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明るく快適なホールやコンビニなど、
患者アメニティーの向上を実現
木病院長が強く希望されたことは、 通常の診
療を続けながら改修を行う 「居ながら改修」 と
いうことでした。 これを実施するため、 1~2
科ごとに仮設の診療ブースに移って、 3~4
カ月後に完成した診療科に戻るとい ことを
繰り返すこ なりました。
そのため、 患者さんにはかなりのご不便を
かけることになり、 来るたびにレイアウトが
変わっているといった不自由をおかけしまし
た。
 「居ながら改修」 では、 工事の音や臭いの問
題には特に配慮しました。 できるだけ大きな
騒音を伴う工事は土日に行うようにしました
が、 診療科からの連絡で騒音を止めるために
工事を中断することもありました。
また、 昨年の東日本大震災の影響で資材の
供給が滞り、 工事の工程を見直さなければな
らないこともありましたが、 病院収入を減ら
すことなく、 また大きな事故やトラブルもな
く無事再開発を終えることができたのも、 患
者さんのご理解とスタッフの協力があったか
らだと改めて感謝しております。
今後、 残っている理髪室や簡易郵便局のリ
ニューアルを行って、 すべ の改修工事を終
えた後は、 ソフト面 さらなる充実を図って
いくことが課題になると考えます。
また、 以前から地下水を組み上げてトイレ
や冷却水に利用してきましたが、 災害時など
に備えて、 さらに広範囲に活用できるよう、 浄
化システムを今年度中に導入する予定です。
そして、 今回の再開発の経緯や工事の詳細
について、 きちんと記録に残していくことで、
数十年後に再び大規模改修工事を行う際の資
料として役立 ることができるのではないか
と考えています。
また、 レス て芝を植え、 ベ
でも自由にくつろ
しました。
ライトコートや屋上庭園
買ったお弁当など 食べてい
としても自由に活用していただ
ます。 以前に比べて、 ゆっくり落ち
時間などを過ごしていただける場所が
した。
その他アメニティーの向上として、 平成
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年から病院玄関前まで路線バスが乗り入れる
ようになり、 さらに、 今回の改修工事に合せ
て、 患者駐車場入口から病院玄関前ま の歩
道上に、 悪天候時や夜間等の防犯面も考えた
LED照明内蔵型の屋根を掛けるなど、 患者
さんの利便性が向上しま
診療を続けながらの
「居ながら改修」 を実現
外来棟 ・ 中央診療棟の改修工事について、 柏
林憲司主任
芝や植栽が植えられた屋上庭園
岩田泰晴室長