Shiga University of Medical Science >ENGLISH
国立大学法人:滋賀医科大学
大学紹介 講座・施設 入試情報 教育・研究 産学連携 国際連携 学生生活 附属病院

滋賀医科大学TOP > 教育・研究 > 最新研究論文の紹介

TOPへ
最新研究論文の紹介
2014年10月20日 更新
Sugiura S, Tazuke M, Ueno S, Sugiura Y, Kato I, Miyahira Y, Yamamoto Y, Sato H, Udagawa J, Uehara M, Sugiura H.
Effect of Prolactin-Induced Protein on Human Skin: New Insight into the Digestive Action of this Aspartic Peptidase on the Stratum Corneum and its Induction of Keratinocyte Proliferation.

Journal of Investigative Dermatology 2014 Oct 14  PMID: 25313533


プロラクチン誘導蛋白質( Prolactin-Induced Protein :PIP) のヒト皮膚への作用について: PIPに含まれるアスパラギン酸ぺプチダーゼ(Aspartic Peptidase)の角質層への消化作用と、表皮角化細胞の増殖誘導作用

 これまで臨床的には、汗の溜まりやすい部位から湿疹が始まったり、乳幼児の唾液の付きやすい部位に湿疹がしばしば好発することは知られてきましたが、それらの原因は明らかにされていませんでした。
 今回我々は、汗や唾液に多く含まれるProlactin-Induced Protein (PIP) という分子に着目し、研究しました。PIP にはカビが持つ酵素とよく似た配列が含まれるため、その配列が皮膚に悪影響を及ぼすのではないかと考えました。
 実際にこの配列を模して作ったペプチドをヒトの角質層細胞やヒト皮膚3Dモデルに作用させると、皮膚の表面構造の破壊や、表皮細胞の過剰な増殖を誘導する事がわかりました。
 今回の結果は、外的な抗原が無い状況でも、汗や唾液に含まれている PIP が皮膚のバリア機能に悪影響を及ぼし、皮膚の過剰な増殖を誘導する可能性を示しました。

文責 医学部医学科 杉浦 周嗣
Page Top
 
交通・アクセス キャンパスマップ お問い合せ先 サイトマップ このサイトについて
  Copyright(C)2005 Shiga University of Medical Science All Rights Reserved.