高齢者(70歳以上)の運転免許更新の際の認知機能検査で第1類(認知症の恐れがある)となり認知症外来を受診されるケースが増えています。受診後の検査で、認知症と診断されると免許の返納または停止(取り消し)になります。この結果、買い物に行けない、病院に通えないなどこれまでの生活水準を維持することが難しくなります。
まだまだ「運転できる」ので、自分は認知症ではない、と思い込んでいるケースをよく見かけます。認知症が軽度な場合は、通い慣れているところであれば問題なく運転はできるため、家族も気づいていないことがあります。しかしながら、実際には「運転できる」ことと、「認知症の方は運転はできない」とする法律とは別問題であることに留意する必要があります。
高齢者(70歳以上)の運転免許更新の際の認知機能検査で第1類(認知症の恐れがある)となり認知症外来を受診されるケースが増えています。受診後の検査で、認知症と診断されると免許の返納または停止(取り消し)になります。この結果、買い物に行けない、病院に通えないなどこれまでの生活水準を維持することが難しくなります。
まだまだ「運転できる」ので、自分は認知症ではない、と思い込んでいるケースをよく見かけます。認知症が軽度な場合は、通い慣れているところであれば問題なく運転はできるため、家族も気づいていないことがあります。しかしながら、実際には「運転できる」ことと、「認知症の方は運転はできない」とする法律とは別問題であることに留意する必要があります。
私(認知症専門医)の経験では、試験で第1類となり外来を受診される方は軽度認知障害(MCI)か認知症初期が多いです。明らかに認知症の方は既に返納されている体と推測しています。稀に、試験そのものに対応できなくて、実力を発揮できなかった方もおられます。
MCIのとは大まかに、記憶の問題はあるが日常生活は自立している、状態です。着替えや散歩など、以前からしていることは問題なくこなせるが、町内の仕事など、これまでしたことが無いことになると忘れてしまい問題がある、程度になります。MCIの方は将来認知症に進行してしまう可能性があるため、6ヶ月ごとに運転が可能かどうか医師の診察を受け、書類を作成してもらう必要があります。
私が診察する場合、記憶力意外に前頭葉の機能にも重点をおいています。安全に運転するためには、危険を回避する判断と予測が大事だと思うからです。従って、認知症の診断だけでなく、運転者の性格や判断力も注意深く観察しています。また、運転の必要性の程度や何に使っているか(買い物だけ、ゴルフに行く)も参考にしています。免許を返納した場合、家族のサポートが得られるか、ご本人の活動範囲が狭まり認知症が進行しないかなども考えます。
私(認知症専門医)の経験では、試験で第1類となり外来を受診される方は軽度認知障害(MCI)か認知症初期が多いです。明らかに認知症の方は既に返納されている体と推測しています。稀に、試験そのものに対応できなくて、実力を発揮できなかった方もおられます。
MCIのとは大まかに、記憶の問題はあるが日常生活は自立している、状態です。着替えや散歩など、以前からしていることは問題なくこなせるが、町内の仕事など、これまでしたことが無いことになると忘れてしまい問題がある、程度になります。MCIの方は将来認知症に進行してしまう可能性があるため、6ヶ月ごとに運転が可能かどうか医師の診察を受け、書類を作成してもらう必要があります。
私が診察する場合、記憶力意外に前頭葉の機能にも重点をおいています。安全に運転するためには、危険を回避する判断と予測が大事だと思うからです。従って、認知症の診断だけでなく、運転者の性格や判断力も注意深く観察しています。また、運転の必要性の程度や何に使っているか(買い物だけ、ゴルフに行く)も参考にしています。免許を返納した場合、家族のサポートが得られるか、ご本人の活動範囲が狭まり認知症が進行しないかなども考えます。