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学長メッセージ
 
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滋賀医科大学長:馬場忠雄
Tadao Bamba
E-mail: gakucho@belle.shiga-med.ac.jp
   
入学式式辞
 
平成27年4月3日
学長 塩田 浩平(しおた こうへい)
 

 本日ここに、ご来賓各位のご臨席を賜り、教職員一同と共に平成27年度滋賀医科大学学部および大学院の入学式を挙行できますことは、本学にとって大きな喜びでございます。

 滋賀医科大学に入学または編入学された医学科100名、看護学科70名の皆さん、おめでとうございます。また、新入生諸君を今日まで支えてこられたご家族ならびにご関係の皆様にも心からお慶びを申し上げます。

 新入生の皆さんは、医師、看護師、あるいは医学や看護学の研究者になろうとする目的を持って入学試験を受験し、合格されました。いま皆さんが感じている喜びと新たな決意を忘れることなく、強い使命感を持ってこれからも勉学に励み、また医療の仕事に就いてからもたゆまず努力を続けていただきたいと思います。ぜひ、有意義で悔いのない大学生活を送ってください。

 また、大学院博士課程へ進学された35名、修士課程へ進学された7名の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんには、医学・医療と看護学の分野で様々な研究テーマに取り組み、独創的な研究成果を挙げて医学と看護学の進歩に寄与されることを期待いたします。


 さて、皆さんが入学した滋賀医科大学は、1974年に設立され、昨年開学40周年を祝いました。わが国の医学部の中では若い方の大学ですが、医科大学という特色を活かし、新しい医学教育・看護学教育によって全人的医療を行う信頼される医療人を育成し、独自の研究によって医学・看護学と医療の発展に貢献しています。また、滋賀県で唯一の医学部として、地域医療の中で中心的な役割を果たす卒業生が増えています。

 学部教育の目的は、医学科では、医学・医療の進歩に対応し、国際水準の臨床能力と優れた人間性を備えた医師・医学研究者を育成すること、看護学科では、高い専門知識と卓越した技術をもって保健医療分野で活躍できる看護師、助産師、保健師などを育成することであります。

 本学医学科のカリキュラムは、基礎学、すなわち教養科目に始まり、その後医学の専門科目を学習します。基礎学課程では、医学の基礎となる生物学、物理学、化学、数学などの基礎生命科学と、哲学、倫理学、歴史学や外国語からなる基礎人間科学を学びます。これらの科目は、医学の専門科目を学ぶための基礎となるとともに、人文科学、社会科学によって人間としての教養や倫理観、広い視野を身につけるためのものです。看護学科では、基礎学に対応する科目を「人間と環境」、「人間と人間の関係」、「人間の生命活動」として、一般教養科目、外国語、医学生命科学入門などを学習します。

 医学科、看護学科とも、2年生から基礎医学または基礎看護学の学習が始まり、そのあと、臨床医学、臨床看護学の各科目を履修し、臨床実習を行います。医学・看護学ともに知識の体系は積み重ねが大事ですので、両学科とも、段階的に専門知識と臨床能力を獲得できるようにカリキュラムが構成されています。皆さんは、各科目を着実に修めて進級していくように心がけてください。
 医学、看護学ともに、大学の課程は、これまでの学問の歴史と進歩の中で蓄積された知識や技術を伝授するという重要な意味がありますが、学問の体系は膨大で、その内容は日々新しくまた深くなっていきます。その意味で、大学で教えることのできる知識は将来の基礎となる基盤的な部分でしかありません。重要なことは、その上にいかに自ら能動的に学ぶかであります。したがって、大学で求められることは、単に教えられた知識を覚えることではなく、それをもとにさらに深く学習し、自ら探求し考える力を養う習慣をつけることです。

 ゲーテも、「科学は、芸術と同じように、学ぶことのできる部分、伝えることのできる部分と、もう一つは、伝えることも学ぶこともできない部分とからなっている」と述べています。こうした伝えることも学ぶこともできないことこそが、皆さん一人一人の個性と人間性を形作る真の知識になり教養になるのです。その意味で、大学生活の4年間または6年間の過ごし方は大変重要であります。大学時代には、ぜひ多くの本を読み、よい友人を作り、スポーツをして、芸術や自然にも親しんでください。

 皆さんが学生時代を過ごすこの滋賀の地は、日本最大の湖である琵琶湖をはじめ、西に比叡山や比良山系、東には伊吹山や賤ヶ岳などの名山があり、雄大な近江平野と琵琶湖周辺には数々の歴史遺産、仏教や古典にゆかりの深い寺社や名跡がたくさんあります。学業の合間に、こうした滋賀の自然や文化にもぜひ触れてください。

 滋賀医科大学には、医学生・看護学生のための地域「里親」「プチ里親」という、全国でもユニークな制度があります。これは、滋賀県での医療活動に関心があるという学生さんを対象に、地域で医師や看護師として活躍しておられる方々が「里親」となり、また、滋賀医科大学の患者さんや地域住民の方々が「プチ里親」となって、学生の相談相手になってくださる制度です。その中で、学生が滋賀県内の地域を訪問して、里親、プチ里親や地域住民の皆さんと交流することにより、地域の医療の現状を知り地域理解を深めることができるのです。このプログラムは、里親、プチ里親の方々と学生の双方に大変好評で、文部科学省の学生支援教育プログラムの支援も受けてきました。こうしたユニークな機会も是非活用していただきたいと思います。
 次に、本日、大学院では、博士課程と修士課程へ併せて42名の皆さんを迎えました。この中には、9名の外国人の方もおられます。大学院の数年間は、自らの関心に従って自由に考えて発想し、難しい課題の解明を目指して研究に集中できる大変貴重な時間であります。

 一定期間、一つのテーマに集中して努力した体験、そしてその間に身につけた研究者としての物の考え方、すなわちリサーチマインドは、将来、研究者になっても臨床家になっても必ずや役に立ちます。しかし、研究はいつも順調に進むとは限りません。むしろ、うまく行かないことや失敗が多いのが研究の常であります。そのような過程を経てこそ、研究成果に到達したときに大きな喜びを味わうことができるのです。

 多くの優れた研究者が、研究における努力と情熱の重要性を述べています。前立腺癌のホルモン療法の研究で1966年にノーベル生理学・医学賞を受賞したチャールズ・ハギンズ博士は、創造的な研究に重要な要素として3つの H (Head, Hand, Heart)を挙げています。Head は頭を使って勉強し考えること、Hand は骨身を惜しまず働くこと、そしてHeart は強い情熱を持つこと、であります。ハギンズ自身、いつまでも研究に対する情熱を失わず、70歳まで週7日間働き、時間を見つけては研究室で実験を続けたとのことであります。

 一昨年ノーベル賞を受賞した山中伸弥博士も、米国留学中に上司から言われた ”vision and hard work”(ビジョンを持ち一所懸命働くこと)という言葉を研究生活の指針にしていると述べています。研究は、苦難が多く競争も激しい世界ですが、皆さんの努力がすばらしい研究成果として実を結ぶことを心から願っています。
 いま、医学と医療、看護学は大きく進歩し、新しい診断技術が考案され、また、以前は不治とされた病気にも効果のある新しい薬剤などが開発されています。また、外科手術の進歩にも目覚ましいものがあります。今から丁度1週間後の4月11〜13日の3日間、「第29回日本医学会総会2015関西」が京都を中心に開催されます。

 日本医学会総会は4年に1度開かれる、わが国で最大の医学の集会ですが、4年前は東日本大震災のため中止になったので、今回は実質的に8年ぶりの開催となります。今回の総会のサブタイトルは「医学と医療の革新を目指して―健康社会を共に生きるきずなの構築―」であり、最新の医学研究のトピックス、これからの少子高齢化社会における医療制度、終末期医療、医療と社会との関わり、などについて、幅広い講演やシンポジウムが予定されています。

 滋賀医科大学もこの医学会総会の主務機関の大学の一つで、本学の多くの先生方が医学会総会の運営に関わり、講演やシンポジウムで研究成果を発表されます。また、関連の医学史展や「医師たちのブラックジャック展」なども京都市内で既に開催中です。この日本医学会総会は、学部学生は無料で参加できますし、最終日の閉会式と記念講演は市民にも公開されます。最近の医学・医療の進歩と転換期の医療について知るよい機会ですので、時間があれば是非いくつかの催しに参加されることをお勧めします。
 皆さんは、これから専門分野の学習に励んで、医師・看護師等あるいは研究者として働くためのしっかりとした実力を身につけるわけですが、学生時代のうちに様々な体験をして、自らの人間としての幅を広げるとともに、人間や生命の尊厳について深く考え理解を深めてください。

 滋賀医科大学と本学の同窓会「湖医会」は、新たに本学のメンバーとなられた皆さんの大学生活を全面的に応援します。皆さんの学生生活、大学院生活が充実した楽しいものになることを祈念して、歓迎とお祝いの言葉といたします。
 本日は、まことにおめでとうございます。
 
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大学の機能強化 −第3期中期目標期間へ向けて− (平成27年4月1日)
第2回学位授与式告辞 (平成27年3月10日)
卒業式告辞 (平成27年3月10日)
2015年頭挨拶 −滋賀医科大学の新たな飛躍を目指して−(平成27年1月5日)
滋賀医科大学開学40周年記念式典式辞 (平成26年10月3日)
第一回学位授与式告辞 (平成26年10月1日)
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解剖体納骨慰霊法要祭文 (平成25年5月31日)
入学式式辞 (平成26年4月4日)
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