低病原性株をカモの糞から集めた。
高病原性ウイルスは卵を早く殺すので、ワクチン用ウイルスの回収が難しい。
一方、低病原性株は卵で良く増えるが、卵を殺さないため、ワクチンの作製に適している。
自然界から分離されていないHAとNAの組み合わせをもつウイルスは、実験室で遺伝子再集合などにより作出された。
どのHAとNAの組み合わせをもつウイルスが人間で流行り始めても、このライブラリーからワクチン株をすぐに供給することができる。それにより大流行の発生を抑えることが目標である。
赤:いままでにワクチン株-1から-3の有効性をサルで確認した。今後新型(豚)インフルエンザ用のワクチン株-4の効果を調べる予定である。サルで有効ならば、人でも効果があることが期待される。