・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
組織検査とは、生体より採取された組織材料で作製された顕微鏡標本(組織標本)を用いて、病理医が臨床情報 や組織所見を総合的に評価し,形態学的に診断を下すことです。 |
![]() |
組織検査を行うことにより悪性腫瘍(癌)や腎炎、肝炎、肝硬変など各種病変の最終診 断がなされます。
行えるよう努力しています。 |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
標本作製過程→診断 (標本作製から診断報告まで約2〜3日程度かかります。)
1.切り出し | 2.埋包 | 3.薄切 | 4.染色 | 5,封入 |
採取された材料を適したサイズや形に切り取ります。 | 薄切するために埋包剤を浸透させたブロックを作製します。 | 細胞1個分程度の厚さ(2〜8μm)に薄く切り、スライドグラスに貼り付けます。 | 組織に色をつけることにより、細胞形態を見やすくします。 | 色落ちを防ぐために、カバーグラスをかぶせて、永久保存できるようにします。 |
6.診断 |
作製された組織標本を鏡見し、所見および診断をつけます。 |
→ 各診療科へ報告(組織診断結果をもとに、治療にあたります。)
内視鏡など外来等で採取された至急検体に関しては、翌日に結果報告します。
染色法
* 診断するために、目的に応じて、いろいろな染色法があります。 (当院で行っている主な染色法)
1.細胞形態観察の基本的染色法 |
HE(Hematoxylin-Eosin)染色 |
2.結合組織(線維成分)の染色法 | アザン染色(膠原線維)・EVG(Elastica Van Gieson)染色(弾性線維)・ PAM染色、鍍銀染色(細網線維) |
3.粘液・多糖類の染色 | PAS反応 、アルシアン青染色 |
4.アミロイド染色法 | ダイロン染色 |
HE染色 |
アザン染色 |
EVG染色 |
PAS染色 |
ダイロン染色 |
|
|
|
|
|
免疫染色
・一般的な染色方法や特殊染色で診断が難しい場合には、細胞内で発現している特殊な蛋白を検出すること で細胞
の性格を探ることができます。 その目的で用いられる染色方法が免疫染色です。
詳細については→ 免疫染色のページへ