江総合医療センター・滋賀医科大学総合内科学講座)