病院再開発計画の概要
昭和53年10月に開院した滋賀医科大学附属病院は、県内唯一の大学病院として、安全で質の高い医療の提供、優れた医療人の育成、先進的医療の研究開発に取り組んできましたが、開院26年(平成16年12月現在)を経て、建物・施設の老朽化が進み、また医療をめぐる環境が大きく変化したことから、病院全体の再開発計画を実施することとなりました。
この再開発計画では、新(D)病棟および中央診療棟の増築工事をはじめ、既設病棟・給食棟・外来棟・中央診療棟などの改修工事を実施する予定であり、再開発事業が終了すれば、病院全体が装いを新たに生まれかわります。
病院再開発計画のコンセプト
機能集約型病院
本院では、平成14年に内科・外科のナンバー科を廃して、23の臓器別診療科に再編成しました。これにより、患者さんを中心として各診療科の専門家が集まり、議論を重ねた上で、最短で最適な医療が行われる体制を構築します。
機能集約型医療体制を構築するために、本計画では、生活習慣病センターや細胞治療センターなどを新設します。また、透析部、ICU、NICU、リハビリテーション部、光学医療診療部の整備・拡充も計画しています。病棟では、内科と外科を同一フロアとし、循環器病棟、呼吸器病棟、消化器病棟などの臓器別病棟体制をとります。また、母子診療科・女性診療科と小児科は生殖医療センター、周産期母子センターとして拡充する予定です。
地域密着型病院
地域に密着した病院づくりをするため、救急医療体制を整備し、教育研修機能を充実させます。
当院では、全診療科の医師が24時間待機しており、すべての患者さんを受け入れる体制をとっています。滋賀県内唯一の大学病院として、安全で質の高い医療の提供、先進的医療の研究開発を行い、地域から信頼される病院を目指します。
また、卒後臨床研修や地域の医療人を対象とする生涯教育、学生や実習生の方の教育研修のために利用する臨床技能室(スキルラボ)や、カンファレンス室を整備し、確かな医療技術を習得していただく場を充実させ、地域の優れた医療人を育成する環境をととのえます。
医療安全推進病院
安全対策に十分配慮した病院設計を行います。また、病院全体の安全管理体制、医療安全管理体制、感染管理体制及び危機管理体制の整備に万全を期し、医療安全推進病院の構築をめざします。
再開発事業終了後の病院内予定配置図(平成23年度末)
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