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抗H因子抗体を測定します
 

補体代替経路(Alternative pathway, AP)の主要な制御因子であるH因子に対する自己抗体をELISA法で測定しています。市販の測定キットではなく、研究室で作成したH因子を用いるため、比較的安価に測定が可能です。
 
病態により緊急測定が必要な場合は、可能な限り対応しますので、ご連絡ください。

また、自己抗体がH因子のどの部位に結合するか特定し、H因子の機能をどのように阻害するかについて、Dr. Mihály JOZSIと共同研究を実施しています。
 

C3腎炎因子(C3 Nephritic Factor, C3 NeF)を測定します
 

C3腎症の発症に関連するC3腎炎因子をELISA法およびヒツジ赤血球を用いた溶血試験で測定しています。C3腎炎因子は、補体代替経路においてC3bBb複合体に結合し、その崩壊を抑制します。C3bBbは補体を活性化させる働きを有するため、C3腎炎因子の働きで補体系の過剰な活性化が生じ、C3腎症が発症すると考えられています。
 
C3腎炎因子はIgGクラスに属する自己抗体とされ、これが陽性のC3腎症は免疫抑制薬が有効である可能性があり、治療方法選択の一助となることが期待されています。
 

検査の国際認証を取得しました
 

国際補体学会の外部精度評価(External Quality Assessment 2018)において、抗H因子抗体(定性)、C3腎炎因子(定性)測定の妥当性が証明されました。
INSTAND社から送付されるテスト検体を実際に測定し、測定値の正確さを証明するものです。抗H因子抗体は日本補体学会に次いで国内二施設め、C3腎炎因子についてはアジア地域で初承認となりました!