医学古書常設展示 滋賀医科大学附属図書館

1 6 . 薬 徴

(67K JPEG)薬徴薬徴(52K JPEG)

吉益東洞著  天明5年(1785)

  吉益東洞(1702〜1773)は安芸国広島の出。37歳のとき、「天下ノ医ヲ医スル」という大志を抱いて家族とともに京都へ移ったが、当初は田舎医者と相手にされず生活苦に陥る。しかし、山脇東洋に評価され、古方家として一家を成した。
  「万病一毒論」をとなえたことは有名。万病は帰するところ体内に毒が生じて動くのが原因であり、それを体外に駆除すればなおるというのである。いくつかの著書のうち、この『薬徴』がもっとも広く、かつのちにまで読まれた。今でいう薬効論である。


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Last updated: 2004/7/8