520-2192 滋賀県大津市瀬田月輪町
滋賀医科大学 医学部医学科 生命科学講座化学

研究の理念

反応メカニズムに基づく,有用な材料・システムの開発を目指し,生命科学関連の分野の発展に寄与する。

1) 超音波照射によって起こる有機化学反応(有機ソノケミストリー)の機構と有機合成反応への展開(木村・宗宮)  
 
熱・光エネルギ−とは異なる性質をもつ音エネルギ−を利用する化学がソノケミストリ−(超音波化学)です。  
超音波を反応液に照射すると超高温・超高圧場や超急速加熱・超急速冷却といった特殊反応場が生じます。  
そのような反応場で起こる選択的有機化学反応の開発や反応機構の解明を行っています。  
イオン反応がラジカル反応に変わる(ソノケミカルスイッチングと命名しました)ことがあることを見い出しています。
論文等:超音波有機化学 (Organic Sonochemistry)  

2) ナノ炭素材料の分離精製(小松)  
 
ナノ炭素化合物(フラーレン、カーボンナノチューブ、ナノダイヤモンド)のナノテクノロジーへの応用には、  
高純度で均質な素材が、できるだけ安く、安定的に入手できることが重要である。  
このような背景から、我々のグループでは、ナノ炭素化合物の実用的な分離精製法について研究を行っている。  
フラーレンの分離精製においては、活性炭濾過法をはじめ、いくつかの実用的な手法を開発し、多くの特許出  
願を行うとともに、企業への技術移転にも成功した。  
カーボンナノチューブの分離精製は、分子認識に基づく手法により、世界最高レベルの純度を有する単層ナノ  
チューブを得ることに成功している。  
ナノダイヤモンドについては、ごく最近、ベンチャー企業との共同研究により検討を開始したところである。
論文等:ナノカーボン  

3)茶カテキンが関与する酸化反応と抗酸化反応機構の解明(木村)  
 
緑茶中に多量に含まれるカテキン類はポリフェノ−ル化合物の仲間であり,抗酸化剤としてよく知られています。  
好気的環境で必然的に生じる酸化ストレスを抑制することが健康維持に寄与するのだと考えられています。  
当研究室では,これらポリフェノ−ル類の還元力に注目した機構の解明と医学への応用をテ−マにしています。
論文等:カテキンケミストリー  

[ 戻る ]