新型コロナウイルス感染症に対する当院の対応について

 新型コロナウイルス感染症の流行に対して、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき発令された緊急事態宣言が、令和2年5月25日に全国レベルで解除されました。しかし、依然としてクラスター発生や再流行などの懸念もあり、通常診療への復帰までには一定の時間をかける必要がございます。患者さんおよびご家族の皆様におかれましては、診療制限や面会禁止などに伴い大変ご心配ご不便をお掛けし申し訳ございません。今後も、検温、手指消毒、マスク着用、面会の制限など多方面にわたり、引き続きご理解とご協力をいただくこととなりますが、宜しくお願い申し上げます。

 当院におきましては、滋賀県の方針に沿いつつ、病棟再編を行いながら同感染症患者へ対応できる体制を作ってまいりました。なお、幸い院内感染の兆候は全く認めておりません。今後は、同感染症の再流行への医療体制を万全にしながら、同感染症以外の医療提供、特に当院に求められている高度医療、急性期医療、先進医療を進めていくとともに地域医療に貢献する必要がございます。同感染症の鎮静後も、皆様が従来と同様に安心して受診し適切な診療を受けていただくことができるように、院内PCR検査などの整備を行い、各診療科と慎重に相談しつつ、延期しておりました手術や検査を段階的に再開してまいります。

 この間、当院に対して多くの方々から激励のお言葉や医療物資をはじめ、多くのご支援をいただいております。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。

 令和2年6月25日

滋賀医科大学医学部附属病院長