誠実で献身的な診療を行うことで地域医療に貢献する。高度な診療技術を習得するべく研鑽に務めると共に神経疾患の病因究明のための研究に邁進する。また、次代を担う優秀な医師の育成に力を注ぎ、理想的な学生教育の遂行にむけ努力する。









1.診療実績
本院における神経内科疾患の占める割合は着実に増加している。昭和53年10月附属病院の開院後、昭和57年に旧第三内科において神経専門外来が開設され、平成10年10月脳神経センター開設とともに、同センター内に神経内科が開設される。平成14年より内科大講座制への移行に伴い、診療科としての神経内科が設置される。この間順調に入院・外来患者数の増加が認められており、近隣開業医を中心に、紹介患者が多いのが特徴である。。
平成16年度の実績:
外来患者:脳血管障害(約80名)、パーキンソン病/症候群(約50名)、神経変性疾患(約40名)、末梢神経障害(約40名)、てんかん(約40名)、筋疾患(約20名)、多発性硬化症(約10名)、ボツリヌス治療(約30名)。
入院患者:脳血管障害(48名)、神経変性疾患(27名), 脱髄性疾患(16名)、炎症性疾患(11名)、末梢神経障害(8名)、その他合計186名。


2.特徴ある診療技術とその実績
最も多い脳血管障害の治療においては、超急性期における必要な検査が速やかに施行可能であり、 脳神経外科・救急集中治療医学講座との連携により、適応患者には積極的に血栓溶解療法を行っている。 また、末梢神経障害の診療においては、確定診断のため電気生理学的検査及び神経生検を実施し、診断能力と治療実績において高い評価を得ており、長年にわたって厚生労働省の班研究を委託されている。脊髄小脳変性症やパーキンソン病類縁疾患などについては磁気共鳴スペクトロスコピーを用いた評価法にて、新しい診断技術の開発及び積極的な遺伝子解析を試みている。 さらに、眼瞼痙攣、顔面痙攣、痙性斜頚などへのボツリヌス毒素の投与を積極的に実施している。

3.外来診療
毎日二診制を敷いている。専門外来として顔面けいれん外来(火)及び神経難病外来(木)を実施している。
前者は片側顔面けいれん、眼瞼けいれん、痙性斜頚などを対象にボツリヌス注射を局所に行っています。 後者はパーキンソン病、脊髄小脳変性症、アルツハイマー病などの神経難病の患者さんを対象に診断から治療まで幅広く診療している。

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担当医 川合 真田 川合 安田 前田
山川 前田 真田

4.教育認定施設の取得
 当科は日本神経学会の教育施設に認定されており、筋萎縮性側索硬化症全国医療情報ネットワーク滋賀県代表(安田斎:厚生労働省委託)、神経難病在宅医療支援事業CJD担当専門医(安田斎:厚生労働省委託)なども務めている。


5.研修医教育
 日本神経学会神経内科専門医研修プログラムに従い、原則としてマンツーマン体制での指導を行っている。