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滋賀医科大学長:馬場忠雄
Tadao Bamba
E-mail: gakucho@belle.shiga-med.ac.jp
   
解剖体納骨慰霊法要祭文
 
平成26年5月31日
学長 塩田 浩平(しおた こうへい)
 

 本日、ここ霊峰比叡の延暦寺阿弥陀堂におきまして、長搏ソ江宏正大僧正のもとに、第37回滋賀医科大学解剖体納骨慰霊法要を執り行わせていただきます。
 ご参列いただきましたご遺族の皆様、ならびに滋賀医科大学「しゃくなげ会」会員の皆様に厚く御礼申し上げます。

 今回は、平成24年度に献体いただき、解剖させていただいて成願されました47柱の御霊を新たにお祭りさせていただきます。医学教育に必須である人体解剖学の教育と医学研究のために、無条件・無報酬の篤志として、自らの尊いお体を提供していただきました方々に、大学を代表いたしまして心から御礼申し上げます。また、故人の御遺志をご理解いただき、ご同意くださいましたご遺族の皆様方に感謝申し上げます。


 医学と看護学を学ぶ学生が最初に学習する医学の専門教科が解剖学であります。解剖学を学ぶことによって、細胞から臓器、そして人体全体の正常構造と機能を詳細に理解し、病理学や臨床医学を学ぶための基礎を身につけるのであります。したがって、解剖学こそが医学の最も根幹の学問であり、学生は全力を挙げてその学習に取り組みます。人体の解剖に関する書物は数多く出版されていますが、そこに記載されているのは文章で書かれた説明と平面的な図であります。医学生は、ご遺体を解剖させていただくことによって、実際の人体の三次元的構造を自らの目と手で確認し、また、内臓などの細かい構造が一人一人違うということを理解いたします。

 もう一つ重要なことは、医学教育のために御献体いただいたご遺体に接し解剖させていただくことにより、すべての学生が、その尊い御遺志に感謝し、医学を学び立派な医療人になる覚悟を新たにすることであります。また、生命の尊厳に対する畏敬の念を深くいたします。その意味で、医学生・看護学生にとって、ご遺体こそがすべてに勝る先生なのであります。したがいまして、滋賀医科大学では、御献体いただきます際の受け入れ式から、実習後の納棺、火葬、そして納骨慰霊法要に至るまで、学生と教職員が参列し、感謝の気持ちを込めて丁重に執り行わせていただいております。
 滋賀医科大学は、本年創立40周年を迎えますが、開学以来「しゃくなげ会」会員の皆様のご理解とご協力により、充実した解剖学の教育と研究を進めることができております。これまでにご入会いただきました「しゃくなげ会」会員の方は3,515名に達し、そのうち1,489名の方が献体されて、成願されました。そうして学ばせていただいた医師や看護師が滋賀県をはじめとする医療の現場で日夜懸命に頑張っております。滋賀医科大学では、引き続き優れた医療人を育て、医学医療の発展に貢献できるよう、全員がさらに精進を重ねることをここにお誓い申し上げます。

 本日、納骨慰霊法要を営ませていただいております御霊は、ご家族の皆様に永らくお待ちいただきましたが、本日午後、横川霊山の慰霊碑に納骨させていただきます。御献体いただきました47柱の御霊に改めて深く感謝申し上げ、心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご理解賜りましたご遺族の皆様に厚く御礼申し上げます。

 法要をお勤めいただきました延暦寺長搏ソ江宏正大僧正はじめ、ご協力いただきました比叡山延暦寺の各位に御礼申し上げますとともに、ご遺族の皆様ならびに「しゃくなげ会」会員の皆様の御健康とご多幸をお祈り申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
 
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入学式式辞 (平成26年4月4日)
学長就任の挨拶 (平成26年4月1日)
   
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