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滋賀医科大学長:馬場忠雄
Tadao Bamba
E-mail: gakucho@belle.shiga-med.ac.jp
   
医学科第二年次後期学士編入学および
秋季大学院医学系研究科入学宣誓式式辞
 
平成27年10月1日
学長 塩田 浩平(しおた こうへい)
 

  本日ここに、滋賀医科大学へ学士編入学される17名、大学院医学系研究科へ入学される8名の皆さんを迎え、平成27年度滋賀医科大学医学科第二年次後期学士編入学および秋季大学院医学系研究科入学宣誓式を挙行できますことを心からうれしく思います。


 医学科学士編入学の皆さん、滋賀医科大学への御入学おめでとうございます。ご家族の皆様にも心からお慶びを申し上げます。
  滋賀医科大学では、第2年次後期に17名の学士の方を編入学としてお迎えしています。皆さんは、これまでに他の様々な分野で勉強や研究を行い、あるいは社会人としての経験を積んでこられたわけですが、その中で新たに医学・医療の道に進むことを目指し、このたびの編入学試験に合格されました。その決意と今日の喜びを忘れることなく、これからの医学の勉学に励んでください。医師には特に高い倫理観、豊かな教養と、それらに裏打ちされた優れた人間性が求められます。皆さんのこれまでの知識と経験が医療人になる上で活かされることを期待しています。

 滋賀医科大学は、医学系の単科大学で医学科と看護学科をもっていますが、新しい医学教育・看護学教育によって信頼される優れた医療人を育成し、また、独自の研究と質の高い医療の実践によって医学・医療の発展に貢献しています。また、滋賀県で唯一の医学部であり、地域医療の中で中心的な役割を果たす卒業生が増えています。
  医学科の学部教育の目的は、医学・医療の進歩に対応した教育を授け、国際水準の臨床能力と優れた人間性を備えた医師・医学研究者を育成することであります。皆さんは、これからすぐに基礎医学の講義と実習が始まり、そのあと、臨床医学の各科目を履修し、臨床実習を行うことになります。医学の知識の体系は積み重ねが大事ですので、段階的に専門知識と臨床能力を獲得できるようにカリキュラムが構成されています。すべての科目を着実に修め、順調に進級するよう勉学に励んでください。
  大学では、単に教えられた知識を覚えて試験に通ることが目的ではありません。医学・医療の知識の体系は膨大で、その内容は日々新しくかつ深くなっていきます。皆さんが将来、医師や医学研究者になっても、一生勉強を続けなければ、時代に取り残されてしまいます。そのためにも、大学では自ら能動的に学び、深く考える習慣をぜひ身につけてください。
  本学には「研究医養成コース」がありますが、これは、将来医学研究を行う医師、すなわち研究医を目指そうとする学生の皆さんに在学中から研究に参加していただき、条件を満たせば奨学金を支給する制度です。これまでにも、学士編入学の学生のうち比較的多くの方が研究に興味を持ち、この「研究医養成コース」に登録して研究を行っています。研究に関心のある方は、ぜひこのコースに参加してください。皆さんの学生生活が豊かで充実したものになることを心から願っています。


 次に、平成27年度秋季大学院医学系研究科博士課程に入学された4名と修士課程に入学された4名の皆さん、ご入学おめでとうございます。
  皆さんは、これからの2年間または4年間、医学と看護学の研究に従事して学位取得を目指されるわけですが、ぜひとも斬新で意欲的な研究テーマに取り組み、優れた成果を挙げて医学・看護学と医療の発展に寄与してください。医学・医療の進歩は目覚ましく、疾病の原因やメカニズムが次々と解明され、新しい治療法の開発も進んでいます。基礎医学と臨床医学の間の垣根も低くなり、優れた基礎研究の成果が画期的な医薬品の開発に結びつく例が増えています。その一つの例として、抗PD-1抗体を用いた抗がん剤がいま注目されています。これは、本学の学外有識者会議議長をお願いしています本庶佑先生が20年以上も前に発見されたPD-1という分子の研究が基になって開発されたもので、従来の抗がん剤とは全く異なるメカニズムによって様々ながんを抑制する効果が見られ、画期的な抗がん剤として世界的な注目を集めているものです。免疫学の研究をしていた本庶先生のグループは、PD-1分子を働かなくしたマウスに自己免疫疾患様の病変が起こることに気づき、そのメカニズムを解析して、10年もの時間をかけて抗PD-1抗体の抗がん作用を発見されたのです。すなわち、癌研究とは直接関係のない免疫学の研究成果がもとになって、全く新しいメカニズムの抗がん剤が開発されたのです。
  このように予想外の素晴らしい事実に気がつくまたは出会うことを、18世紀のイギリスの小説(The Three Princes of Serendip)に語源をもつ言葉で「セレンディピティ」と言いますが、これに関連して、ルイ・パスツールは1854年のリール大学学長の就任演説で「物事を観察しているときに、偶然は備えのある心(esprits prepares)にしか起こらない」と述べています.「備えのある心(the prepared mind)」は、自らの勉強と、それに基づいて注意深く考える洞察力があって初めてもたらされるものなのです。皆さんも、これからそれぞれの研究テーマを掘り下げ、強い探究心を持って新しい研究成果を挙げられることを期待しています。

 医学領域の研究は、自らの研究成果が病態の解明、新しい診断や治療法の開発に結びつき、看護学の研究は患者のケアやwell-beingに貢献するという、大変やりがいのある仕事です。しかしその反面、研究者には大変重い責任と高い研究倫理が要求されます。近年、医学と関連分野の研究の現場で起こったいくつかの事例がこうした社会の期待を裏切り、研究者一般に対する社会の信頼を大きく損ねたことは誠に残念であります。大学院時代は、研究能力を修得するための期間であると同時に、科学者としての素養と正しい心構えを身につけるための重要な時間でもあります。皆さんは、大学院の間に、優れた研究を行うとともに、科学者としての正しい生き方を身につけてください。皆さんの大学院生活が充実して実り多いものになることを願っています。

 本日、滋賀医科大学へ学士編入学される皆さんと大学院医学系研究科へ入学される皆さんのご入学を心からお祝いし、今後のご活躍を祈念して、式辞といたします。

 
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